あとがき。

 三十万ヒット記念企画キャラ小説リクエスト人気投票が無事終わってからはや四十二日。2008/4/30、ようやく最初の三十万企画小説を書くことができました。はーくたびれた。いや遅すぎるのはわかってますが。ていうかこれを今回の更新分の一番最初に書いたのでもはやだいぶ記憶薄れてますが。
 えーと、第一位であるセオですが、彼はいくつか小説のリクをもらったので、自分はまずできるだけそのリクを多く取り入れた小説を書こうと考えました。
 リクエストをざっと上げてみますと……・本編がどうなるのかわからないのでお遊び的なお話が読みたい・けっこう整った顔という設定を活かした話を読んでみたい・なにかパラレルものとかでセオくんのほわほわーな日常を見ていたい・ととにかくヘビー……とは自分ではあんまり思っていないのですが、とにかくまぁどちらかといえばシリアスということになるであろう本編とはかけ離れた、君物キャラを使った軽いお話を求められてるんだろうなぁ、と自分は判断しました。
 で、軽くて楽しめる番外編話、とくればコイバナと太古の昔より決まっています。『整った顔という設定を活かした話』というリクを叶えるためにも、あっさり『セオが女の子に告白されてドキドキv という話』にあっさり決定しました。ほっとんど色気のない本編とは正反対の方向性……というわけでは実は(自分的には)ないのですが。
 かつ、企画のルールの通り、いただいたすべてのセオへのメッセージの中で一番自分が熱さを感じたリクも叶えなくてはなりません。自分が最も熱い! と思ったメッセージでは、ラグとセオの絡みを求めておいでのようでした。なので基本ラグ主役、ということで書き進めていきました。
 自分的にラグはセオに対して、最近ちょっとあんまり絡んでないというか、誤解を恐れずに言ってしまえばあんまりいちゃいちゃしてなかったような気がしていたので、リクエストももらったことだし! と思って全力でいちゃいちゃさせてみたのですがいかがなものでしょうか。なんというかラグが他の面子のいないところでどんだけセオを甘やかしているかはご理解いただけたと思います。
 いや別にこれはラグ的にはただ甘やかしてるわけじゃなくって、セオがずっと無条件に受け容れられ愛されるという経験をしてこなかったからそれを取り返すためにと、なんというか計算して甘やかしているつもりなんですよ。自分はとにかくセオを受容してやる役だと思っているから、なに言っても怒らない(理性的な判断ができるうちは)。優しく笑って甘やかし、教え導く。それが今セオに必要だと理性で判断してやってる。
 でも笑ってほしいなぁとかせっかく可愛いのにとか考えながら甘やかしてる時点で理性的な保護者とは言い張れない感じですよね。まぁラグの意識としてはそういうつもりだということで。単純にセオを愛おしいと思ってやってる部分ももちろんありますが(で、ラグの中では理性的な方が大きいつもりなんですよ)。この人基本おかん気質なんで、身内と判断した人間にはとことんまで面倒見て愛情注ぐのが当然と考えてるんじゃないかと(無意識のうちに)。まぁ他の連中もたいがいアレですけどね。
 で、まぁ、基本的にはだいたい落ち着くべきところに落ち着いたんじゃないかなぁ、と思います。自分書く前にプロットをざっとしか決めないで書きながらどんどん変更していくので、話が迷走しがちなのですが、今回はさほどでもなかったんじゃないかなぁ、と。
 それに楽しかったですからねやっぱり。ひたすらほのぼのとした君物メンバーズ(特にラグ&セオ)の絡みも、セオに女の子が告白するというシチュエーション(の中で特に保護者ズの反応)も書いてて楽しかったです。
 そういうわけで企画小説でした。ご満足いただけたのなら幸いです。
 しかしなんというか最後の方ちょっとシリアス(か?)ムードになっちまったのは予想外でした。最後までアホっぽいまま進めたかったんだけどなぁ。カルロスとかもちょろっと出したかったんだけど、ポルトガだし。いや全員ができるだけ仲良くてまだサドンデスに殺されてなくてっていう状況考えたらポルトガにしかねじ込めなかったんですけどね。まぁあそこ自分気に入ってるので問題なし。
 ちなみにロンが軍籍の人間と話をしていた、というのは真面目な話をしていたわけではなく、単に男を引っ掛けていたのです。普通にお行儀の悪い不特定多数と性交渉を持つことが当たり前なゲイであるロンは、このようにこつこつと仲間たちに知られないところで男を食ってすっきりしているのでした。
 ちなみにラグはプロのおねーさんにすっきりさせてもらってます。ナンパしようと思えばできますがいちいち女口説くのとかトラブル抱え込むのとかめんどいので。
 大人二人は木の股を見れば出したいという年頃でもないので実際の戦いに備え普段はエネルギーを貯めているのですが(そっちのが戦闘能力的には気合入るらしいし)、フォルデくんは初体験に夢を見ちゃうお年頃で(ちなみにこの世界で十八にもなってそーいうことに夢を見れる(しかも孤児で盗賊なのに)というのは相当すごいことです)、トゥーシャイハートの持ち主なので、プロにも頼めずナンパもできず、ひたすら一人上手の道を驀進中なのでした。
 そしてそれこそ木の股を見ても出したい年頃真っ盛りのフォルデくんは、若い性を抑えられず、移動中もみんなが寝静まった見張り当番の時とかにこそこそ死ぬほど恥ずかしい思いをしながら一人上手しているのでした(フォルデのエロ妄想スキルはそれなりのレベルです、夢見がちでも男子です)。もちろん大人の男である二人は気付いても優しく見ないふりをしてくれるのでした。セオについてはまたいずれ。

戻る 企画の部屋 topへ