SMごっこ
二次元世界の調教師:作
■ SMごっこ2-7
汚れパンツを置いた翔は、それから私を全裸にして行った。途中で立っているのが辛くなった私は座らせてもらい、完全に衣服を奪われた時にはきっちりと膝を揃えた体育座りの体を、翔の正面からずらして座っていた。
「めぐ姉、前を向いて。
脚を広げて見せてよ」
私は言われるがままに、全裸でM字開脚と言うあられもない姿を弟に晒した。
「ずいぶん生えちゃったね」
「当たり前だよ、ばか!」
翔が私の股間の黒い繁みを手で撫でながらそんな事を言う。高校時代は翔の手でツルツルに剃られ毎日処理していたのだ。生え初めはチクチクして痛いやらくすぐったいやら奇妙な感触だったがじきに生え揃い、彼氏に抱かれる頃にはもともと濃かった私の恥毛はほぼ回復していたのだ。
「剃っちゃおう」
「そんな事しちゃ駄目だよ、翔!」
「どうして?」
「彼氏に怪しまれるだろ」
そうだ。「SMごっこ」のリプレイはこの時限り。又大学に戻って離ればなれになれば、今度こそ彼氏とのノーマルな愛情を育み翔を忘れなければならないのだ。だが、あの時も1回だけと軽い気持ちで、翔にご褒美を与えてのっぴきならぬ関係へと発展したのではなかったか?
「嫌なの、めぐ姉?
なら、SMごっこはおしまいだ。
嫌がってる相手に無理強いするのは、SMじゃない」
翔はわざと言っているのだろう。女の子の嫌は、時として逆の意味である事など、私達の間では暗黙の了解だ。本当に嫌なら、コイツの目の前に局部を開いて見せてやったりするものか。翔の手が背中の手錠に掛かると、私の心は大いに乱れた。ここで中途半端にやめられて、覚悟を決めすっかり開き切っている私の心と体が耐えられるのか。私の中の切実で真摯な思いが、常識的な理性に激しく抵抗した。
「待って!
翔、好きにしていいよ……」
今度も又自分に甘い私は、翔の誘惑に抗する事が出来なかった。アソコの毛を剃られるくらい、どうって事ないではないか。水着を着る時、処理が面倒だからついでに全部剃ってしまったと、彼には言い訳すれば良い。そんなマヌケな事を考えている間に、翔は着々と毛剃りの準備を進めていた。シェービングクリームがたっぷり塗り付けられ、剃るのに邪魔な突起部に翔の指が掛かって摘み上げられた。
「ああっ!」
「めぐ姉は、ココを弄られるのが大好きだったね」
「し、翔……
優しくして、痛くしないで……」
「そんな事言っちゃ、SMにならないよ」
彼氏の下手な愛撫で往々にして痛みを感じ、冷めてしまう事のある過敏なクリトリスも、翔の魔法のような指なら直に摘れても大丈夫だった。ああ、何て上手なんだろう。翔の2本の指が包皮から半分ハミ出した尖りに微妙なソフトタッチで触れ、しかも軽くバイブさせて来ると言うテクニシャンぶりだ。そしてもう片手は柔らかい肌を脅かしながら、ゆっくりショリショリとかなり生え揃っていた繁みを剃り落とす。翔の悪戯なクリ弄りがどんなに気持ち良くても、刃物の恐怖で身じろぎも出来ない状況が、私を凄まじい興奮状態に陥れ、とうとう弾けてしまった私はビクビクと下半身を痙攣させる。結局剃り終わるまでに3度も絶頂を迎えた私の無毛の股間に、同時に滴らせてしまった液体がとても冷たかった。
「コレも僕の宝物だよ」
剃り落とした私の黒い陰毛を集めて、翔がそんな事を言う。こうしてはるかに過激になった「SMごっこ」のリプレイは始まったのだ。
「翔、お願いがある」
毛剃りが終わって、私は我慢していた事を翔に告げねばならなかった。30分以上も掛かったと思われる全裸での剃毛で下半身が冷えてしまったのだ。
「トイレを使わせてくれ」
「裸でいいね?」
「ああ」
部屋を出てトイレまで手錠を嵌められたままの全裸で歩くのは、我が家とは言え刺激的だ。他の家族がひょっこり帰って来てしまう可能性も皆無ではない。しかも翔は、全裸の私に首輪を嵌め、チェーンで引っ張りながら廊下を歩かせたのだ。
「外に出る予行演習だよ」
そう言われた私は、翔の背中にピタリと寄り添い長身の彼に隠れるようにして歩いた。犬のように首輪を引かれている事を隠すためだ。手錠を掛けられている事は、どうやって隠したらいいんだろう。それに……
「服は着て行くんだろう?」
「そりゃそうだよ。
……初めはね」
私は恐ろしい想像が頭をかすめたが、もう後戻りは出来ない。どんどん切迫して来た尿意に加えて、違う液体までドクンと体奥から込み上げて来る。そして男女兼用のトイレに2人で入ると、「SMごっこ」で彼と結ばれた時の事を思い出した。あの時は翔におしっこを見せたのがきっかけで、公衆トイレの中で彼にバージンを捧げてしまったのだ。又翔におしっこを見てもらえると思っただけで、私の股間は恐ろしく疼いた。
が、翔はプレイをレベルアップさせて来た。
「めぐ姉、僕の口の中におしっこするんだ。
飲んであげるよ。」
「何だって!?」
「言う通りにするんだよ。
SMだって言っただろう」
「ああ、わかった」
こんなおぞましい行為は初めてだ。排泄物を飲ませるだなんて、SとMが逆ではないのか。だけど尿意が限界に達していた私は、苦労して床にはいつくばり上を向いて構えた翔の口の上に腰を下ろして放尿を始めた。手が使えないから、翔の端正なマスクや服におしっこを掛けてしまう。たぶん口に入れたのより、外してしまった方が多かっただろう。
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