2009.05.10.

夢  魔
01
MIN



■ 第1章 淫夢1

 人は必ず夢を見る、起きて見る希望の夢。
 もう一つは、人生の1/3を占有する、眠っている間の夢。
 その夢が、現実に零れだし、人を変えて行く。
 夢に操られ、現実と夢の領域があやふやに成る時、人は起きながら夢を見る。
 それが、どんな夢でも、どんな現実でも。
 人は溺れ染まって行く。

 郊外にある静かな住宅地の、一軒の家の2階に明かりが点っている。
 その部屋の住人は森下美紀(もりした みき)と言う。
 郊外の学校に通う、高校2年生。
 彼女は最近、夢を見る。
 それも、毎日。
 とても、変わった夢。
 自分が何をしているのか、どんな風に思っているのか、どこでそれをしているのか、全部覚えているのに、周りにいる人を覚えていない。
 友人、知り合い、男の人、女の人、そして大切な人。
 漠然とした、イメージでしか記憶に残っていない。
 夢の内容は、とても人には言えないような、いやらしいモノで、それを他人に相談出来ずにいる。
 彼女は何故こんな夢を見るのか、自分の知らない世界の夢を。

 美紀は机に向かい、日記を書いていた、ここ数日前から書きだした物だった。
 美紀の家族は、母親と姉が一人居る3人家族だった。
 美紀の父親は、美紀がお腹の中にいる時に、交通事故で亡くなり既に居ない。

「あ〜あ…何でだろうな…いつも、いつもあんな夢見ちゃうなんて…」
 美紀は机に向かい、シャーペンを放り投げる。
(最近いつも見る夢、私が虐められ、それを悦ぶ夢)
(その時の気持ちは、いつも興奮して昂揚している)
(だけど、私はそんな夢の元に成る物を、見た事ない)
(自慢じゃないけど、私はキスすらした事が無いの…)

 美紀は椅子に仰け反り、天井を眺める。
 薄暗い部屋で机の電気だけを付け、日記を書いていた。
 美紀は長袖のTシャツに、ショーツだけの姿で椅子に座っていた。
 形の良い胸が、Tシャツの前を大きく押しだし、頂点には小振りな突起が付きだしている。
 お風呂に入った直ぐ後の、洗い髪をタオルで束ね、頭の上で留めている。
 目の前には今書き上げた日記帳と、鏡にドライヤー、それと放り投げたシャープペンに、筆箱が散乱している。
 天井を向いて、溜息を吐いた美紀は、椅子に胡座を組、タオルを解く。
 髪の毛をブローしながら、また夢について考え始める。

(有り得ないよ…あんな夢…だって、私あんなの見たこと無いモン…あんな…男の人のモノ…)
 そこ迄考えると、美紀はまた恥ずかしくなって、ドライヤーを振り回す。
(もう、嫌になる)
(見たことすらない物なのに、夢の中では、その触感も、暖かさも、味までリアルに憶えてる)
(それを咥えて悦ぶ自分の気持ちも、反応する身体の感覚さえ、頭に残ってる)
(有り得ない、だって経験した事が無いのに、記憶に残るなんて)

 美紀はドライヤーを置きながら、自問自答していた。
 そんな時、時計が23:00を知らせる。
 美紀の身体は、ピクリと音に反応し、机の上を片付け電気を消すと、フラフラとベッドに向かう。
 ベッドに横に成ると、大きな枕に頭を沈め、布団を被り目を閉じる。
 その途端に、スヤスヤと寝息を立てて眠り始める。
 美紀は、あっと言う間に深い眠りに落ちていった。
 30分ほど経つと、美紀の身体に異変が起きる。
 ハアハアと呼吸が荒くなり、頬が上気し始める。

