優等生の秘密
アサト:作

■ 25

 意識を手放し、ぐったりとその場に横たわった聡子を抱き上げ、京介は聡子の部屋へ向かった。そして、ベッドへ優しく横たわらせた。先ほどの行為のときにすりむいたのだろう、両膝にはうっすらと血が滲んでいた。少し、やりすぎたか、心の中で呟いて、京介は聡子に口付けをした。
「ん……」
 聡子はゆっくりと目を開いた。まだ意識が朦朧としているのだろう。ぼんやりとした目で京介を見つめている。
「聡子……すまない。」
「ん……平気。」
 そう言って聡子は京介の首に腕を回し、キスをねだった。その少し幼さの残った仕草に、京介は思わず微笑んでしまう。聡子は、自分がどんなにひどい事をしても、それが終われば必ずこうやって許してくれる、その優しさに何度救われただろう。思いながら、京介は聡子を抱きしめる。
「京介が、苦しんでるの……私の、お母さんの所為だから……」
「聡子……」
 思わず、抱きしめる腕に力が入る。自分は聡子を傷つけているはずなのに、なのに、自分を気遣ってくれる。聡子だけが、自分の唯一の居場所だ……京介はその気持ちを伝えるかのように、聡子の唇を奪う。聡子が呼吸できないほど強く吸い付き、舌を絡め合わせる。
「ん……っ、んん……」
 聡子の口から、甘い吐息が漏れた。京介はその妖艶な音色に、我を忘れる。先ほど激しく交じり合ったばかりだと言うのに、京介の股間では雄が自己主張を始めていた。そのせいで、制服のズボンが窮屈だった。ふいに、聡子の指先が凝り固まった自身に触れ、京介は思わずびくん、と腰を震わせてしまった。
「聡子。」
 京介は聡子に再び口付けをしながら、その服を脱がせた。ブラジャーを外すと、形のいい胸が解放されるのを待っていたかのように、ぷるんと揺れる。思わず我を忘れてしゃぶりつくと、聡子の体が小刻みに震えた。
「ふああっ……」
 片手で聡子の胸を揉みながら、反対側の胸にしゃぶりつく。頂は硬く尖って、京介の舌にころころと弄ばれている。わざと音を立てながら舐め上げると、聡子は頬を桜色に染め、その目にはうっすらと涙を浮かべてか弱い声で啼いた。
「ゃぁあっ……!!」
 京介は片手で胸を揉みながら、聡子のショーツに手を掛けた。先ほど自分が出したものと、聡子の蜜が混じったものが、ショーツにいやらしくシミを作っていた。身体から離すと、それはいやらしく糸を引いた。
「ここ、ぐちゃぐちゃだな……」
「京介のせいじゃない……っ!」
 羞恥心からか、聡子は微かに京介から顔を背けている。京介は自身を聡子にあてがうと、ゆっくりと腰を下ろしていった。先程までの行為のためか、随分とほぐれていて、すんなりと京介を受け入れる。だが、それでも京介を待ちわびていたかのように包み込んで、吸い付いてくる。
「あぁあ……」
 聡子の口から、甘い声が零れ落ちる。京介は、自身が根元まですんなり受け入れられたのを確認すると、聡子の両膝を抱え上げた。そして、自身が出入りする様をまじまじと見つめた。
「やだあぁ……っ!!そんなに……見ないでよ……」
「繋がってるとこ、見たいだけだったんだが……」
 言いながら、京介はゆっくりと腰を揺らす。繋がった場所からは、とめどなく蜜が溢れ出してベッドにシミを作っている。ゆっくりと動いているにもかかわらず、濡れた卑猥な音が耳に届く。聡子は耳まで真っ赤にして、瞳を潤ませていた。

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