この小説――シスター・プリンセスの妹たちが世界征服を目指す小説は、読者参加ゲームの二年後を舞台に、以下の設定を採用しています。
妹たちが兄のため世界征服を目指しているのには、この設定が底流にあります。
現在の世界征服組織シスター・プリンセス″(正式名称)の陣容は以下のようになっています。

副司令――咲耶

全員の指揮統括を行う。特に芸がないためここに回されたのでは? という声もあるがいざという時に全員の意思決定をするのは咲耶。
一言――「世界征服の暁には、お兄様と世界の頂点で結婚式よv」

作戦参謀――鞠絵

その類稀なる頭脳を用いて作戦の立案を行う。彼女の頭の中ではいったいいくつの作戦が進行しているのか誰も知らない。志須田財閥の経済効果研究も行う。
一言――「作戦が順調に行われれば、三年後には世界は兄上様のものですわv」

戦闘員兼シスプリ号一番機パイロット――衛

超人的な運動神経と戦闘センスを併せ持つ、実際の作戦行動を担当するうちの一人。接近戦では春歌に、狙撃では雛子に一歩を譲るが最も総合的な戦闘力が高いのは衛。彼女の駆るシスプリ号一番機もあらゆる状況に対応できる汎用タイプ。
一言――「ボク、あにぃのために頑張っちゃうよ! 見ててね、あにぃ!」

戦闘員兼シスプリ号二番機パイロット――春歌

志須田家に伝わる死素振(シスプリ)流剣術の免許皆伝。日本刀を振りまわす、彼女の間合いに入って勝てる人間はいない。シスプリ号二番機も当然接近戦用。
一言――「兄君さまにたてつく者は、すべてこのわたくしがたたっ斬ってさしあげますわ!」

戦闘員兼シスプリ号三番機パイロット――雛子

なんと彼女には驚異的な銃器取り扱いの才能があった。数km先の獲物も撃ち抜くその技術は天才の一言。よってシスプリ号三番機は遠距離戦仕様となっている。
一言――「ヒナね、ヒナね、おにいたまのためにいっぱいいっぱいやっつけるからね!」

開発部統括――鈴凛

現代の文明レベルを超えた技術力によって、シスター・プリンセス″全体の装備開発を担当する。彼女が自分一人で作成した超状況型パワードスーツ「シスプリ号」は彼女にしか整備できない。
一言――「開発資金が湯水のように使えるなんてもう超ラッキー! これもアニキのおかげだねっ、サーンキュっ!」

通信員――可憐

作戦行動時のオペレーティング担当。驚異的な数字の記憶力と計算能力を持つ彼女は、いかなる状況でもオペレーティングをミスすることはない。
一言――「お兄ちゃん……可憐、お兄ちゃんのために頑張る!」

諜報部統括――四葉

人間外といわれるほどの潜入能力を持つ彼女はなんの気なしに国家機密をも探り出す。ただ性格ゆえか、かんじんなところでポカミスをすることが多い。
一言――「四葉兄チャマのためになんでもチェキしちゃうデス! でも一番はやっぱり兄チャマをチェキ!」

補給部統括――白雪

なぜかいかなる状況下でも必要な補給物を調達してくることができるという特殊能力を持つ。現在自身の料理の腕が振るわれることはほとんどないが。ちなみに彼女は死素振流短刀術の習得者でもある。
一言――「早く世界を征服してにいさまに姫の特製パーティー料理を食べさせてあげたいですのv」

渉外部統括――亞里亞

ちょっと話をしただけでその言語を習得できる天才的な言語能力を買われて渉外部統括に就任。小首を傾げつつ涙目でとんでもなく無茶な要求をしてくるその姿は、その筋では闇のお嬢様″と恐れられている。
一言――「亞里亞、兄やと早くいっぱいいっぱい会いたいの……くすん」

戦闘支援兼精神支援要員――花穂

自信も並々ならぬ戦闘力を持つが、実際の作戦行動時には戦闘員3人のサポートに回る。だが個人的嗜好からすると、精神支援を行う方が好みらしい。
一言――「花穂お兄ちゃまのためにみんなを応援する! だからお兄ちゃま、早く花穂たちのところに来てね!」

遊撃要員――千影

普段は何もしない。だが、いざという時いかなる方法を用いてかなんとかしてくれるのが彼女である。ふらりと消えふらりと現れるその姿に、いったい何を隠しているのか。
一言――「フフ……兄くん……君にいずれ世界をプレゼントするよ……その呪術のために君の血がいるんだが……私にくれるね?」


その他の人々

兄一(けいいち)

十二人の妹たちの兄。真面目で頑固なお人好し。妹たちのことは世界で一番大好きだが、恋愛対象にはまだ思いきれないでいる。とっても貧乏。妹たちが世界征服の組織を作っているとは思いもよらず、正義の味方のようなことをしているのだと思っている。
シスター・プリンセス″では司令ということでシスプリ号零番機のパイロットにもなっているが、本人は拒否している。

滋野さん

志須田家の執事。実際志須田財閥を切り盛りしている。兄妹たちを心から愛し、温かい目で見守っている。

滋野さんの息子。妹たちのことが好きで一時期兄一と争ったが、今は悪友。

この小説の目指すところは、「あざとさを楽しませる」です。
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