(あ、ん、…また…あの…夢だ…)
 美紀の身体は、ピンク色に染まりTシャツの下の乳首が、固く持ち上がっている。
(首輪…首輪何処…しなくちゃ…会いに行けない…大切な方…)
 美紀の手が首をさすり、微笑む。
(あ、有った…してたんだ…。あれ…オッパイ…乳首に…飾りを付けてない…だめ…探さなきゃ…)
 乳房に伸びた手は、Tシャツを捲り上げ形の良い乳房を晒し、その乳首を両方の人差し指と親指で摘む。
(あ〜っ…着いてた…ちゃんと…着けてる…。お尻の…バイブも…入ってる…)
 美紀は右手をお尻に持って行き、ショーツの中に突っ込んで、アナルに人差し指を入れる。
(早く行かなきゃ…待ってる…大切な…あの方が…そして…リードを付けて貰うの…だって…私…奴隷だもん…)
 美紀の身体から、力がスーッと抜ける。
 そして、美紀は微笑みながら、深い眠りに落ちていった。

(暗い、暗い夜の道…いつも通る学校への道…でも、今は夜だから…街灯がポツリ、ポツリと道を照らしてる)
(私は…歩いてる…制服を着て…歩いてるの…制服の下は…勿論いつもの格好…下着を着けずに…飾りを付けて…お尻にもバイブを入れて…大切な人に貰った…赤い首輪を付けてる…だって…それが私の正装だもん…大切な人に決められた…私の正装…)
(学校が見えてきた…明かりが点いてる…大切な人が私を待ってる…急がなきゃ…校舎に入った…廊下を曲がる…階段を上がって…右に曲がる…3っつ目の部屋…明かりが点いてる…いやん…ドキドキする…ここに来ると…いつもそう…胸が張り裂けそう…でも…今日も扉を開けるの…)
(扉の中に入ると…居た…白い服に…眼鏡が素敵…私の大切な人…あっ…直ぐに四つん這いに成らなきゃ…大切な人への礼儀…私は頭を下げて…お尻を付き出す…お尻を振りながら…いつもの言葉で挨拶するの…)
(○×△様…今日もよろしくお願いいたします…美紀をいっぱい躾けて下さい…私の挨拶で、大切な方が合図を下さる…あ、定規の音…今日はお尻をぶたれるのね…あぁ〜ん…痛いけど…すき…とっても…身体が熱く成るもの…)

 眠った美紀の瞼の下で、激しく瞳が動いている。
 美紀の唇が微かに震え、うっすらと開いた唇からは、熱い吐息が漏れ始める。
 先程めくり上げた、乳房の頂点に有るピンクの突起は、ビクビクと震え大きく成り、その存在を主張している。

(早く、行かなきゃ…大切な方を…お待たせしちゃ…あん…お尻の穴…気持ち良い…スイッチを…入れて頂いたんだわ…もっと感じて良いのね…)
(いつものように…跪いて…スカートを捲って…お尻を上げる…足は肩幅に…ひらかなきゃ…手を地面に突いて…おでこも突いて…)
(大切な方の…目線…かんじる…おしり…みてくださってる…美紀の…おしり…いっぱい…躾けて…ください…)
(あん…定規が…おしりなでてる…くる…くるの…パシンて…きた〜っ…んふぅ〜…きもち…いい…熱くなる…いやん…オ○ンコから…じゅんって…)
(ああぁ…まだ…なでられてるの…おしりに…もらえるの…あふん…あん…んく〜っ…3っつも…3っつももらえた…オ○ンコ…ヒクヒクして…あついの…)
(冷たい感触…リード…きょうは…もう、もらえた…ふく…ふくを…ぬがなきゃ…はやく…もっとあそんで…ほしい…おちんちん…ペロペロ…したい…)

 美紀はベッドの上で、身体を身動ぎもしないまま、肌がピンク色に染まって行く。
 ユックリと口が開き、ピンク色の柔らかそうな舌が、ヒラヒラと揺れ始める。
 形の良い小鼻がプックリと膨れ、頬が赤く染まって行く。

(あふぅ…おいしいの…おちんちん…おいしいの…リードが…つよく引かれた…もっとおくまで…いれても…いいんですね…うれしい…おふっ…)
(おくちに…いっぱい…かんじる…大切な方の…おちんちん…のどのおく…つらぬいてほしい…あん…おしり…また…ぶってくださった…あひ〜っ)
(もっと…もっと…もっと…してください…みきを…おりこうに…してください…しつけて…ください…○×△さま…あ、あ、あはーーん…)
(あはぁ〜…いっちゃった…どうしよう…むだんで…おこられる…ううん…それなら…うれしい…あ、ああ…りーどが…外さないで下さい…はずさないで…)
(ごめんなさい…ごめんなさい…こんどは…かならず…おゆるしを…いただきますから…おいていかないで…ふぇ〜ん…)

