縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作
■ 第7章「姦計」13
− マダム・盗撮 −
クライアントの接待を終え、大阪・新地から神戸の自宅までタクシーで帰宅した。
−久しぶりの午前様だ。疲れたなぁ…
早速パソコンのスイッチを入れ、楽しみにしている「YOKO」の部屋を見てみた。
浩二の日課となっている「YOKO」の覗きも、さすがにこの時間になると眠っているようで、画面は電気が消えた真っ暗な部屋が写っているだけだった。
−チェ^^; しゃ〜ないな! アハハ…
シャワーを浴び、パソコンの前に戻り、メールをチェックしてみる。
サークル関連のフォルダの中に、受信メールが1通あった。
”視姦大王”からまたメールが届いていた。
『masterkojiさん^^ 凄いのが手に入ったよ!
これはLiveじゃないんだけどね、ある有名エステの脱毛処理の場面らしいです。でね、そこで凄いことになってます(笑)
見たらわかりますから、言わないでおきま〜す。
それと、近いうちにもっと凄い案内が出来ると思いますから^^ それじゃ!』
さっそく送られてきたURLをクリックしてみた。
エステルームの中で、処置台の上に素っ裸の女がうつ伏せになって数人のスタッフにマッサージを受けていた。
(エステってあらぬ格好でやるもんだなぁ〜
女同士なら、性器が見えてもどうってことないのかよ^^;)
妙な関心をしてしまった。
確かに寝そべってエステをうけている女は、尻がプリンとして、いい身体をしている。
しかし、浩二には”視姦大王”がそんなに大騒ぎする理由が今ひとつピンとしなかった。
漫然と画面に見入っていると、うつ伏せになった女が、仰向けに向きを変えたので、顔がはっきり見えた。
「! おぉ〜〜〜! マダムじゃないか! あはは^^ はい、はい! これで凄い! って言ってたんだ!」
”視姦大王”の言わんとした事はこれだった。
”YOKO”と一度朝まで絡み合っていたマゾ気の強いあの女だった。
彼女の事を、浩二は”マダム”とニックネームを付けて、再び”YOKO”の部屋を訪ねてくれる事を楽しみにしていた。
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