2006.11.10.

中学生アイドル萌絵ちゃん
03
わたる



■ 03

萌絵が監督のそばに歩み寄る。

「わ…わたし水着着るんですか…?」
萌絵がおそるおそる聞く。

「そりゃそうだよ、最初のうちは水着姿でも見せていかなきゃ売れないよ」
監督がニヤニヤと答える。

「でも…恥ずかしい…です…」
うつむきながら萌絵が言う。

「おいおい萌絵ちゃん、売れたいならそのくらいガマンしなきゃ」
監督が言う。

「でも…」
14歳の美少女の顔が曇る。

「仕方ないな…じゃあちょっと案内したいとこあるからついてきて」
少し考え、監督が言う。

「あっはい! お願いします…!」
萌絵の表情が少し明るくなる。

「萌絵ちゃんいいもん持ってんだから水着いいと思うんだけどね…まぁいいや、ついてきて」
監督が言い、歩き出す。

「いいもん…?」
監督について歩きながら萌絵は考える。
「あっ…」
いいもん、が何か気づき萌絵は胸を手で庇った。


「ここだよ、萌絵ちゃん」
萌絵は監督に連れられスタジオ横の小さな部屋に入った。
中には制服や水着などの衣装が数多くかけられている。

「ここは…?」
萌絵が監督にたずねる。

「試着室だよ、いろんな衣装があるだろ? ポーズの自習なんかにも使うんだ」
監督が言う。

「へぇ〜、可愛い服がいっぱい…」
萌絵が呟く。

「特に水着はいっぱいそろえてるよ」
監督が言い、萌絵にかかっている水着を見せる。

「わぁ…すごい…」
萌絵が水着を手にとって眺める。

(スクール水着もある…このビキニなんて見えちゃいそう…)
萌絵が思う。

「え〜と、萌絵ちゃんバストいくつだっけ?」
監督が水着をあさりながら萌絵に尋ねる。

「え…は…86cmです…」
萌絵が答える。

「カップは?」
さらに監督が尋ねる。

「Eカップです…」
萌絵が答える。

(何回も言ったんだから覚えてるくせに…)
萌絵は不信感を持つがこらえる。
(胸のサイズなんか何回も言いたくないよ…!)

「うん…だったらここら辺かな」
監督が言い、数着の水着を萌絵に見せる。

「萌絵ちゃんならこのピンクのとか黄色のが似合うと思うけどな…」
監督が言う。

「あ…あの…ビキニは…恥ずかしいんですけど……」
萌絵が躊躇いながら言う。14歳の少女にはビキニは恥ずかしい。

「何言ってるの萌絵ちゃん、売れたいんならしっかりそのおっぱいを強調していかなきゃ!」
監督が言う。

「お…おっぱいって…?」
萌絵が思わず胸を隠す。

「そう、萌絵ちゃんの一番の魅力なんだから…!」
「むね…が一番の魅力…ですか…?」
萌絵が恥ずかしげに言う。

「コンセプトはロリータ巨乳中学生アイドルなんだから!」
監督が言う。

「きょ…巨乳…?」
萌絵が思わず復唱する。



▲ BACKNEXT ▼



この小説は、完全なフィクションであり、実在の人物、
団体等と何の関係もありません。
この小説へのご意見、感想をお寄せください。
感想メールはcopyright下のアドレスまで


NEXTBACK TO NOVELS INDEX


18's Summer : 官能小説、恥辱小説とイラストの部屋