カザーブ〜ノアニール編あとがき。

 カザーブ〜ノアニール編やっとのことで終了しました。……ちょっと前更新履歴を振り返ってみたのですが、この『君の物語を聞かせて』って、もう始まってから一年が経ってるんですね。
 ………一年経ってまだノアニールかよ! と心の底から突っ込みたいですが、とりあえず今回の話を振り返ってみたいと思います。……本当に一年経ってまだこんだけとは……。

 今回の展開は基本的に君物を書き始める前から考えていたことです。というかですね、自分は君物を書き始める前から、エルフの人間に対する差別と、アンとその恋人が心中したってことになんとかうまい言い訳をつけられないかなーって考えていたのですよ。
 ゲーム内の印象のまま書けばアンと恋人は回りに迷惑かけるだけかけて勝手に死んだただの馬鹿ですし、エルフたちは偉そうなムカつく女どもにすぎません。そういう頭の悪い奴らをそのまんま書くっていうのは嫌だったのですよ、小説として面白くないし自分も書いててムカつくしで。
 なので、まず『エルフと人間は子供を作ると凄まじい畸形児が生まれる』という設定が生まれました。実際に子供を作って、それが生きることもできないような畸形児だった時の衝撃というのは自分的には心中してもおかしくないぐらいのものなので。あくまで結婚を反対する理由にもなりますしね。
 エルフの女王の人間嫌いもまぁよくあるエルフ狩りという理由からの発展ではあるものの、それなりに納得できるところに落ち着いたと自分は考えてます。人間に対する憎悪と嫌悪、一人も死なせないために人間憎しの感情を使った。これならあくまで結婚を許さなかった気持ちが自分的には理解できます。
 でもまー展開は書き始める前とはかなり違っちゃいましたけどね。まぁ、いつものことです。

 そして今回、ヒロイン(候補)の一人、エリサリ・フリクリ嬢が本格的に登場いたしました。エルフで異端審問官という謎の役職についていますが、謎の美少女というにはどーにも違う感じがするのはやはり言動と性格のせいでしょうか(それって全部?)。
 なんというか……書きながら思っちゃったんですけど。『……こいつうぜぇ……』って。
 エリサリ個人の問題なのかそもそもこの話にヒロインなぞ不要! ということなのかはよくわからんのですが、はっきりゆってかなり邪魔でした。書いてて。いやもちろん自分の作った可愛いキャラクターなんですけどね。それとはまた別のところで。
 どこがいけないんだろうなぁ。やはりあわあわ系なところなのでしょうか。ああいうのって下手にやると『死ね!』とか言いたくなっちゃうくらいウザいキャラになりますからね。自分の筆力が足りないせいでウザいキャラにしちゃってごめんね、エリサリ。
 でも彼女はこれからの話の展開に欠かせない……というか、いた方がありがたいキャラになる予定なんで、書かないわけにはいかないのです。申し訳ありませんが今度出てきたらよろしくしてやってくださると嬉しいです。

 さて、次はアッサラーム。いよいよラグ兄さんの故郷です。
 自分ここ書くのかなり楽しみにしてます。頑張って書くんでまた見に来てくださると嬉しいですよ。

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