新・売られた少女
横尾茂明:作

■ 稚戯の章7

少年も泣いていた……。
ひとしきり口づけして激しく抱き合い……少しずつ心が解きほぐれて下半身の余韻が消えてきたころ……少年は起きあがった。

少女の性器に刺さったままの陰茎周囲は淫らにも濡れていた……少年は徐々に抜いていく、完全に抜き出したとき陰茎は勢いよく飛び跳ねた。

赤く爛れた少女の粘膜にはポッカリと穴があき……すぐにそこからジュワーと白い精液が流れ出す……。

少年はタオルで受け止め……丹念に拭き始める、拭くはしから湧き出る量の多さに驚きつつも少年は嬉しそうに作業を進めた。

女性器をこうして拭く行為は所有者のみに許される……そんな錯覚を覚え少年は戸惑う……。
(少女が欲しい……あぁー少女をもっと知りたい……)
(こんな可憐な少女がもし自分の女だったら……どんなに嬉しいか……)

少年はソファーに流れた液を拭き取り、濡れたタオルを片付けた。

ソファーに座り直し……尻を向けて恥ずかしげに横たわる少女に声を掛けた……。

「お前……どんな経緯でここに連れてこられたんだ?」

少年は性を交え……快楽の淵に繋がる少女に興味がわいたのだ……。
こんな可憐な少女が狂犬のような浅田のオンナとは到底思えなかったから……。

「まだ中学生なんだろ……親は……心配していないのかい?」

英次はソファーに胡座を組み……テーブルに有った浅田の煙草を見つけて火を付けた……。

少女はますます体を縮め、両手で顔を覆う……。

逆光でよくは見えなかったが……泣いているように見えた。

「もっとこっちにおいでよ……」

少女は頷いて起きあがり……少年に甘えるように寄り添った……。

「泣いてたの?…………」

「……………………………………」

「兄貴が……酷いことしたんだね……」

「何故ここにいるの?……」
「言ってごらんよ……俺が聞いても何もしてやれないけど……」

少女の目から大粒の涙が零れた……そしてポツリポツリと今までの経緯を語り始めた……。

学園の事……武雄のこと……浅田に騙されてここに連れてこられたこと……。

「…………………………」

「そうか……柴田の若頭の養子だったの……」

「それにしても……若頭のお嬢さんを騙して監禁するなんて……室田の頭が知ったら……」
「浅田の若頭と室田の頭は跡目争いはしてたけど……若い頃は仲がよかったと誰かが言ってたな……」

「室田の頭は怖い人だけど……仁義には厚いお方と聞いている……こりゃー浅田の兄貴はただでは済まないなー……」

「お嬢さん……すいやせん! まさか若頭んとこのお嬢さんとは知りませんでしたから……」
「どうか堪忍して下さい!」

「こんな事……室田の頭に知れたら俺は殺されます! ど……どうか許して下さい」

英次は立ち上がって米つきバッタのように頭を下げる……縮み上がった陰茎が無様に揺れ少女には滑稽に映った……。

「面白い人……ウフフ」

泣き顔から笑顔になった少女の顔を見て少年は慌てて股間を隠す……。

「お嬢さん……どうしたらいいんでしょうか……」

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