真梨子
羽佐間 修:作
■ 第6章 従属26
――ああぁぁぁ 恥ずかしい! あそこを見られてるぅぅ…
「ほっほっ!
これはこれは! ご主人とお楽しみですかな?! 仲睦まじいご様子で羨ましいですなあ。 余り太い物を一気に入れては駄目ですよ。 まっ、そのあたりはご主人もご承知でしょうがねえ。
あっはっはっ」
そう言った後、真梨子の菊座の窄まりを押し広げているアナルプラグの事には触れず、桑野医師は真梨子のラビアの襞を摘んで引き伸ばし、ピアスホールの点検を始めた。
「あっ、あああっ…」
思わず腰が浮き、堪えるつもりなのに何度も声が漏れてしまう。
――あぁぁ 恥ずかしい…
開いたラビアの合せ目から恥ずかしい液がトクトクと零れ落ちているのが分かる。
真梨子の羞恥心は極限を迎えていた。
クリトリスのリングが摘まれ、魚釣りをするように桑野医師がクン、クンと軽く引いた。
「うはっ… くぅ…」
癒着していないか確かめるのか、クリ○リスリングがクルクル回されている。
「うっくぅぅぅ… かはっ! あっううぁぁぁぁ」
真梨子の腰は別の生き物のように無意識にいやらしくうねってしまうのだ。
――ダメ〜 恥ずかしい… ひっ! ああああああああああ
クリトリスの付け根を冷たい鉄製の器具で強く押さえつけられた。
――あぁぁん ダメ〜! も、もうダメ〜ああああぁぁぁ いっ、逝っちゃう〜〜〜
「あっ、あっ ダメ! 先生! も、もう… イヤッ! あぅぅぅ…」
ブルブル身体を小刻みに震わせて、真梨子は再び診察中に恥を晒してしまった。
◆
「ねえ、真梨子さん」
目を開けると奈保子が股間をじっと見詰めていた。
「ラビアの周りにチラホラ細い芽が生えてきているわね。真梨子さん」
「…えぇ」
「ついでだからレーザーを当てて綺麗にしておきましょうね」
何事もなかったように奈保子は平然として真梨子に接している。
「綺麗にしておかないとご主人に叱られるんじゃないの?!」
「え、ええ…」
恥ずかしさから一刻も早くこの場から立ち去りたいと思っていたはずなのに、陰部の生えかけた毛を指摘されると、とても気にしていた部分だったので思案の末、奈保子の提案に従ってしまった。
「あっ、はい… すいません… お、お願いします」
◆
「はい、お疲れ様でした。 真梨子さん」
「あっ、ありがとうございました」
お尻の下に敷いてあったタオルケットは真梨子の愛液でぐっしょりと湿っていた。
顔を赤らめ服を着る真梨子のそばに奈保子が近寄ってきた。
「真梨子さん、お願いがあるの」
「は、はい…」
「今度の土曜日に民自党の議員のご婦人ばかりのパーティーがあるんだけど、そこでうちのセレブエステの紹介をするチャンスがあるの。 ネームバリューのあるご婦人方だし、この機会に是非入会して欲しいのよ。 それでね、貴女と菅野さんに使用体験を持ったユーザー・モデルとしてパーティに参加して欲しいの」
「そ、そんな… モデルなんて…」
「プロのモデルじゃないほうがアピールするからって営業部からお客様の中から年代別にリストアップしてくれってうるさいのよ! 特に20代は貴女達ってご指名なのよ。 モデルって言ってもステージを水着姿で少し歩いてくれるだけでいいのよ。 お願いよ、真梨子さん! 助け頂戴な」
「で、でもそんな大勢の人の前で水着になるなんて…」
「木島常務のたってのご指名なのよ、貴女達… お願いよ」
――はっ! 無償でここまでのエステメニューを受けさせてくれた理由の一つがこれだったんだわ…
今回のプロジェクトのクライアント側の責任者である木島常務の要望なら真梨子に断れる訳がなかった。
「お断りなんてできませんね… 私なんかで本当にいいんですか?」
「うふふっ。 美しい身体を手に入れた貴女しか出来ないのよ! 自信を持って」
「はあ… はい… じゃお手伝いさせて頂きます…」
「そう! ありがとう、真梨子さん。 ねえ、このお礼に久し振りに今夜half moonにご一緒しない?!」
「ありがとうございます。 でも今夜はちょっと…」
「あら、それは残念ね。 じゃ、またお誘いするわ」
「えっ、ええ…」
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