2007.10.25.

千 佳
01
木漏れ日



■ 1

私はある地方都市に住む女。
年齢は秘密だ。
今私は一人暮らし。
一間の部屋、居間と台所、風呂。
部屋は5階。

エレベーターがある建物だ。
私の勤務先は〇〇商事。

そこで経理の仕事をしている。
私の所属している部署は全部で7人。
女は私を含めて二人。

もう一人は50代の女性。
さて終業のチァイムが鳴った。
私はロッカーの隅で私服に着替える。
地味な色の服。
髪も職場では何時も後で束ねている。


私は同僚と挨拶を交わし会社を出て駐車場に向かう。
エンジンを掛ける。
車は音も無く滑るように走り出した。
まもなくスーパーに着いた。
ひと通り見て回る。

朝食べるパンと少し惣菜を買う。
店内は少し混み始めた。
私は買い物を済ませ車に乗り込んだ。
自宅に向かう車の中でスカートの中に手を入れ、秘部に触れた。

じっとり湿っている。
私は一切下着を着けていない。
強い露出癖があるからだ。
間もなくマンションに着いた。
鍵を開けて部屋に入る。

内鍵を掛けると着ている物総てを脱いだ。
そして古い浴衣を着る。
勿論下着は着けない。
紐を締め風呂の支度をする。
そしてゆっくり浸かる。

風呂を出ると夕食の準備に掛かる。
テレビを見ながらゆっくり食事を楽しむ。
片付けが終わるとベットに移動する。
そこで読書したり明日の準備をする。
私は身長154cmバストは80しかない。

その上童顔だ。
ある夜、歩いていると補導されそうになった。
普段はまとめているが髪を解くと肩より下まである。
私が露出癖に気づいたのは小学2年生。
8歳の時だった。


私が5歳の時事件が起きた。
高速道路を走行中の両親の車に居眠りのトラックが、追突した。
私の両親は即死だった。
私は母方の祖母に引き取られた。

当時祖母は62歳。
優しい人だが私に厳しく接した。
当時祖母がなぜそんなに厳しいのか理解出来なかった到着した私にいきなり祖母は、
「服をお脱ぎ!」

そう言った。
私は上着とスカートを脱いだ。
下にはシャツとパンツを身に着けていた。
「下着も脱いで!」
私は恥ずかしかったが全部脱いだ。

「靴下も!」
私は靴下も脱いだ。
「いい子だ…。」
祖母は初めて微笑んだ。
寒くはなかった。

祖母は私を風呂に連れて行った。
祖母は自分も裸になり一緒に入って私の体を洗ってくれた。
風呂を出ると体を拭いて髪を乾かしてくれた。
祖母はまず自分が浴衣を着た後私にも浴衣を着せた。

浴衣は私の体にぴたりと合っていた。
「いいかい? 今日からこの格好で暮らすんだよ!」
「うん!」
私はこの日から和風の生活になった。
勿論パンツはない。


寒い時期でない限り基本的に部屋の中では浴衣一枚だけだ。
私だけでなく祖母もそうだった。
私はある夜、ふと目が覚めた。
隣に祖母が寝ていた。

寂しくなって祖母に抱きついた。
おっぱいに吸い付こうと合わせ目から手を入れる。
萎びた乳房があった。
私は好奇心で下から浴衣の中に手を入れた。
祖母の太腿は温かい。

「お祖母ちゃんも穿いてないんだ…。」
私はそう思い安心した。
何日か経ったある朝、私はトイレに行きたくなって目が覚めた。
私は用を済ませ布団に戻った。

季節は暑い時期に差し掛かっていた。
私の浴衣も袖と丈が短い。
丈は膝の少し上で袖も短い。
後になって知った事だがこれらの浴衣は祖母の手作りだった。

さて本題に戻ろう。
その朝祖母は疲れて熟睡していた。
浴衣が乱れていた。
私は浴衣の合わせ目から祖母の秘部を見た。
秘部の周囲は疎らな白髪があった。

私は急に後めたくなった。
浴衣の乱れを戻しタオルケットを掛けた。
その後台所で顔を洗う。
「お早う…。」
後で祖母の声がした。


「あ、お早う…お祖母ちゃん…。」
「着替えるかい?」
「うん…。」
「その前に体を流しておいで…。」
「うん…。」
私は風呂場に行って昨日の残り湯で体をざっと流す。

バスタオルで体を拭いた。
私は祖母の居る所に戻った。
気温が上昇していた。
「着るかい?」
「ううん…。」

「じゃ暫く裸で居る?」
「うん!」
朝食の支度が出来た。
私は祖母と食卓を囲んだ。
浴衣をキチンと祖母に着せられた私を微笑んで見ている祖母と一緒にする食事は嬉しい。

私も出来る事はさせられた。
食器運びなどだ。
祖母は60歳まで教員として勤めていた。
だから教える事は巧だった。
野菜を刻む事もさせてくれた。
小さい時が大事と良く言っていた。

更に気温が上がった。
私の顔を見て祖母が言った。
「暑い?」
「うん…。」
「脱いでいいよ…。」
「うん!」

私は浴衣を脱いだ。
気持ち良かった。
祖母の家は庭が広く木々が多い。
その為外から見え難い。
私はサンダルを履いて庭に下りた。


私は庭の隅に出口を見つけた。
それは細い隙間だった。
大人なら絶対無理だ。
しかし小柄な私なら抜けられそうだ。
試して見る事にした。
その場所は鉄製の門扉と塀の隙間だ。

私は後を振り向いた。
祖母は奥に居るらしく姿が見えない。
私は隙間からするりと外に出る事が出来た。
このあたりは一軒毎の土地が広い。
私はそっと回りを見回した。
午前中のせいか人影はない。

私は歩き出した。
風が裸の私に心地いい。
しかし祖母が心配する。
そう思い引き返す事にした。
私のカンは当たっていた。
「どこ行ってたの! 捜しに行こうと思ったんだよ!」

「ごめんなさい…。」
「まあいいわ! これから出かけるから支度しないと」
祖母は洋服に着替えていた。
私もよそ行きの洋服を着た。
久し振りのスカートだ。
「下着、着る?」

私は首を横に振る。
この家に来て一度も下着を着る事の無かった私は穿く気がしなかったのだ。
「お祖母ちゃんは穿いてるの?」
「ううん…。」
祖母は着物の時と同様洋服の時も下着は着けない。

私と祖母はそのまま出かけた。
祖母の運転の腕は確かだ。
このあたりでは車が無いと生活できない。
祖母はある駅の近くの駐車場に車を入れた。
私が連れて行って貰ったのはデパートだった。
まず洋服を見た。

何着か選び試着する。
祖母と私は二人で試着した。
まず私の服を脱がす。
下着が無いので着替えは早い。
祖母も試着する。
思った通り下着がない。



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