あとがき。

 いや〜終わりましたね〜DQV2ndパーティの話。思ったよりもあっさり終わったなーというのが最初の印象ですかね。君物より少し遅れて書き始め、当初の予定通り君物よりはるかに早く書き終わりました。
 DQVといってもオムニバスっぽく要所要所だけを書いていった話なので、DQVを書いているというよりはラブコメ小説を短編連載しているような気分でした。まー実際内容はそんなもんですが。
 この話を書き始めた最初の動機は、というかこういう話にしたきっかけは、世にある版権男×男カプの変態ストーカー攻――おお振りの阿部とかリボーンの獄寺とか(一部でそう扱われているというだけの話なのでこの認識が全部だとは思わないでくださいね)を男女カプに持ち込んだらどうなるか、だったんですけれども。それはともかく、君物では基本男だらけの色気のない関係を書いているから、こっちでは思いっきり男女をラブコメさせてみようと思い書き進めてまいりました。
 そうしたら予想外に人気が出てびっくり。一時は君物をはるかに上回る人気でしたよ。世には男女のラブコメを愛好するDQ小説読者が多いのだなぁと実感しました。
 まぁ、自分的にも楽しんで書けた作品でした。どこまでもユィーナを追いかけるストーカーゲット、それに対し基本鋼の剣での殴打で応えるツンデレユィーナ。この基本構図ができてたので、いろんな状況に対応させるのもそれほど苦労はせずにすみましたし(産みの苦しみはもちろんありましたよ)。
 なにせ男女18禁まで書いちゃいましたもんねー。いやー男女エロの本番書いたの初めてだよ……けっこう楽しかったですけど。でも書き方あんまホモと変えませんでしたけどね。でもやはり女性が絡むということで雰囲気の違いはありました。
 苦労話とかちょっと。
 基本的にこの話では全員よく動いてくれたんですけど(ストーカーゲットツンデレユィーナ鉄拳突っ込みディラ流され突っ込みヴェイルと役割分担がはっきりしてたし)、ちょっと書くのが大変だったのはゲットの台詞です。
 奴はエニイタイムユィーナを押し倒そうと突貫させりゃいいので行動を決めるのは楽なんですけど、その際の口説き文句をできるだけ変えなきゃならんわけですよ。だって同じ文句ばっかりなんてゲットらしくないし小説としてもどうかと思うしなので。
 それがちょっと大変だったのと、あと基本的に同じパターンの話なので、なんとか読者の方を飽きさせないようにしようという努力がちょっと大変でした。だって同型の話ばかり書いたってどーしようもないし、なんとか受ける印象を変えるようにしようと努力はしてみたんですよ。どんなもんでしたかね。やはり一部の話以外は平板でワンパタなものになってしまったんじゃないかなーという気がひしひしとして怖いんですけど。ご意見お待ちしてます。
 あと、キャラの話をちょっと……この話基本的にゲットとユィーナの追いかけっこラブコメなんで、キャラへのご感想もゲットとユィーナに関してはそれなりにいただけました。
 ゲットは『面白い』とか『頑張れ』とか、思ったよりも好意的なご意見がありました。キモいという感想がほとんど来なかったのがちょっと悔しいです。ゲットの恋のうち一途な面を強調しすぎてしまったのでしょうか。まぁ根明な感じなのでむしろ笑えるという感じだったのかもですね。突っ込みの入れ甲斐もあるし。恋心を応援してくださってゲットも喜んでいると思います、ありがとうございます。
 ユィーナも好意的なご意見多かったですね。意外にも『可愛い』という感じのお言葉をいくつかいただいてしまい驚きました。ツンデレ強し。賢者スキーの方々にこの娘がどう受け容れていただけたのかが心配です。
 ディラとヴェイルについては当然のように意見感想がまったくと言っていいほど来ませんでしたが(そりゃそうだよなーラブコメで脇キャラに注目するのは相当な趣味人だろー)、ヴェイルには『いい奴じゃないか!』という嬉しいお言葉をちょっともらいました。月さま、ありがとうございます! そうなんですよヴェイルは仲間思いのいい奴なんですよ! ……ディラも一応そうですよ?(笑)
 それとDQ的カプについて。この話は勇賢なわけですが(この話があるから勇賢同盟にも登録できたわけだし)、自分的にはそれほど強力に意識はしてなかったりします、職業は。というか……自分DQ男女カプでは勇賢がぶっちぎりで一番なので、いうなれば自分的DQV男女カプって勇賢がデフォなんですよ(笑)。なのでフツーの男女ものとしてキャラクター重視で書いてしまったというか……職業を意識する必要がないくらいキャラが自分の中にできてた、っていったらいいすぎかなぁ。
 まーこの話って勇賢じゃなきゃ成り立たないとまでは言わないまでも面白くないであろう話なんですが、題材にマッチしてたといえるようにできてたらいいなぁと……なんかわけわかんなくなってきましたが、ともかく自分は勇賢で、勇賢を書けて楽しかったです。勇賢ファンの方のみならず別カプの方にも楽しんでいただけたらいいな、と。
 なにはともあれ、一応『知恵の樹に愛の花咲く』、とりあえずこれにて終了で〜す。読んでくださった方本当にありがとうございました。お題にも添ってキリよく二十話でまとめられて嬉しいな♪
 なんで一応≠ナとりあえず≠ネのかは……(2007/2/21の更新から)次々回の更新で!

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