隣人
横尾茂明:作
■ 恐喝8
「さー幾ら預金が有るんだよー!」
「・・・・・・・2000万ぐらいです・・」
「ほらーあるじゃねーかバカアマ」
「でっ・・幾ら回せるんだ」
「そ・・そんな・・・」
「オメーこの写真を爺に送ったらどうなるかわかってんだろーよ」
「それとも嫉妬深い奥方にチクってやろうか? そうなりゃシャチョーさんも一巻の終わりぐれー知ってんだぞ!」
「わ・・・・わかりました・・全部差し上げますから・・どうぞ誰にも言わないで下さい・・」
「そうだろうよ・・世知辛い世の中・・裸一つ子供連れで放り出されたら生きていけんわなー」
「まっ・・我慢して・・しなびた爺のチ○ボさえくわえてりゃーまた金も貯まるぜ」
「俺はその金貰ったら・・オメーの前から綺麗さっぱり消えてやらー」
「でっ・・いつ金は用意出来るんだ!」
「明後日には・・・」
「よし・・分かった・・じゃぁ明後日来るわ・・逃げんじゃねーぞコラー」
征次はTシャツを首に通すとドアに向かう・・後から美奈も従う・・
ドアの前で美奈の髪を掴んで舌を挿入する・・手はふっくらと盛り上がった恥丘を掴む・・。
「この躰・・惜しいな・・もっと楽しめたのによー・・まっしょうがねーか」
征次はさも惜しそうにぬかるんだ膣に指を挿入し・・抉って抜いた・・。
「じゃーあばよ・・」
征次はドアを開けて出て行った・・美奈は二日間に及ぶ嵐が過ぎ去ったのをこのとき感じた・・・。
何故か虚しさだけが残る・・裸で佇む膣奥から一筋・・精液が零れる・・あぁぁー嵐のような快感だった・・。
(もう・・二度とあんな気持ちのいいことは・・叩かれて差し込まれ・・屈辱の中に痺れるような快感が・・)
次の夜・・隣の泣き声に征次は壁に耳をあててうかがう・・押し殺した爺の声・・許しを請うオンナの泣き声・・。
今日は全く聞き取れない・・?。
次の朝・・征次がアパートを出たとき・・忍び寄る影・・明らかにその筋と判る暗い男達数人・・。
「兄さん・・ちょっとツラをかしてくれや!」
有無を言わせないドスのきいた声音。
征次は声も出せず黒塗りのベンツに呑み込まれる・・。
その次の日・・・・・木場の運河に全裸の男が浮いていた・・・男の顔は潰され、指も全て切り落とされた無惨な死体である。
警察がボートで近寄り、死体を表に返したとき・・ペニスが引きちぎられていた・・それが征次だとは誰も判らない。
≪完≫
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