しつけ
二次元世界の調教師:作
■ 1
「のんちゃん、タクロー散歩に連れてってあげてねー。」
「はーい。」
部活を終えて帰宅すると、もう外は日が暮れて真っ暗です。タクローちゃんを連れて出るにはいいでしょう。タクローちゃんはなぜかお散歩を嫌がる変な犬なんです。でも運動不足になっちゃいけないので、無理矢理でもお散歩に連れ出す事にしています。
私が高校の制服のまま玄関で待っていると、ママが家の奥から散歩の準備をしたタクローちゃんを連れて来ました。タクローちゃんはとても大きな犬で、四つ足で立ってても私のお腹のあたりまであるんです。
きゃっ。
私はついついタクローちゃんの大きなおちんちんが目に入ってしまい、ドキドキしちゃいました。
だって、この子ったら、おちんちんを固くしてるんですもの。お散歩を嫌がるくせに、タクローちゃんはお外に出る時はいつもこうなんです。
私は胸がキュンとして、そのおちんちんをナデナデしてあげたい衝動に駆られてしまいました。
花の高校2年生女子がこんな事考えちゃいけませんね。
あん。
ついうっとり、タクローちゃんのおちんちんをじっと見てしまってると、私のアソコからジュン、と滲み出るものを感じてしまいました、それでなくても汗で湿っていた私のパンツはもう大変な事になってるかも。お出かけの前にパンツだけでもはき替えようかしら?
その時私は素晴らしいアイディアが浮かんだので、ママに相談してみました。
「……もう、のんちゃんってヘンタイね。
好きになさい。」
ママに「ヘンタイ」なんて言われたくありません! でもこれはもう血筋ですね。この母にして、この娘あり、って所でしょうか。
「タクロー、タクロー。」
「わんわん。」
タクローちゃんを呼ぶと、大きな体でのしのしとやって来ました。
「今日はお顔を隠してあげるね。」
キョトンとしたタクローちゃんの前で、私はスカートをたくし上げて青いパンチラ防止のスパッツを脱ぎ捨て、さらにその下にはいてたパンツも脱いじゃいました。
今日はいてたのはイチゴプリントの白いパンツ。高二にもなってこんな子供っぽいパンツじゃ羞ずかしいですが、仕方ありません。でもママは言うんです。
「のんちゃんにはお似合いよ。」
私は背が低いし、顔立ちがとても幼く見られるんです。たいてい中学生に見えるようですし、中には小学生かと思った、なんて言う失礼な人もいます。私おっぱいもお尻も、十分大きいんですけどね。
(脱いだらすごいのよ!)
そう言ってやりたい気分に、よくなります。
さて、キョトンと私の方を見ているタクローちゃんに、イチゴパンツをかぶせてあげると、とっても間抜けな犬になってしまいました。でもこの子ったら、喜んでますますおちんちんを大きくさせてしまうんです。もうビクビクして、何か出て来てしまいそう。タクローちゃんも私達に輪を掛けた「ヘンタイ」だと思います。
「私のパンツ、いい匂いでしょ、タクローちゃん。」
「うう〜……
わんわんわん!」
良かった。やっぱりとても喜んでるみたい。まあ、犬がかわいがってる飼い主になつくのは当然ですけどね。
私部活はバドミントンやってるんですけど、見た目以上に運動量の多い大変なスポーツです。練習中ずっとはいてたイチゴパンツは、汗でもうベチョベチョ。その上さっき催しちゃった私がえっちなお汁を出しちゃったもんですから、もうすごい、すっぱいようなすえた匂いがプーンと漂っていました。
タクローちゃんの首輪を引いて外に出ると、もう真っ暗でした。家の周りのお散歩コースは街灯もまばらで、そんなに人と出会う事はありません。だけどタクローちゃんを連れて、ミニスカにノーパンと言う格好での散歩はすっごいスリル! 冷たい夜風が露出した下半身にスースー当たって、まるで裸でいるような錯覚を覚えました。
「タクローちゃん、早く歩いて。」
私がグイグイと首輪を引っ張っても、相変わらずタクローちゃんはゆっくりしか歩けません。まるでびっこでも引いてるみたいに不格好にしか歩けないので、タクローちゃんは散歩を嫌がるのでしょう。本当におかしな犬です。
あ、珍しく向こうから人が来ました。どうやら相手も犬の散歩みたいです。私は近付いて来た、小型犬を連れた女の人に挨拶しました。
「こんばんは。」
「こんばんは。」
ママと同じくらいの中年のおばさんでした。物珍しそうにタクローちゃんをジロジロ眺めています。そりゃそうでしょう。こんな人間より大きな犬が、女の子のパンツを被ってるんですから。おばさんの連れていた犬は、かわいそうに怯えて隠れています。
「タクローちゃん、怖がらせちゃ駄目だよ。
ちゃんとご挨拶しなきゃ。」
全くまだまだしつけがなっていません。今度もう一頭新しい犬を飼うんですから、タクローちゃんも厳しくしつけないといけませんね。
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