梨華子と亜矢子
百合ひろし:作

■ 第10章 幸福5

梨華子はそんな亜矢子の姿を見て安心した―――。自分の時みたいに痛くて苦しい始まりではなく、最初緊張はしていたものの今はこうやって快感に身を任せている事に―――。梨華子はそのまま静かにドアを開けて部屋を出て、静かに閉めた。
「最後まで頑張ってね」
梨華子は呟き、パンティ一枚姿のまま音を立てないように台所に向かった。
もう何回も亜矢子と一緒に料理をしている為配置は解っている。蛇口から水を流し手を洗った。
「結構……声、大きいんだね……」
台所にまで聞こえる亜矢子の声を聞いて梨華子は呟いた。その時愛液が太股を伝わって落ちていくのを感じた。初めて完全に第三者の立場で亜矢子のあえぎ声を聞いた―――。その後人指し指でパンティを直してから準備に取り掛かった。


「今度は亜矢子が上になってみるか?」
大介は動きを止めて聞いた。亜矢子は顔を覆っていた手をどけて、弾んだ息を整えながら、
「うん……。色々やってみたい―――」
と答えた。そして大介の腰に手をやってチ○ポを抜くように促した。大介が抜くと、
「梨華子がやったのはやってみたいよ」
と言った。それから梨華子が立ってた所に視線を移すと―――居なかった。
「梨華子?」
亜矢子は起き上がって呟いた。大介も梨華子がいなくなってたのには気付かなかったが、脱いだ服やバッグはそのままになっていた為帰ってはいない事が分かり安心した。
「自分がいたらやりにくいだろうって気を利かせてくれたんだよ」
といって仰向けになり、両手を差し出した。亜矢子は、
「そうかもね……見てて欲しいのに……」
と顔を赤らめながら言って大介の腰に馬乗りになった。そして、
「いい?」
と聞いた。大介は、
「ああ。今度は亜矢子が自分で入れろよ」
と笑顔で言った。亜矢子はコクリと頷いて腰を持ち上げて右手で大介のチ○ポを掴み、左手でパンティをずらした。そして亀頭をマ●コにあてがい入ったことを確認して、それからゆっくりと腰を下ろした。
「うっ……。あんっ!」
亜矢子はビクンと上半身を反応させてツインテールと乳房を揺らし、背中を反らして天を仰いだ。元の姿勢に戻ると両手で顔を覆い、
「は……恥ずかしい」
と言った。大介は、
「顔、隠してていいよ。そのままゆっくり腰動かして」
と優しく言った。亜矢子は、
「タオル―――取って」
と右手を出して言った。大介は頭の側に落ちてるタオル―――、さっきまで亜矢子が顔を隠していたタオル―――を取って渡した。亜矢子はそれを二つに折り、右手で持って赤くなってる顔を隠した。左手で一部尻の方までグッショリと濡れた縞パンティを直した後、自分の足首を軽く掴んで体を支えた。亜矢子はタオルの隙間から下を見て、しっかりと背筋がピンと伸びている事を確認した後、腰を円を描く様に動かし大介のチ○ポで膣の中をこねくり回した。
「あ……っ、あっ、あっ、ああっ、はぁっ」
それから今度は上下に腰を動かし、ピストン運動をした。
「ああっ、あっ、あっ、ああっ、あっ!」
段々背中が反ってきて、さらに足首を掴んでいた左手も、右手と共にタオルを掴み、タオルで顔を隠しながら顔を天に向けて、腰を上下させた。部屋は亜矢子の声とマ●コから溢れ出て来る愛液をチ○ポがかき回す音のみが支配した―――。
グチュ、グチュ、グチャッ、グチャッ……
「ああっ、ああっ、あっ、あんっ、ああっ!!」
ツインテールと乳房を揺らしながら亜矢子は必死に激しく腰を上下させ、艶のある声を出し続けた。大介は亜矢子の腰を支えてあげて、
「気持ちいいよ、亜矢子」
と声を掛けた。亜矢子は、
「あっ、あっ、私……も、あっ、ああっ、気持ちいいっ」
と上半身を振りながら言葉だけでなく、体全体で表した。
その後も暫く亜矢子は大介の腰に跨ったまま激しくピストン運動をした。大介が亜矢子の腰を支え、亜矢子は両手でタオルを使って顔を覆いあえいでいた。そして動きを止めて顔から手を離しタオルをベッドに置いた。
「もっと……幸せにして」
大介の厚い胸板に両手を置いて呼吸を整えながら言った。
「後ろから……やって」
亜矢子はそう言ってチ○ポを抜き、大介と入れ替わった。それから四んばいになって尻を向け、額を枕に付けて、左手で枕を掴み、右手でパンティの濡れ具合いを確認する様にフロント、サイド、バック、クロッチと触った後ずらした。
「もっと……、グチャグチャにして……」
亜矢子はそう言った後顔を枕に埋めた。大介は後ろからチ○ポを入れ、ゆっくりと突いた。
「うっ、うっ、んんっ」
亜矢子は右手をパンティから離し、枕を掴んだ。


バンッ!
「んぐっ!」

大介が激しく突くと亜矢子は籠りながらも大きく声を出し、ビクッと反応した。
「うっ、うっ、うぐっ」
亜矢子は枕をギュッと強く掴んで顔を押し付けながら後ろから突かれる快感に酔った―――。更に愛液が流れ、パンティに染み込んだ。

しかし、この体位はそんなに長くは出来ない。梨華子に愛撫して貰った時もそうだったが、まず枕に顔を押し付けてるから苦しい。また、顔を落とし、腕だけでなく首でも上半身を支える為首が痛くなる上に、今は突かれて体が前後に動くので顔が擦れるのが続き、段々痛くなって来るからだった。

二人の体が離れると亜矢子は仰向けになり、横に落ちてるタオルを手に取った。それから笑顔を見せ、
「……Sexってこんなに幸せになれるんだね……」
と言った。大介は、
「ああ。そうだな」
と答えて、マ●コに亀頭をあてがった。亜矢子はパンティをずらし、チ○ポを受け入れた。大介は少しずつ入れ、二人の腰は密着した。
「は……あんっ!」
亜矢子はビクッと反応して背中を反らして顎を上げ、乳房を揺らして艶のある声を出した。
「中出しは無しだったよな。どこがいい?それともどこも嫌かい?」
大介は確認した。亜矢子の体力や反応などからイクのは近いと思った。亜矢子がイクと同時にチ○ポを抜いて亜矢子の体に射精するのがいいが、梨華子と何回かやって持久力の付いた大介と、初めてながらこれだけ快感に支配された亜矢子では亜矢子が先にイッてしまう可能性があった。極端な話ここで大介が少し腰を動かしただけでイク可能性だってあった。その為に今のうちに確認しておいた方が良いと思った。
「この辺に……」
亜矢子はタオルを持ってない左手で指差した。乳房、アンダーバストから腹、パンティの可愛いリボン辺りまでを示した。
「最後は激しく……、目茶苦茶にして……」
亜矢子はそう言って目を閉じて完全に大介に身を任せた―――。

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