あとがき。

 はい、いつものごとく超スローペースではありますがかろうじてランシール〜ブルーオーブ編終了です。今回は特にラスト、短いのに更新するまでにえんえん時間がかかってしまい申し訳ありません。
 今回の主題は、ブルーオーブの試練の中で、『現在のセオのオルテガ(をはじめとした家族だった人たち)に対する感情を描く』ということだったんですが、予想外にあっさりというか、薄味に終わってしまった感があります。もうちょっとインパクトのある感じにできんかとあれこれ頭をひねってみたものの、結局なにも思いつかず。なんというか、トラウマ感を出しすぎると、話の進行に支障が出るというか、旅の途中で起きる一般イベントという範疇に収まらなくなっちゃうんですよね。
 前回のpost scriptで『自分の中のセオがまだちゃんとオルテガと向き合えてないし、その上その意義も見出せない』と書きましたが、今回もその状態は変わらず。完全オリキャラのゼーマの初顔出しシーンもあったんですけれども、セオが全力でスルーしました。彼に対するセオのトラウマは当然ながら強烈なものではあるのですが、現在のセオが、まったく彼と向き合う必要性を感じてくれず……。自分の中のセオが精神リソースを割く容量が、過去のトラウマ≪≪≪(越えられない壁)仲間たち、みたいな状態で。
 まぁそれはそれで間違いない事実ではあるのですけれども、トラウマの扱いを軽くしてしまってはよろしくないので、そこを押して(外からイベントを起こして)向き合わせる手もあるかとも思ったんですが。やっぱり強引になるし、そこまでするとイベントとしての扱いが重くなって物語に与える影響も過度に大きくなってしまうし、ここで話に大きすぎる影響を与えちゃうと予定(は未定ですが)してる展開に支障が出そうだということもあり、今回はセオの旅立ち当時からの変化やら不穏な予感やらを匂わせておくだけになってしまいました。毎度ながら自分の力不足が悔やまれます。
 まぁ力不足を悔やむ暇があるなら精進すればいいだけの話なので、これからの更新に少しでもその反省を反映させたくはありますが。……なんというか、拍手のログを見返していたら来訪者の方々にかなりマジでもう更新しないサイトだと思われてるんじゃということに今更気づきまして(当たり前だよ更新頻度が半年に一回ってレベルじゃ)、そんなレベルで更新してる人間がなに言ってんだちゃんちゃらおかしいだろと自分で真面目に思えてしまったので、調子を崩さないレベルで更新に精力を傾注しようと真剣に思いました……。いや、自分なりに満足のいく更新をするためにも。生活のためにも調子を崩さないレベルでですけれども。

 ちなみに『消え去り草がブルーオーブの儀式の力の源となっている』というのは、エジンベアの渇きの壺入手イベントを消え去り草を使うことなくクリアしてしまったので(君物では基本的に話のいつの時点でどのくらいのレベルになっているかだいたい決まっているんですが、ロンがその時点でレムオルを使えるレベルという設定だったので)、せっかくのランシールにしかないアイテムなんだから設定内だけでも活かしたいな、という思いによるものです。世界中(数少ないモンスターからのドロップとかすごろくとかをのぞけば)ここでしか、しかも店売りでしか手に入らないアイテムなんだから少しは特別感をつけたくて。

 次回はテドンイベントの予定。話の流れ的にそのイベントの次に起こすイベントとうまく絡められたらいいなぁというところ。自分なりのペースで満足いく話が書けるよう頑張ります。

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