あとがき。

 何度も書いているようですが、DQWの小説を自分が書くことになるとは思いませんでした。
 しかもピサ勇。自分ピサ勇には(勇ピサにも)まったくと言っていいほど興味がなかったんですよ。だってなんか美形が入ったからとりあえずくっつけとけみたいな匂いがするじゃねぇっスか(まぁ自分にもそういう傾向がないとは間違っても言えませんけれども!)。
 それにピサロの生意気っぷり、いけしゃあしゃあっぷり、可愛くないところがどーにも気に入らず、ピサロとのカップリングって正直ハァ? みたいな感じだったのですよ。申し訳ないですが。
 で、それでなんでこの小説を書きたいと思ったかというと。
 隠しじゃない小説の勇者、ユーリルくん。彼にうっかり自キャラ萌え……というかハマった……というかともかく、彼だったらピサ勇が書けると思ったのですよ。
 自分設定ではユーリルくんは村に囚われていることを非常に窮屈に感じている設定でした。自分を自分にはよくわからない理由でやたらめったらに大切にするのがいやで、けれどそれ以外世界を知らず、最後の時も共に戦うことすら許されず非常に苦しく思っている設定だったのです。
 そんな彼とピサロがぶつかったらどうなるか? 半ば好奇心から書き始め、こんな感じに落ち着きました。ユーリルはいい男だから、現実の見えていない理想主義者のピサロだってきっとユーリルに惚れる! 一緒に旅をするのが楽しくなってきて、その懐の広さにまず男として惚れ、そしてこいつが欲しいと思うようになるはず! と思ったのです(ここらへんの牽強付会っぷりがなにを見てもホモを考えてしまうホモスキーの業とでも言うべきものではないかと……)。
 なので実はこの小説の勇者は勇マーの勇者と繋がってる設定なのです……基本的に自分同一作品の小説は繋げる方が好きだからさ……。
 でももちろん浮気なんて嫌! という方もいらっしゃると思うので、そういう方はこの小説記憶から抹消してくださっても勇マーとは無関係として読んでくださっても全然かまいません。……自分は惚れてる女は別にいるけどこの男のことも好きだ、っていうのけっこう好きだったりするんです……すいません。
 まぁなんというかずいぶん強引な展開だなぁとも思うんですが、ピサ勇勇ピサってたいてい展開強引になると思うんでいっかなー、とか。少なくともピサロの気持ちは一応書けたと思うんで気がすみました。
 ユーリルの気持ちは……まぁ、ピサロのことを仲間として大切に思っていて、その純粋さとか顔のきれいさとガキっぽさのギャップとか不器用なところとかがいいなと思ってて、それで男として求められてこいつが苦しいなら体くらいやってもいいかなって思って、でその拍子にうっかりときめいてしまうという感じで……。あー小説の説明ってダセー。
 ちなみに勇者がバージンなのにああも感じられたというのはピサロが魔族だから。魔族は体そのものが媚薬の塊なのですよ! なんにもなくても後孔を濡らせるのですよ! ああファンタジーって便利。

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