夢魔
MIN:作

■ 第32章 崩壊51

 時刻は20:00丁度、学校の教員棟最上階で、パーティーが始められた。
 今日のゲストは10名。
 集まった者は、伸一郎が開くパーティーに顔を出す者の中でも、群を抜く財力の持ち主で、加虐趣味の持ち主達である。
 伸一郎は佐山から黒沢達の離反を聞き、直ぐに管理奴隷の処罰を決めた。
 そして、佐山がその処罰をパーティー参加希望者にメールで送ったのだ。
 佐山が送ったメールには、[本日参加費用を300万円とし、特別イベントを行う。イベント内容は奴隷教師達の受刑。次に上げる21名の奴隷教師に何をしても構わない。定員は10名、集まり次第打ち切りとします]と書かれていた。
 そして、このメールを受け、即決出来る者だけが、今夜集まったのだ。

 普段開かれるパーティーは、参加費100万円である。
 だが、このパーティーは一部の者には、100万円でも安いと評判に成っていた。
 何故なら、奴隷達は全て教育が行き届いた美女で、現役の教師であり、かなりのハードプレーに耐えるからである。
 そんな、伸一郎のパーティーに参加するサディスト達の中でも、特に加虐色の濃い金持ちが、この会場にいた。
 男達はそれぞれに薄笑いを浮かべ、真ん中に設置された[晒し首]を見ている。
 男達にそれぞれ、ホステスとして奴隷教師が1人ずつ付いて奉仕し、グラスを片手に男達は談笑した。

 男達のグラスが、勢いよく空き始めると、[備品]が走り回る。
 拓人と慶太に鍛えられた女性徒達は、順調にグラスを満たし、ゲスト達に感嘆の目を向けられた。
 だが、そんな芸は一度見れば十分と、男達は別の10人を呼びつける。
 拓人と慶太以外に監督されている女性徒は、訓練など受けて居らず、ことごとく失敗した。
「ああ…、申し訳御座いません…」
 桜に監督された3年B組の副委員長の奴隷が、ゲストのグラスに氷を入れられず、床に落とす。
 ゲストは冷たい視線を少女に向け
「粗相をしたら、どうされるんだ…」
 静かな声で、少女に問い掛けた。

 少女は腰のウエストバックから、針を取り出し
「出来の悪い物に、罰をお与え下さい…」
 震えながら謝罪し、針をゲストに渡す。
 男は針を受け取ると、おもむろに女性徒の乳房に針を根本まで突き刺し
「感謝の言葉が、聞こえないな…」
 静かに囁いた。
「あ、ありがとう…、ございます〜〜〜っ!」
 少女は乳房に走る痛みに、歯を食いしばりながら感謝の言葉を、男に告げる。
 少女はこの後、ゲストのグラスを満たす迄に、5本の針を身体で受け止めた。

 そんなパーティーのオープニングが終わると、ボンテェージを身に纏った、キサラがフロアーの真ん中に現れ、挨拶を始める。
「こんばんわみなさん…。今日は私の愛弟子が作った、人形をご覧頂きます…。この人形達に快楽は有りません。これからお見せする物は、全ての反応を加虐者の為だけに見せる、全く意志の無い人形です」
 キサラはそう紹介すると、悦子を指し示し、悦子は7体の美少女を引き連れ、フロアーに立たせる。
[ほう]と言う声を上げ、ゲスト達がその美しさに見とれると、悦子はペコリと頭を下げ
「申し訳御座いません、このような場所をもうけて頂いたのに、私が作り上げた人形は、未だ未完成のままです。自我を消し、全ての命令に従って、男性を喜ばせる事を教え込みましたが、この物達の快感を無視する余り、絶頂に達した時の反応が、間に合いませんでした…」
 伸一郎に詫びた。

 伸一郎は悦子の言葉に、ムッとした表情を浮かべ、何か言いかけたが
「さあ、お前達の身体をお見せなさい…」
 悦子が静かに人形に告げると、人形達は身に纏った、踝まで有る白いドレスと腕に嵌めていた上腕まで有る、シルクの手袋を外す。
 全身に入れ墨を入れた6体と、虫ピンで飾られた久美の裸身を見て、どよめきが上がった。
 悦子は久美を指し示し
「これが私の第1作品です。虫ピンがこの人形の痛覚と性感を刺激します。普通に乳房を責めても、この人形は苦痛を感じ快感に変化させます。尤も時間を掛け作り上げました」
 ゲストに紹介すると、久美はニッコリと清楚な表情を浮かべ、ゲストにお辞儀をし
「人形の久美です、どうか弄んで下さいませ…」
 ゲストに挨拶をすると、動きをピタリと止める。

 その動き、言動は、人形と呼ぶに相応しく、一切の無駄な動きがない。
 しかも、決めれた行動を取ると、ピタリと動きを止める久美は、まるでプログラムされたマネキンロボットのようだった。
 普通の神経を持った男なら、この久美の行動に嘘ざむさを感じるが、ここに集まった者は全員がそのクオリティーに感心した。
 自我を消した場合、ここまで滑らかな表情が浮かばない事を、ここに集まった者は、全員が知っていたのだ。
 男達の視線が食い入るような物に変わり、伸一郎は文句が言え無くなった。

 悦子は次にローザを指し示すと
「この物は、主に観賞用に調整して有ります。ローザ始めなさい」
 ローザの役割を説明し、ローザに命令を下す。
「はい、悦子様」
 ローザはニッコリと優雅に微笑むと、足をM字に開いてしゃがみ込み、おもむろにオ○ンコに手を差し込む。
 ローザの蛇の入れ墨が、まるで本物のようにうねりながら、オ○ンコを出入りする。
 乳房を揉み回していた、もう一匹の蛇は背中からアナルに向かい、頭を滑り込ませた。
 ローザは身体をくねらせて、両手で両穴にフィストオナニーし始める。
 ローザの身体が、あっと言う間にピンクに染まり、オ○ンコから牝汁が溢れ出す。
 その迫力は壮絶で、流石のサディスト達も興奮し始める。

 悦子は次に5人を前に出すと
「これらは先に作った2体のノウハウを注ぎました。滑らかな動きと反応に重点を置き、鑑賞にも堪えるように致しました。お前達、お見せしなさい」
 ローザの時と同じように、説明し5人に命令を下す。
「はい、悦子様」
 5人は悦子の命令を受けると、直ぐに返事を返し絡み合った。
 全身の花々が妖しく揺らめき、5人はそれぞれのオ○ンコとアナルを刺激し合う。
 5人の口から快感を訴える声が溢れ、オ○ンコからは愛液が分泌される。
 だが、それは只の反応でしかない。
 5人には快感と言う物を感じる自我が無い為、[ここを刺激されたら身体をこうしなさい]と言う命令に従っているだけだった。

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