あとがき。

 遅れに遅れて申し訳ありません、ポルトガ〜バハラタ編完結しました。
 今回はセオにとって、ターニングポイントとなるお話です。まぁ読んでいただければわかるかと思いますが、セオが敵を殺すことを覚悟するお話です。今まではしてなかったのかっつーと、はいしてなかったんですよ実は。当然ながら旅の間にもちょくちょく戦闘はありましたが、ポルトガ〜バハラタ――3にもあるように、セオは仲間たちが危なくなって反射的にざくっとやっちゃったの以外は魔物殺してません。
 で、まぁここまでずーっと魔物殺さないできて、今覚悟をした理由が、読んでくださればわかる通り仲間をもーこれ以上ないほど残虐に殺されたからなわけですが。
 予想をしてはいましたがあの回はけっこう反響が大きかったです。どうなるの!? とドキドキしてくださった方すいません、DQなので(笑。うちのはゲームをリアルに翻訳するのに力を注いでますので、少なくとも君物は)あっさり教会で生き返らせました。
 どーしてあそこまでやったかっつーと、簡単です。あのくらいしないとセオは覚悟してくんないだろーと思ったから。
 うっかり死なせちゃうくらいならまだ悩む余地があるだろうと思ったんですよ。ギリギリで力及ばずとかならまだ次は、と希望を繋ぐことができるかもしれないと思った。
 でも死ぬ気で頑張っても人間やめても全力限界まで振り絞りまくっても全然かなわなくて圧倒的に強い敵に、なによりも大切な仲間をもーいやっちゅーほど残酷に殺されたら、いっくらセオでも、セオならば絶対に、世界を殺してでも(それが危うい思考であることを充分に承知しながらも)仲間を守りたいと思ってくれるんじゃないかと思ったんです。
 まーセオがこれからどうなるかっつーのは次回をお楽しみに、としか言えないわけですが、ただ5を読んでいただければわかるように、セオの精神状態はある意味非常に不安定にはなります。

 サドンデスなんですが、彼女(なんですよーみなさん)がどーいう存在かとかその正体はとかなにを考えているのかとかいうのは当然ながら明かされるのは当分先になるわけですが、ただ彼女は堕ちた≠ニは言われていても勇者ではあるんですよ。強さとかそういうことだけじゃなくて。
 世界最強でかつ理不尽で残酷な勇者である彼女はこれからたま〜に出てきておいしいところを持っていくので、覚えておいていただけると嬉しいです。

 でー、エリサリ&ヴィスタリア再登場しました。なんつーか彼女たちはヒロイン候補ではあるんですけど、ほんっとーにたまにしか出てこないんですよね。すいませんラブ好きのみなさん。
 でも今回なんかエリサリとセオの恋愛フラグ立ったっぽい感じもしますよね。自分でも書きながらちょっと驚いた。一応絆っぽいものを結ばせる予定ではあったんですけど、なんかホントにセオにとってエリサリ特別な位置を占めたっぽい感じしますよ?
 でも当然ながら仲間たちには全然及びませんけどね、特別性(笑)。ずーっと一緒にいて毎日好感度を上げているのとたまにしか会えない相手の差? まーこの話って恋愛がメインになることは絶対にないんで、スパイス程度に考えていただけると嬉しいです。
 ヴィスはこれからもけっこう暗躍してもらうつもりです。ヒロイン候補の中では一番出てくるんじゃないかな。自分彼女みたいなキャラ大好きなんで、愛とこだわりを込めて書いていくつもり。今回はフォルデと絡まなくてすいません、まーこれからを楽しみにしててくださいってことで。

 そして今回はけっこう反響があったキャラ他にもいました。ポルトガ王&カルロス&サブリナ、そしてオクタビア。
 彼らを創ったのは、まず次の目的地を商人の街にしたいという気持ちがあったので、ポルトガ王と商人の街の商人を絡ませたかったんですよ。で、商人として自分の体も武器にする女オクタビアが生まれました。
 そんで、自分はゲームに出てきた名前のあるキャラはできるだけ使おうという気持ちがあるので、あとゲームで納得いかなかったところをなんとか筋が通るようにしたいとも思っているので、カルロスを勇者にしてサブリナをその仲間にしました。これならバラモスが呪いをかけた理由が自分的には納得いきます。まーうちのバラモスだからですがね。
 で、カルロスを仲間を一人連れて行ける勇者にしたので、彼を普通の勇者より一歩すごい奴にしなくちゃならないわけですよ。そんであーいういろんな意味ですごい馬鹿、というキャラができて、勇者が馬になっちゃうんだったら君物の設定上国が首を突っ込んでこないわけないので、ポルトガ王との関係をもやもや妄想して、あとポルトガ王を傑物にしたかったので(なんでかは覚えてないんですかそうしたかった)ポルトガ王リカルドとカルロスを幼馴染にして元仲間にし、ポルトガ王を高レベル国王にしたわけです。
 で、それとオクタビアの関係を妄想して、オクタビアはちょっと変なキャラになりました、と。
 オクタビアは商人の街の商人としてこれからたま〜に出てきます。他の三人は当分出てこないでしょうけど。
 あと……自分君物ではホモはロン関係以外作らないつもりだったのに、うっかり脳内でリカルド王をホモにしてしまいました……すいません。リカルド王は子供の頃からずーっとカルロスが好きで大好きで、でも王として生まれてしまったし野心もあるので手が出せないんですよ。カルロスがああだし。ノーマルだし。
 なので苦しみながら生きてきて、父王の手を逃れてカルロスと一緒に旅をして(この間も幸せながらも辛かったはず)、帰ってきて王になるための戦いを始めて、その頃カルロスがサブリナに惚れて。それで嫉妬で焼け焦げるような思いを味わいながらもそれを祝福してやって。
 で、自分も(しなければならないので)結婚して王妃ができるわけですが、そういうわけなので夫としての義務は果たすけど愛情はないんですよ。基本的に。嫌いなわけじゃないんですけど、それなりに好きではあるんですけど。だからつい他の女に手を出しちゃうんです。
 ……とついつい話的に筋を通らせてしまいましたすいません。でも本当に考えてた時はそんなつもりじゃなかったのになぁ……書きながらついつい話が転がって。


 さて、次回は商人の街〜ダーマ編。ここでもずっと書きたかったイベントがあったりするんですよねぇ……。
 転職の神殿で誰か転職するのかしないのか、転職とは、職業とはなんなのか。そこらへんけっこう出てきそうな感じです。
 あと、もう一人のヒロイン候補も出てくるかも……でも予定は未定。

戻る   次へ
『君の物語を聞かせて』topへ