人妻性奴隷美鈴
二次元世界の調教師:作

■ 6

「お風呂にします?
 それともお夕食?」

 などと古典的な若妻のセリフを吐きながら、美鈴がウキウキとタケちゃんの腕を取り入って来た。

(この男が信谷丈志か……)

 暑いのにスーツを着込んだタケちゃんは、いかにも実直そうな取り立てて外見上の特徴のない男だった。几帳面な銀行員のような奴だと思った。恐らく次に会う時は、もう忘れてしまってるかも知れない。はしたない格好で嬉しそうにまとわり着く美鈴を、仕方ないなあ、と言った感じでなすがままに任せている。

 堅物な真面目人間という話から、もしも美鈴を邪険に扱うような事があれば、俺の怒りが爆発する所だったが、そういう感じではない。面白みはなさそうだが、突然はしたない格好で出迎えた美鈴に驚きながら、怒るでもなく優しそうな態度で落ち着いているタケちゃんを見て、俺は一安心だった。

 いつの間にか俺は、娘の結婚相手の男を品定めする父親のような心境になっていたようだ。

「お風呂にするよ。」

 ネクタイを緩めながらボソリと呟くように言ったタケちゃんの声は、男にしてはやや高いソフトな感じだ。すると、ここで美鈴が驚くべき行動に出た。

「ねえねえ……」
 
 そう悪戯っぽく笑うと、タケちゃんがネクタイを外した手を取り、それを自分のミニスカの中に突っ込ませたのだ。中はおもらししたのかと言うくらいグッショリと濡れたショーツの筈だ。タケちゃんは少しだけ驚いた様子で、ビクッと手を引く。どうも感情の起伏をさほど表さない男らしい。

「ねえタケちゃん、疲れてる?」

 美鈴は妻からのはっきりしたアプローチにも煮え切らない態度のタケちゃんに焦れたかのように、そんな事を言う。これはもっとはっきりした夜のお誘いである。どうやら新婚でありながら、毎晩夜の生活をこなしているわけではないらしい。

 美鈴のような「イイ女」を妻としながら、俺には信じられないようなもったいない話だ。これだけでもタケちゃんが堅物な男である事がわかる。

 浴室までタケちゃんにまとわり着いていた美鈴が、1人で帰って来ると、俺は押し入れから出て彼女を背後から抱き締めた。

「せ、せんせい……」

 タケちゃんを気にして、声を押し殺して動揺を見せる美鈴が愛らしい。俺が無言でTシャツの上から乳首を弄りながら豊かになった乳房を揉み、濡れパンツの下に潜らせた手で彼女の好きな包皮をずらしてのクリ弄りでかわいがってやると、美鈴はたちまち燃え上がり、せんせい、イク、と声を振り絞って呻いた。

 風呂に入っているとは言え、ダンナがいる同じ家の中で俺に抱かれるのはもちろん非常に刺激的だろう。俺の手慣れた愛撫に対する美鈴の反応はいつになく激しく、打てば響くように悶絶して体をビクンビクンと大げさなくらいにおののかせていた。

 俺は耳元で呟いた。

「どうした美鈴。
 一緒に風呂に入らないのか?」

 すると美鈴の答は、予想通りだった。

「そんな事した事がありません。」

「どうして?」

「タケちゃんが嫌がると思うので……」

 どうやら美鈴は、出がけのキスや一緒に手を繋ぐ事さえ嫌がるタケちゃんの堅物ぶりに、自分の方も控え目に遠慮している風がうかがえた。俺は確かに、美鈴に結婚したら万事控え目に男の方を立てるようにとよく言い聞かせていたが、性に関する限り双方が控え目では良くない。

「お前さっきタケちゃんにココを触らせただろ?」

 俺が股間に入れた手を動かしながら言うと、美鈴は本当に羞ずかしそうに答える。

「ああ……
 あんな事初めてです。」

「タケちゃんとヤル所を見せてくれるつもりだな?」

「……はい。」

 俺は健気な美鈴が無性に愛しく思われて、背後から乳房を握り締めて浴室に向かわせた。丈志が入っている風呂が近付くに連れて、もう声の出せなくなった美鈴が、怯えた子猫のような視線で俺を見る。が、俺は大胆にも風呂の扉の前まで美鈴を連れて行くと、体をまさぐりながら耳元で囁いた。

「一緒に入れ。」

 美鈴は覚悟を決めて、俺の愛撫にトロけそうな舌足らずの甘え声で、風呂の中に呼びかけていた。

「タケちゃん。
 一緒にお風呂に入ろ。」

 こんなに愛らしい新妻の提案を嫌がるようなら男ではない。俺はタケちゃんが美鈴の来訪を喜ぶであろう事に確信を持って、居間に戻ろうとした。すると美鈴は、俺を手で呼び止めると、聞き取るのがやっとの小声で呟き、すぐに脱ぎ捨てた愛液の滴るショーツを手渡したのである。

「ありがとうございました、せんせい……」

 俺はその濡れた布切れを手に居間に戻り、美鈴の匂いをオカズに、テーブルに並んでいた彼女の素晴らしい手料理を少しつまみ食いした。

(俺は一体ここで何をしているんだ?)

 泥棒猫のようにコソコソした行動を取っている自分に、ふとそんな疑問が浮かんだが、美鈴の料理と濡れまみれたショーツの匂いがそんな思いも氷解させていく。そうだ。俺は美鈴とタケちゃんの夜の生活を是が非とも見なければいけない。そして美鈴が幸せである事を確認するまでは帰るわけにはいかないのだ。

 それから再び押し入れに、美鈴の匂いの染み付いたショーツと一緒に入った。狭い押し入れの中にすえたような香しい美鈴の匂いが充満し、俺はショーツを鼻に当てて胸一杯彼女のエキスを吸い込むと、次にその濡れた布切れで猛り狂っているペニスを握り締めて楽しんだ。

(まだ出しちゃいかんぞ)

 俺はこの後まだ出番がある事をうすうす予想して、射精しないように気を使った。俺の年齢では、一度の射精でも命取りである。もう後1日はペニスが役に立たない。

 風呂から上がった美鈴とタケちゃんは、お互い羞ずかしがりながら、手を繋いで仲睦まじく帰って来た。そして夕食時も2人はラブラブだった。美鈴が、アーンして、などと言うと、感情を表さない男だと思ったタケちゃんも嬉しそうに口を開け、そこに美鈴が食べ物を流し込む。実に微笑ましい新婚カップルの仲の良さに、俺はペニスを美鈴のショーツで握り締めていた。

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