あとがき。

 もはや自分でも愛想が尽きるぐらいのスローペースですが、やっとのことでスー〜エジンベア〜最後の鍵編、終了いたしました。
 自分の私生活にもいろいろと変化が出てきてしまい、これからますますのんびりペースになってしまうと思うのですが、自分としては書き続けられるだけ書き続けたいと思っておりますし、少なくともなにかとんでもない突発事態でも起こらない限り一度書き始めた作品はきっちりオチがつくまで書き終えたいと思っておりますので、気長に細く長くおつきあいいただけると嬉しいです。

 さて、今回は前回の続きといいますか、セオが瀕死の状態から回復して、ちょっとだけ成長したあとのなんじゃかんじゃを描いた話となっております。セオが『自分が傷ついたら一緒に傷つく人がいるんだ』ということを初めて悟り、仲間たちの気持ちになんとかできる限り全力で応えたいという気持ちでいっぱいになっておりますので、基本かなりいちゃいちゃ……というか、仲間たちとセオが思いきり仲良くする、というのを基本方針として書きました。ルザミ編がかなり辛い感じでしたし。
 あとセオがこれまでと比べて明らかにひとつ成長してる、って感じも含めてね。まぁ根本的なところはあんまり変わらない卑屈っ子なわけですが、それでも本当に『他人を気遣う』っていうことを今回ようやくやり始めたんだ、っていうところは書いたつもりです。
 ……正直ここで成長させちゃって本当にいいのか? とか思ったんですけどねー……頭で考えてるともーちょい先、というかここでセオが成長するっていう考えがなかったので。でも書き進めていって、ルザミ編の内容を考えると、ここで成長しないわけにはいかねぇだろ、と思ったので……なんというか、精神的にようやく、本当にセオが初めて一歩を踏み出した、という感じがあります。もちろんこれからも二転三転するんですけども(笑)。

 今回の話の内容としては、まぁスーとエジンベアと最後の鍵イベントなわけですが、ここらへんわりと神様度の高いシチュがあったりするので、そこらへんと絡めてこの先の伏線もちょろっと書かせていただきました。まぁその伏線がどうなるかは予定は未定なんですけどね。
 最後の鍵は……実際レベル設定的に、ロンがもうアバカムを覚えちゃってるんで、最後の鍵というアイテムの重要性を高めるため、っていうのがいろいろ設定を付加した理由のひとつではあるんですけど、やっぱり話の流れ的にこのアイテムが一番使いやすい、っていうのも大きいです。
 ラストでサヴァンが登場してますが……次回、サマンオサ編の中で彼に関する設定やらなにやらを書ききっちゃうつもりですので、サヴァン好きの方は楽しみにしておいていただけるとありがたいです。
 というか、サマンオサ編はこれまでに出てきたキャラがいっぱい出てくる、総決算……というかバラモス戦前の一番の山場となる話の予定だったりします。長さ的にもかなりのものになるんじゃないかな。息切れしないよう、気合を入れていきたいですね。
 話的にもけっこう重めというか、がっつりどっしりドラクエしたいと思いますので、お好きな方は待っていていただけると嬉しいです。

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