 美紀の瞳から、涙が溢れ出し、こめかみを伝う。
 身体が小刻みに震え、恐怖に耐えているようだ。
 そんな美紀の身体が、突然弛緩し微笑みを浮かべる。

(はうっ…りーど…ついてる…おさんぽ…おさんぽいけるの…うふっ…おさんぽだ〜…ひざを…つけないように…おしりを…あげなきゃ…うんしょ…)
(おへやを…でて…ろうかを…まがって…うんしょ…うんしょ…あはっ…みえてきた…わたしの…おといれ…いつもの…マーキング…)
(このばしょ…わたしの…おといれ…奴隷は…きめられた…ばしょで…大切な方に…みられながら…オシッコ…するの…ほかで…しちゃだめ…)
(あかい…しょうかせん…あしを…あげて…ん、んんっ…あ、ああぁん…きょうも…いっぱい…でた…うふっ…あたま…なでられちゃった…うれしい…)
(あっ…おしりのあなの…ばいぶを…はずされた…えっ…もらえるの…おちんちん…もらえるの…ああああぁ…お、おっきいの…はいってくる…あふぅん…)
(あ、あああ…おしりの…なかに…おしっこ…はいって…くる…おといれに…されてる…みきのからだ…おといれ…うれしい…いっぱい…ください…)

 美紀が恍惚の笑みを浮かべた頃、どこからともなく時計のアラーム音が、聞こえた。
 すると今まで眠っていた、美紀の瞼が突然開き、布団を捲り上げると、身体を起こした。
 そして、ベッドから降りると、机に向かい椅子に座って、パソコンの電源を入れる。
 パソコンが起動すると、マウスを操作しインターネットに入ってURLを入力する。
 パソコンの画面が、サイトに切り替わると、そこに現れたのは、SMの映像と学校のスナップショットだった。
 美紀はその映像を、次々にクリックし食い入るように見詰める。
 映像を見終わった美紀は、ホームに戻り履歴から記録を削除し、パソコンを終了させる。
 パソコンを終了させると、起きたときの唐突さで、椅子から立ち上がり、ベッドに向かう。
 不思議な事に、美紀は起きてからベッドに入るまで、一度も瞬きをしなかった。

 眠りについた美紀は、先程と打って変わって、身体を激しく動かしている。
 乳房をもみ股間に手を忍ばせ、激しく動かしている。
 そんな事をしているかと思えば、手を背中で組んで、ビクリ、ビクリと身体を痙攣させる。
 そして、ビクビクと震え、熱い吐息を漏らして、ブツブツと呟く。
 そんな行動を、朝方の4時まで続け、また何処からともなく、アラーム音が鳴ると、その行動もピタリと納まり、深い眠りについた。

 朝になり美紀の枕元の目覚ましが鳴ると、美紀は布団から手を伸ばし、アラームを止める。
 そして、布団の冷たさに今日も飛び起きる。

「やだ〜まただ…お漏らししたのかな…パンツもシーツも…また…ビショビショ…私どうしたんだろ…」
(この頃いつも、お布団が濡れる)
(夢のせい?)
(どうして、あんな夢を見るんだろ)
(あんな、ゆめ…)

 美紀は布団からモソモソと起き上がり、洋服ダンスから替えの下着を取り出して、履き替える。
「美紀ー、朝よー…早く起きなさい」
 1階から母親の呼ぶ声が、聞こえる。
「はーい。今行くからー」
 美紀は元気な声で、母親に返事を返した。
 美紀は制服を身に纏い、扉を開けて廊下に出る。
 その瞬間美紀の頭の中に、甘いモノが流れ、美紀はクラリとよろめいた。
(大切な方…会いに行くの…)
 美紀は一瞬浮かんだそれを、認識しながら感じなかった。
 ただ甘い感覚に、戸惑っただけで、廊下を歩いて行った。



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