■ 第一章 一人目は恋する少女2
§1 トイレへの道のり
(ハァ ハァ ハァ)
仁美はトイレに行くために自分のクラスの下駄箱へ急いでいた。今にも漏れそうなので早く、早くと願っていた。そこに誰かの話し声が聞こえた。仁美はドキッとして立ち止まった。下駄箱を覗くとそこには授業中にもかかわらず生徒が話していたのだった。
(どうしよう…………も、漏れちゃう…………)
仁美はもう限界にだった。が、ひとつこの場所を通らずに西校舎にいける道があったのだ。その道は教師専用の通路なのだ。だが、今の仁美にそんな事を考えている余裕はなかった。急ぎ足でその通路に行くと運良く教師は誰もいなかった。仁美は体育の授業よりも一生懸命だった。が、安心したのもつかの間、仁美のアソコからシャーという音と同時に黄色い液体が溢れてきた。
(う、ウソ…………)
仁美は泣き出してしまった。しかし、この声が聞こえると誰かが来てしまう。仁美は声を必死にこらえて雄一のいる所に戻ろうとしたのだが、足音がすぐ近くから聞こえてきた。
「誰かいるの?」
女の人の声だ。仁美はすずに誰かわかった。いつも保健室にいる渡辺 麗子先生だ。容姿端麗でいつも仁美に優しく接してくれている。仁美はもう駄目だと思い自分から姿を現した。
「せ、先生!」
「ひ、仁美さん? どうしたの? そんな格好で……」
当然といったら当然の反応だ。仁美は麗子に抱きついた。今までの事情を全て話した。麗子は怒りをあらわにして体育館倉庫に仁美を連れて行った。いうまでもないがこの時の仁美のマ○コは尿と愛液でグチャグチャだった。
仁美がトイレに行ってから30分くらいたった頃だろう。仁美と麗子が雄一の前に現れた。
「渡辺先生。どうかしましたか?」
「何を言っているの! あなた自分のしたことがわかっているの?」
「僕はなにもしていませんよ。それに…………その子はなんてカッコをしているんだい?」
雄一は何も知らないと言った様子で接している。
(ま、まさか……この子自分で?)
麗子は雄一の言う事を信じ始めた。そして麗子は仁美を連れて保健室に向かってしまった。麗子が雄一の言う事を信じたのには理由があった。麗子は雄一に弱味をにぎられていたのだ。
………………1年前………………
当時の麗子はいや今もだが、男女ともに信頼されている先生だ。この当時の麗子は放課後に音楽室に行く習慣ができていた。それがこの事件のきっかけとなるのだが…………。この日も麗子はいつものように音楽室にいた。そしていつものようにピアノを弾いていた。
コンコン
ノックの音が聞こえた。そしてこの時麗子は開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったのだった。
当時まだ新米だった雄一は麗子に話があると言って音楽室に二人っきりとなった。雄一は麗子にゆっくりと近づき、いきなりキスをしたのだった。麗子は……いや麗子でなくても驚くだろう。麗子は目をまん丸にして雄一の顔を見た。雄一はにやにやと笑っていたのだった。
「な、何するんですか!」
麗子は雄一の身体を自分から離していった。雄一は何も言わずに麗子の身体を押し倒した。そして手を麗子の胸へと持っていった。
「や、やめて!」
麗子は嫌々と身体を動かしているが、男に抑えられてはなすすべがない。
「先生最近やってないらしいじゃないですか。」
雄一は最近の麗子のことを調べつくしていた。彼氏がここ最近いないことや、そのせいで欲求不満になっているということも…………。
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