人身御供
非現実:作

■ 処女巫女5

ゆっくりと近付く御党首は、まさに獲物を捕らえた肉食獣。
目が据わり、涎が零れそうな表情。
対する琴乃姫は、自身の身体の変化に混乱している模様。
その仕草・その吐息、それを存分に味わいつつ御党首は口を開いた。

「奥方……いや、琴乃姫、如何したのじゃ?」
「ぁっぅぅ…身体がぁ…んぅ〜…はぁっぅ、熱っぃのぉ!?」
「そうかそうか、それは困ったのう?」
「……熱いのゃぁあ」
「ではワシが冷やしてやろう」

潤んだ瞳が御党首を捉える。
不安一杯、救いを求めるその大きな瞳。
まるで仔猫。

「で…きるの?」
「うむ、ワシは総布家の党首じゃ、ここに祭られる神の事も詳しいぞ?」
「栄弦様も桔梗も……できるぅ?」
「いや、ワシしか、ンンッ……ワシらしか出来んのじゃ」
「ホントに…… ……できるぅ?」
「信じなさいませ奥方様、総布様は貴女様を案じておられる。
無論、我等も案じておりまするぞ?」

ワシは便乗して、優しく声を掛けた。

「じゃぁ……収めてぇ?」
(何とも純真な……簡単に委ねるか)
「はぁっーはっはっ、よかろうワシが助けてやる」
「ンぅ〜……早くぅ!?」

真っ二つに裂かれた衣装、巫女装束のまま琴乃姫は悩ましげに言ったのだった。
旦那、侍女とも違う全くの他人に、その裸体を晒しながら……。
ソレがどうなるかすら、この美姫は解らない。
待ち切れないという感じの御党首が、イソイソと袴の紐を解いた。

「おい魏志っ、貴様も脱げぃ!」
「ははっ!!」

後ろに控えていた魏志四郎も薄汚い袴を脱ぎ捨てた。
露となる2つの肉棒。
それは早くもビクビクと唸り続け、天に突き刺すが如くいきり立っていた。

「むんぅ?」
「琴乃姫案じよ、今から沈めてやろう」
「んぅ、ふぅっはぁ…… ……裸ぁ?」
「そうじゃ、これから神のご加護を得るのじゃ」
「ど…ぅ…やるの?」
「くっくっく、全てを委ねるがよいぞ琴乃姫」

御党首は左手の人差し指を口に含んだ。
その指をゆっくりと、ネットリと音を立たせて舐め扱く。
これからの事を想像しているのだろう、笑みを浮かべながら琴乃姫から目を離さない。

「?」
「んん〜〜、気になるのかのぉ、琴乃姫ぇ?」
「んむぅ〜〜はぁはぁあ…気にな…るぅ」
「くっくっく……左様か、琴乃姫は気になるか、コレが?」

ようやく口から引き出された人差し指を、琴乃姫の鼻先へと持っていったのだ。
じっとりと涎に塗れた人差し指は、実に淫猥な小道具と化していた。

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