被虐の血
二次元世界の調教師:作

■ 1

(あ……)
 
 今日も通学のためギュウギュウ詰めの満員電車に乗り込んだ私は、校則違反の大胆なミニスカのお尻に誰かの手が軽く触れたのを感じて、思わずゾクッとしてしまいました。こんな立錐の余地もない状態ですから偶然当たったのかも知れないと思いましたが、その手はさらにもう一度お触りして来たのです。間違いありません。痴漢です。私はミニスカのセーラー服だし、色白で大人しく見えるせいかしょっちゅう痴漢の標的にされてしまうんです。でも今朝は久しぶりの痴漢との遭遇でした。

 痴漢の手は私が何もしないのをいいことに、今度ははっきりとお尻に手を置き嫌らしく撫で回して来ました。だって片手で吊革につかまり、もう片手は通学鞄を下げているのですから、気の弱い私には逃げようがないのです。もちろん大きな声を出すなんて、羞ずかしくてとても出来ません。こんな時気の強い子なら相手をきつく睨み付けたりするんでしょうけど、私はドキドキしながら弱々しく後ろに目線をやって、どんな人が触っているのか確かめるだけでした。その人は暑い夏だと言うのにスーツを着込んだ、まだ若いサラリーマン風の男性でした。そしらぬ表情の顔は全然違う所を見ながら、手だけは堂々と私の大き過ぎて羞ずかしいお尻を撫で回しています。きっと慣れた痴漢なのでしょう。その手はどんどん遠慮がなくなって、私は次第に妙な気分になって来てしまいました。

(え、う、嘘お!)

 私が大人しくて痴漢されるがままに許してしまう女の子だと思ったのでしょう。お尻をゆっくり撫で回していたスーツ男性のえっちな手がとんでもない動きを見せたので、私は心の中で悲鳴を上げました。何と2本の指が私のお尻の溝に強く押し当てられて、スウッとなぞり上げ来たのです。スカートやショーツ越しとは言え、私はズキンとイケない甘い感触に突き上げられて困ってしまいました。この痴漢は、私がアナルがとても良く感じてしまう、羞ずかしい性癖の持ち主であることを知っているのでしょうか。私はいつの間にか熱いくらい物凄く真っ赤になってしまった顔を俯かせ、イヤですと言うつもりでおそるおそる振り返って痴漢の方を伺います。するとそしらぬ顔をしていたスーツ男性は、私に向けてニヤリと笑い掛けて来たんです!

(君、痴漢されて喜んじゃう、えっちな子なんだね。
 ほらほら、お尻の穴まで感じちゃうのか、ヘンタイじゃないの?)

 ああ……もちろん痴漢は何もしゃべってるわけではないのですが、私はニヤニヤ笑うその男性がまるでそう話し掛けて来ているかのような錯覚さえ覚え、さらに何度も繰り返し嫌らしく尻穴を確かめるようになぞり返す指に感じてしまい、立っているのも辛くなってしまいました。もちろん痴漢なんて絶対に許せない卑劣な行為ですけど、まるで誘っているような短いスカートをはいてる私は、自分でも狙われたって仕方ないと思っています。そして絶対に認めたくはないのですが、痴漢されると物凄くドキドキして興奮し相手が上手な人だと結構楽しんでしまうこともよくあります。だから、この子は痴漢されたくてこんなミニスカをはいてるんだ、と思われたとしても完全に否定は出来ません。

(うう…… 
 オシリが、気持ちいい……)

 それにしても今朝の痴漢のテクニックは素晴らしいものでした。軽く指でなぞられているだけなのに、ズンズンと心地良い戦慄が背筋を這い上がって来て、私は変な声が出ないように唇を固く噛み締めねばなりませんでした。体がゾクゾクと嫌らしく反応して慄えおののいてしまい、小鼻が膨らみ目がウルウルして開けるのも辛いほどです。こんなに堂々とお尻を触られて、私が忌まわしい痴漢に遭っていることは他の人にもわかったと思うのですが、もちろん誰も救いの手を差し伸べてはくれません。だって私自身が抵抗しようとしていないのですから。

(アンッ!
 そ、そんな……)

 そしてまるで痴漢にお尻を触られて歓んでしまっているかのような私を見たからでしょう。今度は挑発的なミニスカの前から手が侵入して来たのです。ハッと目線を上げると、又違う少し年配の、ドブネズミのようなスーツを着込んだ男性が前に立っていて、後ろに手を伸ばして来ていました。まさか2人の痴漢に同時に触られてしまうなんて……こんなことは初めてです! こちらの痴漢も手慣れた手付きですぐに小さなショーツをまさぐると、おや? と言った感じで後ろを振り向き、ニヤニヤと笑い掛けて来た視線と目が合ってしまいました。私はもう首筋まで紅生姜みたいに真っ赤にすると、ドブネズミスーツのおじさんからサッと視線を反らすべく目を伏せました。

 イマドキのスカートの短い女子高生は、ほとんどパンチラ防止の分厚い衣類を着用しているものですが、夏の暑い盛りと言うこともあって私は生のショーツ1枚で、これだけでも痴漢されることを期待しているえっちな子だと思われても仕方ない状態でした。その上、お尻のタッチでズキンと感じてしまっていた私は、あろうことかそのとても小さなビキニタイプのショーツをいつの間にか濡らしていたのです! ドブネズミさんは、もう私がそういう子なんだと確信して後ろをチラ見して、火の出そうな私の童顔をのぞき込むようにしながら、すぐに探り当ててしまった女の子の急所の尖りを冷たいショーツ越しにスルスルと指で撫でて来ます。途端にツーンツーンと爪先まで反り返ってしまいそうな快感が股間に沸き起こり、私はますますえっちなショーツを汚してしまうのをどうしようもありませんでした。

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