三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第二章 教室で……10

 やがて、教授が来た。もうおじいさんと言ってもいい老教授だ。
 教授は出席票と、さっきひろことたえこが綴じたのであろうプリントを配り始めた。

 この授業、出席を取るからみんな来ているが、授業内容はほとんどプリントを読めば分かるようなもので、プリントさえ持って帰れば聞いてなくてもどうとでもなる授業だった。しかも教授はほとんど黒板に向いているので何をしようが関係ない。

 なのでこの授業は以前は寝ている人が多かったのだが、今回は違った。

 寝ている代わりに、隣同士触りあっているのだ。もちろん声は押し殺して。

 僕はあいかとたえこ、両方から腿や棒を触ってもらった。僕は両手を使って、あいかとたえこの胸、腿、そして手を突っ込んで穴も触った。たえこのタイトスカートの中はやはりパンティーは穿いていなかった。
 そして、授業中に両方と少なくとも十回はキスをした。言葉はなくても、どちらかが僕の方を向くと、なんとなくキスしたいんだな、という雰囲気が伝わってくるような気がして、僕も顔を向けてキスをする、っていうような感じだった。

 授業は退屈な、しかし気持ちよかった九十分が終わった。

 ひろこが、机を越えて僕のところに来て、キスして、言った。
「昼休みから、やりたくてやりたくて、ずっと我慢してたんだよぉ」
 そう言うとひろこはパンティーを脱いで、僕のトランクスの前開きの部分から棒を取り出して、僕の膝の上に乗って自ら棒を穴に入れた。そして自ら腰を上下し始めた。

 前の席では、たえこが腰を上下に動かしていた。ここからは見えなかったが、あえぎ声からするとすすむが横になってたえこの下に横たわっているようだった。
 ええと、こういう方法には何か名前があったなあ、こういう名前もこれから覚えていく必要あるんだなあ、と思った。
 あとで、すすむから「騎乗位」と聞いた。

 僕の方は、ひろこにキスしたり、Tシャツの上から胸を揉んだりした。
 相手が動いて自分でコントロールできない、といっても、出るまでにはさっきよりは長持ちした。
 出そうになったときも、ちょっとくらいは抑えられた。
 ついにひろこの中に出したあとも、しばらく僕たちは一つになったままだった。
ひろこは「気持ちよかったよぉ〜」っていって、僕に長めのキスをして抱きしめた。
僕も心から「僕も気持ちよかったよ。ありがとう」って言った。
 ひろこも、終わったあとの僕の棒を舐めてきれいにしてくれた。

 ひろこがティッシュで股間を拭いている頃、十分の休み時間が終わって、次の講義に入った。

 席をはずしていたあいかが右隣に戻ってきた。その前にはしほが戻ってきた。僕の左隣はひろこ。たえこはすすむの隣に座った。

 今度の先生は助教授で、結構若い。さっきの人と違って講義中に学生に質問して答えさせたりするので、さっきの講義よりは集中して聞かないといけない。それでも違うのはまわりの服装だ。さっきみたいに全員が全員着るもの着ているわけではない。僕たちは上半身は脱がなかったが、脱いだ人の中には上半身裸のままの人もいた。もちろん女子でも。左隣のひろこも、パンティーを穿かずにタオルを敷いて座っていた。
 この世界であっても、適切な服装は相手によるのかも知れない。

 この講義でも、僕たちは先生の目を盗んで触ったり、一回づつくらいはキスしたりした。



 この九十分も終わった。今日は講義はこれでおしまいだ。



「帰ろう」

 僕、すすむ、あいか、しほの四人で帰る。これはきのうまでとまったく同じだ。
 きのうまでは手をつないだりさえしなかった。でも今日からは違う。
 歩き始めると隣を歩いているあいかはレポートの話とか小テストの話とか、いつもの帰りと変わらない話を始めた。
それでもあいかの手は、トランクスに入り僕の棒を揉んでいた。
 僕も、ブラウスをまくってあいかのパンティーに手を入れて、割れ目の周りを、特になるべくク○を触るようにした。
あいかが、普通の会話中にも時々気持ちよさそうに、「あぁん…」って言った。“ああ、気持ちいいと思ってくれてるんだな”って思ってうれしい。
 僕はそのたびに、あいかとキスをした。

 やがて、大学の門に差し掛かった。うしろを歩いていた しほが、短パンのチャックとボタンを閉めた。
「ちょっとの距離なのに、ちゃんとしないといけないなんて面倒くさいなぁ…」
 これまで、そのあいているところから割れ目を触っていたらしいすすむは、今度はTシャツをたくしあげて胸を触ろうとした。
「もう外だから駄目だよ。服の上から触って」
 しほはすすむに、別に怒ってではなく、普通にそんなようなことを言った。

 僕たちは、たくし上げてはいないので門をでてもそのままお互い触り続けた。

 そして、しばらく歩き、あいかとしほは女子寮へ、僕とすすむはその向かいのボロアパートに帰るところに来た。

「じゃ、じゃあ、僕たちはこれで。また明日」
 名残惜しいけど、もっと触り合っていたいけど、今日は良かったことを噛み締めて帰ろう、と思った。
「えっ? 今日来てくれないの?」
 あいかが僕とすすむに向かってそう言って、僕の棒を引っ張り女子寮の玄関に向かって歩いた。
「えっ、女子寮に?」
「何言ってるの? いつも来てるじゃない。しかもわたしたちのいない日までいるらしいじゃん」
 そういってあいかは笑った。

 女子寮! すぐ近くなのに絶対にたどり着けなかった女子寮! どんなに妄想しても、そのコンクリートの壁に跳ね返されたような気がした女子寮! 僕らはそこに、今、踏み込もうとしている。

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