ダイエットモニター
二次元世界の調教師:作

■ 4

――じゃまさかアソコも? そんなわけないよね……

 乳首だけでも死ぬほど恥ずかしいのに、股間がスケてたらたまりません。祈るような気持ちでおそるおそる視線を下にやった私は、黒っぽい物が目に飛び込んで来てショックを覚え、もうそれ以上恐ろしくて見ることが出来ませんでした。ヘアだの食い込んだワレメちゃんの形まで見えちゃってるに違いありません。もう全裸かと錯覚するほどの羞恥に慄え上がった私は、胸部とアソコを手で隠して立ち尽くしてしまいました。

「皆さーん、新しいモニターの方が恥ずかしがられますから、あまり見ないでくださーい」

 マコト先生がそう言ってくれたので、他の人たちも自分のトレーニングに専念され始め、私は何とか先生が手招きされている、床固定式の自転車器械まで進むことが出来ました。だけど生ゴムに食い込んだアソコ、とりわけクリちゃんが歩くたび絶妙に擦れてしまう快感はどんどん良くなってしまい、こんなことでえっちな気持ちになってしまう自分を恥ずかしく思うと、ますます羞恥と興奮が募ってアソコから快感が込み上げて来ると言う悪循環でした。

――先生も、見ないで……

 マコト先生は、首筋まで真っ赤になって俯いている私のことを、平然と見ています。この特製ウェアが女の子をこんなえっちな気持ちにしてしまうと、わかっているのでしょうか。それともこんなえっちな気持ちになってしまう私が特別で、イケないことなのでしょうか。

「この自転車の使い方はおわかりでしょう。こぐことによってカロリーを効率良く消費し、シェイプアップに抜群の効果があるトレーニング機です」

――自転車のサドルって、何であんなにえっちな形なんだろう……

 私は先生の説明を上の空で聞きながら、そんなとんでもないことを考えていました。飾り気のないシルバーの自転車はサドルだけが黒でしたが、その形がまるで女の子のアソコにピタリとフィットするデザインのように見えてしまうんです。正直に告白すると、中学から自転車通学の私は、時々サドルとアソコが当たるのを気持ち良く感じてしまうことがあるんです。こんな気持ちになっちゃうなんて私だけかしら、と罪悪感に捕らわれることもしばしばでした。今こんなにアソコをウズウズさせている状態で自転車にまたがったら? そう考えると私は全身が慄えるほどの強烈な興奮に包まれていました。

「乗ってみて下さい」

――ヒイ〜ッッ!!

 自転車にまたがった途端に予想以上の鋭い感覚に襲われた私は、妙な声を出さないので精一杯でした。

――このサドル、形が変……

 表面はツルツルして普通に見えたサドルでしたが、圧力を加えると中にたくさんのイボイボ突起があるのです。まるで足裏のツボを刺激する健康サンダルみたいみたいだと思いました。でもとてもソフトな弾力のあるイボイボでちっとも痛くはないんです。正直言ってとても気持ち良い刺激でした。

「腰を浮かせてはいけませんよ」

――うわ! そんな仕掛けがあるの!?

 先生はその自転車に付属していた黒いベルトで、私のフトモモをガッチリそれ用の部分に括り付けてしまいました。すると腰を浮かすことはおろか、股間にイボイボサドルが強く密着した状態でこの自転車から降りることすら不可能になったのです。

「いいですか山下さん。私がいいと言うまで、この自転車を力一杯こぎ続けるのですよ」
「せ、先生、動きません。無理です」
「ちょっと待って下さい。ロックが掛かってますから。まず軽く5分間試運転してみましょう」

 やはり最新の特別なトレーニング器具らしく、先生が何やら横にあったコントロールパネルのような所を操作すると、突然ペダルが動かせるようになりました。でも異常なくらい重くて、私の力では中々動きません。

「精一杯腰を落として力を入れて下さい。初めは大変ですけどすぐに慣れますよ」

 私が言われた通り腰を落ち着けて力の限りペダルを踏み込むと、ようやくゆっくり回り始めました。普通の自転車の何倍も力が必要で凄い運動量です。すぐに汗ばんで来た程で、これなら確かにダイエットの効果は大きそうでした。しかし問題は偶然なのかも知れませんが、イボイボサドルにピタリと密着してしまう、生ゴムに覆われた大事な箇所でした。いえ偶然ではないと思いました。よく見るとこのサドル妙に前後にスイングして、私の腰の動きに合わせて確実にアソコに刺激を与えるようフィットして来るんです。

――ど、どうしよう。これ、メチャクチャ気持ちいいんですけど……ヤバい、ああ、ヤバいよ、コレえ〜!

 私はとんでもないことに1人えっちでもしてるみたいな気持ちに陥り、こぐのを一旦止めようと思いました。ところが今度はペダルが勝手に回り止まってくれないのです!

「この自転車は一度動き始めると自動的にペダル運動が始まり、サボって止めることは出来ません。セットした時間は休みなくこぎ続けねばならないトレーニング器なので、意志の弱い方でもしっかり鍛えることが出来るのです」

 一体どこを鍛えるって言うんでしょう。

――ああ、5分って長いよ! ダメダメダメえっっ!! ヤバいよ、マジでヤバいんだって!!

 私はもう強制的にこがされる自転車の心地良さに気もそぞろで、先生の言葉も半分くらいしか頭に入りませんでした。

「5分たったわ。どうですか、ご感想は?」

 私は先生の言葉が信じられませんでした。ホントにたった5分だったのでしょうか。生まれて初めてと言って良い強烈な性的快感で、私の目はトロンと潤み小鼻がイヤらしく膨らんでいたと思います。半開きの唇からは、ハアハアと荒い吐息が洩れるばかりで、既にまともにしゃべることも出来ませんでした。

「もうかなり汗をかいたでしょう。そうやって体中の老廃物を出してしまうつもりで、自転車をこぐのです。では、30分頑張りましょうね」

――無理! 絶対無理!

「せ、せんせい……」
「あら、やらないうちから弱音を吐いちゃダメよ。とにかく30分トライしてごらんなさい」

――あーっ! そ、そんな……

 先生は有無を言わせずと言う感じで、あっと言う間に自転車を30分にセットしてしまうと、そそくさと隣の部屋に消えてしまいました。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