優等生の秘密
アサト:作

■ 3

(あ、あいつら、あんな格好で、一体何を……?)
 ドアの隙間から、教室を覗く貢太だったが、目線は聡子に釘付けだった。露わになった胸は形の整ったお椀形で、巨乳というほどではなかったが、適度に大きく、乳輪は美しい薄桃色だ。ウエストは美しくくびれているが、女性らしく適度に脂肪が蓄えられているような感じだ。
 貢太は股間のものが自己主張を始めたのを感じていた。
「……聡子、間違ってるな。」
「うそ!」
 聡子は慌てて自分のノートと、教科書巻末の答えとを見合わせる。だが、何度見返しても答えを自分が間違っている事は変わらない。
「今回も俺の勝ちだ。これで、6勝4敗だな。」
 その言葉に、聡子はしばらく不満そうだったが、大きくため息をつくと立ち上がり、教壇の上に立った。
「そのうち、見返してやるわ。」
「楽しみにしてる。」
 そして次の瞬間、聡子は自分のパンティに手を掛けると、なんの躊躇いもなく一気に下へ降ろした。髪の毛と同じ、漆黒の恥毛に覆われた秘部が露わになる。毛深すぎず、薄すぎない適度な量だ。
 貢太は自分の血液が自分の股間に集まっていっているのを感じていた。だが、どうすることもできない。聡子はゆっくりと京介の隣に座ると、京介のカッターシャツのボタンを上から二つほど外した。聡子のその姿に、クールな優等生のイメージは微塵もない。猫科の動物を思わせるアーモンド形の目は、普段は理知的な光をたたえているが、今は艶っぽく、見つめる者全てを魅了してしまいそうだった。

「聡子。」
 京介は聡子の手を止めると、彼女の後頭部にある髪留めを器用に片手で外した。絹糸のように滑らかな髪が、するりと落ち、彼女の白いうなじを隠す。京介はそのまま手をうなじまで滑らせると、彼女の顔をぐいと引き寄せて、情熱的に口付けをした。
「ん……」
 聡子の口から、声とも息ともつかぬものが漏れる。聡子は京介の首筋に手を這わせ、後頭部まで行くと、その髪の毛をくしゃくしゃと揉むように撫でた。
 次の瞬間、京介が猛獣のように聡子を押し倒すと、仰向けになっても形の崩れない聡子の柔乳にしゃぶりついた。
「あう……っ!」
 短く悲鳴を上げて、まるでそれを抑え込むかのように、聡子は自らの手の親指の付け根を噛む。京介の少し大きな手の中で、聡子の美しい胸は歪に形を変える。
「……ぅん……っ!」
 聡子の腰が、びくんと跳ねる。それを見て、にやりと笑う京介の顔には、普段女子からクールで素敵、といわれている表情はない。
 京介は、カッターシャツとトランクスを脱ぎ捨てると、聡子の太腿に手を這わせた。
「……結局、脱ぐんじゃん……」
「あれは、ゲームとして楽しいからな。」
 京介はそう言って、聡子の額に軽くキスをした。聡子が嬉しそうに微笑む。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