ゆかりの性態系
YUKARI:作

■ 8

■二人の肉人形

「ユ、ユキオ!」

部屋を開けると、広いスタジオの一角に置かれたベットの上で二人の男女が折り重なっている。
お互いの性欲を満たす為に、淫らな行為を繰り返すうちに力つきて気絶してしまった二つの肉人形は、真衣子が近づいても全く目を覚ます様子はない。

その男性は、まぎれもなくユキオだった……。

重なるようにして気絶している女性はゆかりだ。

「ユキオ! ユキオ!」

「う……ううう……ん? んん!」
意識を取り戻したユキオの目の前がぼんやりと明るくなる……。

「! ……ま、真衣子!」

「んんん……んん」
同時にゆかりも目を覚ました。

「さぁ、早く、早く行わよ!」
真衣子は苛立ちを隠せず、ユキオの手を引こうとした。

「どこに行くのよ……その格好で?」
鋭い声が真衣子の背中から突き刺さる……みゆきが帰ってきたのだ!

「だ、だれ!? ……はっ! うううう!!!」
みゆきに気をとられた瞬間、グッと複数の腕が真衣子の体を絡めとる……。

「あああ!!! な、何!、ユ、ユキオ!!!」
ユキオとゆかりが真衣子の体をがっちりと抑え、ベットに押し倒す!

その様子を見ながら、冷たい笑みを浮かべたみゆきがゆっくりと近づいて来た……。

真衣子はバタバタと必死に抵抗するが二人掛かりではどうすることもできない。

「真衣子……おとなしくするんだ」

「残念ね……あなたも……堕ちるのよ」

近づいて来るみゆきの手には妖しげな瓶と布の様なものが握られている……。

「うううう!!! は、はなして! ユキオ、ユキオ! しっかりして! 目を覚まして!!! ……んんん!!! んぐぅぅ!!! ンンンンッ!!!」
ユキオとゆかりに抑えられ動けなくなった真衣子の口を布の様な物が覆った……ツーンと異様な匂いが真衣子の意識を徐々に奪い取っていく……。
やがてスーッと全身の力が抜け落ち、真衣子は深い闇の中に堕ちていった……。

「フフ、ゆかり……よくやったわ……こんな素敵なモデルさんを二人も……しばらくは思う存分楽しめそうね……」

みゆきの瞳が妖しく光る……その足下で再びゆかりは欲情し、密壷を愛液で満たしながらユキオの股間をむさぼり始めた……ユキオは抵抗することもなくただゆかりのなすがままに、体をゆだねた。

その後、あのスポーツジムにユキオと真衣子が現れることはなかった……。


− 完 −


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