内側の世界
天乃大智:作

■ 第4章 再会2

その時、晶子が見えた。
晶子は、別の大男にバックから貫かれていた。
晶子は白い内股を窄め、晶子の腰を掴んだ大男の腕を持って、反り返っている。
大男は、鬼であった。
額から伸びた太い角。
ごわごわした蓬髪。
げじげじの眉毛。
大きな青い瞳。
左右の眼球の色が違う。
拉(ひしゃ)げた鼻。
四本の牙を剥いた獅子口。
鱗(うろこ)に覆われた巨大な肉体。
毛深い胸板であった。
異様な容姿であった。
鬼が、巨大な男根で、晶子の形の良い尻を犯していた。
人間では考えられない速さで、陰茎が出入りしている。
悪魔かもしれない・・・、美咲は、そう思った。
「ああああーっ、あ〜〜〜〜〜〜ん」」
晶子の足元には、愛液の水溜りが出来ていた。
太腿の間から、壊れた水道管の様に透明な液体を垂れ流していた。
気味の悪い触手が、悪魔の腰の辺りから伸びて、晶子の股間の前と後ろに張り付いている。
悪魔は晶子の腰を持ったまま、体を反らせた。
晶子の足は浮き上がり、空中を彷徨(さまよ)った。
二本の白い太腿が、ゆっくりと交差する。
晶子は反り返り、頭を悪魔の胸に付けて、綺麗な胸を広げた。
小振りな乳房である。
晶子の乳房、腹、太腿、頬、あらゆる所が振動した。
晶子の裸体は、力を失い、白い操り人形の様に踊った。
悪魔は腰を使わずに、晶子の腰を持った腕を激しく前後に揺すった。
腕だけで晶子の体を支えている。
悪魔の体の筋肉が大きく膨れ上がり、硬い瘤(こぶ)を作った。
晶子の女陰に、太い筋肉の隆起した、腕の様な男根が、激しくピストンしていた。
流木のような男根が、ぬめりの中に沈む。
その動きが、開かれた白い内腿の間から、丸見えであった。
晶子は、ひいひい声を上げた。

「はうっ」美咲の中に、いきり立った男根が、押し入って来た。
大きい・・・。
美咲の想像を超えるところまで、陰茎は侵入した。
臓腑の奥まで達する長さがあった。
美咲の子宮は捲れ上がり、臓腑は裏返る。
美咲の胃腸を犯す様な男根の動きであった。
美咲の腸が、掻き混ぜられた。
ねっとりと濡れたものが触れる。
ぬめった蛇の様な、細くしなやかな繊手とでもいおうか、そんな感触のものである。
美咲の全身の体毛が逆立つ。
それが、くねくねと美咲の白い肌を滑る。
美咲の柔らかな股間―秘粒と肛門に辿り着いた。
ぬらぬらと粘つく繊手が、一気に股間を凌駕した。
痺れるような刺激があった。
その時、ちくり、と無数の極小さな針で刺された様に思った。
思わず痒(かゆ)くもあり、毒素を刺し入れられたのか、そこが、麻痺した様に熱を帯び、膨れ上がった様に感じた。
「あふ―」
その刹那、美咲の全身を電撃のような快感が、何度も何度も突き抜けた。
洪水の様な快感が、美咲の脳細胞に流れ込んだ。
その快楽が、脳天を貫く。
「ああああああああああああああああああああああああん」
美咲の白い女体は、フェロモンと汗の匂いを噴き出した。
美咲はもう、何がなんだか分からなくなっていた。
美咲の中は蕩(とろ)け、子宮は蒸発して、肉体は液体になった。
時間が止まり、別世界に居た。
快感と絶頂の世界に―
大男の男根は、美咲の中でドンドン膨らんだ。
美咲の内臓が、犯された。
美咲は、もう限界であった。
いつ、張り裂けてもおかしくはなかった。
「いやーん。だめーっ、もう、だめーっ。うあーん。あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
美咲は上体を起こし、大男の肩にしがみ付いた。
そして、首を反った。
白い顎(あご)が上を向く。
美咲の体から、力が抜けて崩れた。
失神したのである。
美咲は悪魔の腰から、髪と腕を地面に垂らして、ぶら下がった。
美咲の目と口が大きく開き、涎(よだれ)を零(こぼ)した。
「欲情した女は甘い」悪鬼が、しゃがれた声で言った。
男根を美咲の中に入れたまま、美咲を抱き起こすと、白い湾曲した乳房に、咬み付いた。
食い千切られた白い乳房に、巨大な獅子口(ししこう)の歯形が残る。
鮮血が、跳び散った。
悪鬼が、晶子の丸い尻の肉に、牙を立てた。
美咲と晶子は、悪鬼に犯されながら、喰われてしまった。

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