高校の身体検査
にこ:作
■ 4章 【魔の月曜日】2
「ほら、どうしたの?気持ちいのかな?」
小さく耳元で囁いてくる。
「ぅぅっ・・・・っ・・はっ・・」
(早く・・・離れなきゃ・・・次で降りるし・・・我慢・・・)
ヌルヌル・・・
濡れてる。
どんどん指が中へ入ろうとしている。
(やめて、やめて、やめて!!)
ヌルッ
「ぅあっ!!」
(はっ・・・。声が・・・)
オッサンの指が私の中へ、とうとう入ってきた。
――でも、そんな中・・・
周りのから、少し視線を感じた。
けれど、痴漢には気付いているのか、気付いていないのか
それとも、気付いていても見て見ぬフリをしているのか・・・
私にはわからないけど・・・
できれば、気付かれたくない・・・
(見ないで・・・・)
すると
「■■■駅〜」
(あ!降りなきゃ!!)
私は、オッサンを振り払い
無理やり自分から、押し寄せる人の流れに乗って、私は電車を出たのだった。
「はぁ・・・逃げ切れた・・・」
これで、終わりだと思い
改札口を出て、私は学校へ向かった。
でも
ここからが、本当の【魔の月曜日】だとは知らずに・・・・
――学校。
「到着ぅ〜」
(今日は、なんだか良い気がしないなぁ。まだ何かありそうな・・・・)
私の勘は、当たっていたようだった。
でも、それに気付く事は無かった。
そして・・・
6限目の体育。
今日から、やっと授業をまともにやれる日だった。
今まで、1年と言う初めなりの 沢山の行事をしていたので、しっかり授業を受けるというのが、今日が初だった。
(まぁ、もう6限目だけど 笑 )
今日、最後の授業だけれど
先生は見慣れない 新しく来た先生。
(ふぅん。なんかゴツい先生だなぁ・・・)
なんて思いながら
最初の体育の授業を受けた。
――授業が終わり。
なぜか私だけ 先生に呼びとめられた。
「はい?」
すると、先生は
「リコは、学級委員長だよな?じゃあ、ちょっと仕事があるから、あとで体育教官室によってくれ」
「はい・・・」
(ていうか、いきなり呼び捨て?しかも下の名前だし・・・・)
と、思うだけで
他は何とも思わなかった。
(体育教官室かぁ。なにすんだろ?めんどくさいなぁ・・・・)
そして、私は放課後に先生の所へ行く事にして、体育館をでた。
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