1人えっちなルームシェア
二次元世界の調教師:作

■ 5

「ダメだ。
 こんなことしちゃいけない……」

 お兄ちゃんはここで妹と一線を越えることに自制が働いたのでしょう。私に背中を向けて、そこに置いてあったSM雑誌を手にしながらボソリと言いました。

「お兄ちゃん……
 ごめんなさい」

 私はどうして良いかわからず、お兄ちゃんが私が勝手に見ていた雑誌を手にしていたので、そのことを謝りました。でもお兄ちゃんは何を謝られたのかわからない様子でした。

「何を謝ってるんだ?」

「あの……
 その本……」

「ああ……」

 そこでお兄ちゃんは口ごもってしまったので、私は話を変えました。

「お兄ちゃん、どうして……」

「早く帰ったのかって?」

「彼女は?」

「フラれちゃったよ」

 お兄ちゃんの話では、彼女の方から別れを切り出して来たそうです。ショックを受けたお兄ちゃんは、それからこんなになるまでお酒を飲んでしまった、と言うのです。それだけ本気で彼女のことが好きだったんでしょう。私はこんなひどいお兄ちゃんなのに、かわいそうで胸が痛くなってしまいました。そしてお兄ちゃんは、ショッキングな言葉を吐いたのです。

「あのさ、はるか。
 俺、ずっと、知ってた
 高校の頃から、お前がしてた、こと」

「え?」

 初めは何のことやらわからず、そんなマヌケな反応を示してしまった私でしたが、すぐに猛烈にいたたまれない気分になり、服を着るため腰を上げようとしました。ところが、お兄ちゃんは又しても私を抱き留めて来たのです。

「はるか。
 俺はお前を抱いてやることは出来ない。
 だけど、お前俺のことが好きなんだろう?」

 私は何も言えず、お兄ちゃんの手に抱かれた裸の体を丸めるばかりでした。お兄ちゃんは私がずっとえっちな雑誌を盗み見して、ひとりえっちしてたことも知ってたと言うのです。そしてさっきはお兄ちゃんの名を呼びながら狂ったようにひとりえっちでイッテしまう所まで見られてしまったのですから、私に否定が出来るわけはありません。

「もし良かったら、もう一度ひとりでする所を見せてくれないか。
 俺もするから」

「お兄ちゃん!」

 何とそう言って私の体を離したお兄ちゃんは、ズボンを下ろして始めてしまったんです。それも裸の体を丸めてる私の方をじっと見ながら。何度も想像したことはありますが、初めてお目に掛かったお兄ちゃんの大切なものは、あまり大きくなくて何だかフニャッと柔らかそうでした。酔っぱらっているからだと言うことは何となくわかりましたが、私を見つめながらなかなか大きくならないソレを一所懸命手でしごいているお兄ちゃんを見ていると、とても愛おしくなってしまいました。

(お兄ちゃん見て。
 はるか、ひとりえっちしちゃうよ)

 私は何も言いませんでしたが、そう目で訴えながら、とうとうお兄ちゃんの前で指を使ってしまいました。2人がお見合いみたいに対面して座り、大きく脚を広げて自分で大切な場所を弄って見せるのは、何だか笑ってしまいそうに滑稽でしたが、これほど刺激的な行為はなく、私はおっぱいに軽く触れただけで、アンとえっちな声が出てしまいました。羞ずかしかったけど、今はもう隠したり我慢したりしなくていいんです。私はいつの間にかはばかりなくえっちな声を張り上げながら、ダイタンな指使いで自分の感じるツボを的確に刺激し、ついにはオシリの穴にまで指を入れて、お兄ちゃん、イク〜ッと先に昇り詰めてしまったのでした。

 そしてはっと見ると、お兄ちゃんのシンボルもすっかり立派になって、彼も激しく手を動かしていました。私はお兄ちゃんに駆け寄るとこう言ったのです。

「お兄ちゃん、はるかにさせて!
 オクチならいいでしょ……」

 するとお兄ちゃんはシコシコとしごいていた手の動きを止めると、包茎って言うんでしょうか、ペニスの先っちょの皮を手で剥いてくれました。私が顔を伏せて口を近付けていくと、すえたような生臭い匂いがしましたが、それが又ウットリしてしまう程興奮を煽り、私は夢中でお兄ちゃんの一番大切な宝物を口に頬張りました。そしてすぐにお兄ちゃんが命の源みたいなお汁を出してくれたので、私は嬉しくなってそれをゴクリと飲み干し、残った粘液も丁寧に舐め取ってあげました。物凄く生臭い匂いと不味い味で喉の奥まで熱くなりましたけど、お兄ちゃんが出してくれたものだと思うと、そんな嫌な液体でも苦にはなりませんでした。

 それからすっかり悪酔いが醒めた様子のお兄ちゃんは言いました。

「はるか、お前を縛らせてくれないか?」

 お兄ちゃんはこんなことまで告白してくれました。昔から女の人を縛って性的に虐めることにとても興味があったこと。だからそんな雑誌を沢山持っていたのです。そして彼女にそれを頼んだら、拒否されてすぐにフラれてしまったこと。でも、私の心を動かしたのは次の言葉でした。

「ずっと、お前を縛ってみたいと思ってたんだ。
 俺だって、お前のことを、ずっと……」

 私は無言で目をつむり、お兄ちゃんの前に縛られるため仰向けで裸の体を横たえました。お兄ちゃんは縛ると言っても縄ではなく、丈夫な革製らしき手錠のようなもので体を拘束していました。そして気が付くと私は大の字で畳の上に縛り付けられ、まるで自由の利かない状態にされていたのです。

「キレイだよ、はるか」

「お兄ちゃん……」

 お兄ちゃんは、生まれたままの羞ずかしい姿で手足を広げられた私を見つめながら、これまで一度も言ってくれたことのない言葉を掛けてくれました。涙でけぶる目をそっと開けると、ぐでんぐでんに酔っぱらっていたとは思えないような、まぶしい、だけどいつになく優しいお兄ちゃんの笑顔が。又目を閉じた私の耳に信じられない言葉が聞こえると、今日何度目かのキスで唇が奪われます。

「はるか、好きだ。
 愛してる……」

 長々とした口付けの間幸福の絶頂を味わい、もうお兄ちゃんとどうなってもいい、と決意を固めた私の口にはボールギャグが嵌められ、アイマスクで視界も奪われました。いずれもお兄ちゃんのSM雑誌でおなじみの素敵な道具達です。そして本当に夢のように素晴らしい、お兄ちゃんの手による縛られた私の全身愛撫が始まりました。まず柔らかい羽毛で体中をまさぐられ、次にジーッと振動するローター、さらにはお兄ちゃん自身の手指、そして口唇によって、足の爪先から頭のてっぺん、さらにはお尻の穴まで愛された私は、乳房やアソコには何も触れられる前から全身が火柱のようにえっちに燃え上がります。それからおもむろにおっぱいを責められると、私は嬉しくてあっと言う間に何度も昇り詰めました。

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