Hカップお嬢様乃南ちゃん
わたる:作

■ 54

「着いちゃった…」
乃南が言う。人のまったく通らない、薄暗く小さい公園。
周りはうっそうと木に囲まれていた。
「着けて来てないよね…?」
乃南は不安げに後ろを振り返る。男子たちの姿は見えない。
それを確認すると乃南は恐る恐る公園に踏み入った。
公園の隅に水道と、そのそばに青いテントがある。
「やだ…! やっぱり人がいる…!」
乃南が呟く。乃南の願いもむなしく、テントの前に三人ほど男が座って談笑していた。
三人ともそう年は取っていない。まだ若いように見える。
「どうしよう…あの人たちの前で服なんて脱げない…」
乃南は公園に入りかけた足を止めて戸惑う。
「やめて帰りたい…でも…ダメ…」
男子たちの姿は確認できないが、向こうは乃南の弱みを幾つも握っている。
「うう…! やるしかないのね…」
乃南はゆっくりこわごわと公園の中へ歩を進めた。

「あ…あの…!」
乃南は恐る恐るテントの前に座る男に声をかけた。
まだ若いが三人とも汚らしい身なりだった。内二人は眼鏡をかけている。
「え…? あ…?」
突然の訪問者に男たちは間抜けな声を上げる。
滅多に人の来ない公園で突然女子高生、それもとびきりの美少女に声をかけられたのだから当然だ。
男たちは言葉を失い、清純であどけなさの残る乃南に見とれる。
「えっと…あの…!」
乃南は戸惑い、言葉に詰まる。
「おお…!」
男が今度は驚いたように思わず声を上げる。
視線の先は夏用制服を張り裂かんばかりの豊満な乃南のバスト。
前かがみ気味になっているため、より大きさが強調されている。
清純な雰囲気に似合わない巨乳に三人は釘付けになる。

「わ…わたし…ちょっと汗かいちゃって…その…そこの水道でカラダを洗いたいんですけど…」
乃南がおどおどと男たちに言う。
「え…? か…からだ…!?」
乃南の巨乳に見とれていた男たちは乃南の言葉に我に帰り、さらにその言葉に驚いたようにお互い顔を見合わせる。
少しの間乃南の言葉に呆けていたが、男たちは冷静になって考える。
カラダを洗うということは当然服を脱ぐだろう。なぜここでなのか理由はわからないが、余計な事を言うべきではない。
このままいけばこの巨乳の美少女のハダカが見られるかもしれないのだ。
(うう…恥ずかしい…! こんなこと言っちゃうなんて…!)
乃南は心底恥ずかしくなる。
「う…うん…もちろんいいよ…あ、暑いもんね…へへ…」
恥ずかしがる乃南に向かってどもりながら男が言う。
「は…はい…ありがとうございます…」
乃南がうつむきながら本音とは裏腹の礼を言う。
(ダメって言ってくれればいいのに…! やっぱりわたしのハダカが見たいの…?)
乃南が顔を赤らめながら思う。

この男たちが使っているのだろうか、男子生徒たちが言っていたように水道にはやはりホースがついていた。
乃南は男たちに背を向け、水道の前に立ち、カバンを置いた。
「やん…! み、見られてる…!」
乃南がチラリと後ろを見て呟く。三人の男はやはり背後から乃南を凝視していた。
乃南はしばらくモジモジと戸惑い、
「あ、あの…服脱ぐんで…見ないで…ください…」
乃南は恥ずかしさを堪えながら男たちに言う。
「あっ…ご、ごめんごめん…」
「そ、そうだよね…へ…へへ…」
「ご、ごゆっくりどうぞ…へへ…」
男たちは薄ら笑いを浮かべながら言い、青いテントの中に入っていった。

「す…すげ…すごいよあの娘!」
「あんな可愛いのにすごい巨乳…!」
「こんなとこで服脱いでくれるなんて…俺らツイてるな…!」
テントの中で男たちは小声で話しながら、ズボンとパンツを脱ぎすでにビンビンの勃起を取り出していた。
「これは見逃せないぜ…へへ…」
男たちはテントに開いた穴からこれから目の前で起きることに期待と股間を膨らませていた。

「だ…だいじょうぶ…? 見られてない…?」
乃南はチラチラとテントを振り返りながら小さく呟く。
「こんなトコで服脱ぐなんて…ヘンタイみたい…!」
しかし従うしかない、乃南はすぅっと深呼吸し、もう一度テントを振り返り、制服に手をかけた。

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