愛の妙薬
俊輔:作

■ 第2章 山田総合内科のあやめさん
第1節 お薬の追加処方4

第3話 性的能力 食生活

加藤夏希さんにそっくりさんの加藤菖蒲(あやめ)さんと、私の会話はますます発展します。
焼肉屋は奥様達でいっぱいです。

あやめさん『45歳位から、75歳位までの男性が、性的な意味で若さを保つことができるか、そうでないか、その秘訣、方法、対策は3つあります。
その一つ目は<食生活>、二つ目は<普段の性生活>、三つめは<豊かな感受性>です。
でも、最も影響力が大きいのは<先天的なもの>です。』

私『なるほど、なるほど、4つのファクターの総合得点が重要そうですね
一つ一つ解説して下さい。あやめさん』

あやめさん『了解です。4つの要因のそれぞれについて解説する前に、まず、基本的な考え方を説明するのが、わかりやすいと思います。
4つの要因に共通のキーワードがあるんです。
それさえ頭に置いておけば、4つの要因が簡単に理解できるんです。』

私『なるほど、なるほど、そのキーワードが重要なんですね。あやめさん、それって?』
あやめさん『そのキーワードは、<男性が女性を妊娠させる能力>です。』

私『ということは、精液の中の精子の濃度というような、ことですか?』
あやめさん『そうです、確かに、精子濃度が高ければ、女性を妊娠させやすくなりますし、精子濃度の高さは若さの象徴である事は確かです。
ただ、女性を妊娠させる為には、それだけではだめなんです。
精液の中の精子濃度が高い事は大前提として、その他、四つの主要なプロセスが不可欠なんですね。』

私『その4つのプロセスというのは? すっごく興味があります。』
あやめさん『まず、女性が性交渉をOKしなければ、物語は始まりません。
それが一つ目、いわば、入学試験です。

次のポイントは、性交渉をちゃんとできるかどうかです。
平たく言えば、男性が、自分のペニスを女性のヴァギナに挿入できなければ、性交渉が行われないわけです。

第3のポイントは、その性交渉が、妊娠を可能とする性交渉かどうかです。
最後のポイントは、女性が、その男性との繰り返し性交渉を望むかどうか、と言う事です。』

私『なるほど、精液の中の精子濃度がいくら高くても、女性の膣内に自分のペニスを挿入できるチャンスがなければ、<その男性は女性を妊娠させる能力>がないのだ、そういうような解釈でしょうか?』
あやめさん『そうです、山中さん、それでは、個別に、4つの項目、つまり、<食生活>、<普段の性生活>、<豊かな感受性>、<先天的なもの>が中高齢者の若さを保つ上で、どのように重要かについて、解説してまいります。』

私『はい、よろしくお願いします。
最初は、食生活が及ぼす性的魅力への影響、というか、女性を妊娠させる確率の向上への影響、でしょうか?』

あやめさん『はい、まず、第一の食生活についてです。
素晴らしい食生活は、男性の場合、2つの事に良い影響を及ぼします。』
私『食生活が及ぼす男性の性的魅力に及ぼす2つの因子って、何でしょう、すごく興味があります。』

あやめさん『食生活の一つ目の効果は、男性の外観への効果、食生活の2つ目の効果は、男性の生殖機能への効果です。』
私『ふーん、良い食生活は、男性の外観、つまり、アピアランスを若く保ち、その上、生殖機能を向上させるんですね』

あやめさん『そのとおりです。その内、高年齢の男性の外観への効果というのは、髪の毛の色つや、髪の毛の豊かさ、顔の色つや、顔の色素の沈着の程度、手の平と手の甲のしわ、裸になった時の全身の肌の色つや、などへの効果です。

豊かな食生活は、人間の皮膚を活性化します。皮膚に潤いを与えます。
かさかさした肌、荒れた肌でなく、清潔な感じの緻密な肌が、若い肌です。
食生活が肌の基本的な構造を大きく支配します。

乾燥した、かさかさした肌は、老化した肌です。
栄養不足、栄養の偏りは、荒れた肌の原因になります。
一方、活性化した皮膚、うるおいをおびた皮膚、清潔な感じの緻密な皮膚こそが、若さの象徴です』
なんだか、あやめさん、生化学学会の発表者のようです。

あやめさん『そういう意味で、山中さんの普段の食生活は、かなり理想的だろう、そのように想像されます。』
私、内心<うん、確かに、あきちゃん(私の妻です。常盤貴子さんのそっくりさんです)
のお料理って、最高だもんねー、大蒜(にんにく)、レバニラ、納豆、とろろいも、山芋、うなぎ、深海魚、キムチ、ギョーザ、ほたて>

あやめさん『山中さんの奥様は、今でも山中さんの肌が素敵だな、って思っていませんこと?』
私『はい、そんな感じですー、だからでしょうか、妻が、夜な夜な、私の男性器だけでなく、私の全身を舐め舐めしてくれるんです。』
あやめさん、なんだか、ほっぺがピンク色に染まりました。
加藤夏希さんがちょっと恥ずかしそうです。

私『あやめさん、それでは、食生活の2つ目の効果、つまり、男性の生殖機能への効果っていうのは何でしょうか?』
あやめさん『効果は、5つほどあります。山中さん、どうぞ、当ててください。
順不同で結構ですよ。』

私『まず、一つ目は、精液の濃さというか、ドロドロ度ではないでしょうか?』

あやめさん『そうです、あたりです。
女性が子宝を授かるベストな方策を神様は食生活を通じて与えてくれました、精液のドロドロ度が重要です。
即ち、精液の中にどれだけ沢山の精子が存在するかという事、これが重要なんです。
女性が子宝を授かるベストな方策、つまり、高濃度の精液を女性の胎内に注入するのがベストだということを、神様は食生活を通じて教えてくれました。』

私『つまり、高精子濃度の精液を膣の中に注入されることによって、女性が孕む確率が高くなる、というわけですね。』
あやめさん『その通りです。高濃度の精液は、女性の妊娠確率を高めます。
でも、それだけじゃないんです。』
私『つまり、別の効果があるということですね?』

あやめさん『そうです、ドロドロの精液を、男性のペニスからドクドクと大量に、胎内に放出された女性の大半は、絶頂に達するんです。』
私『エクスタシーに達すると、妊娠の確率が高くなる、そういうわけですか?』

あやめさん『そうではないんです。
エクスタシーに達した女性は、その男性との性行為を喜びとします。
男性からのお誘いを受けると、いつも受入れたくなりますし、自分からもお誘いしたくなります。
その結果、性交頻度が上昇して、妊娠確率がアップする、そんな遠回りの理屈なんです。』

私『おさらいしますと、ドロドロの精液は、それ自身、精子の濃度が高いため、女性の妊娠確率がアップする
その上、ドロドロの精液は、女性の性感を高め、その結果、性交頻度が高まって、女性の妊娠確率がアップする』

あやめさん『そのとおりです。さすが、山中さんです、整理学もすぐれていますね。

それでは山中さん、食生活が高める男性の生殖機能への効果の2つ目をあてて下さい』
私『エッチの頻度かなー?
豊かな食生活は、性交の頻度をアップさせて、女性が妊娠できるチャンスを沢山、与えてくれる、っていう感じではないでしょうか?』

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