あとがき。

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 これって謝るべきなんでしょうか。自分としてはこの小説ってすっげー健全だなーと思うんですけど。
 初のDQX隠し小説は、主人公と王子――どうせ自作なんだからここは名前でいっときましょう、アディムとセデルの性教育話となりましたー。
 なんで普通の小説を書いているDQXで隠しを書いたかといいますと……まあ、あんまり大声で言えた話じゃないんですが……。
 あるサイトでですね、双子のエロを見てしまったんです。自分がDQXで最愛なのは双子なので、双子の話読みたーい双子の漫画読みたーい、って欲望渦巻かせてたんですがこのエロはもう非常に嬉しかった。それも王女だけじゃなく王子もエロってくれるのがもーサイコー嬉しかったなぁ。
 それでもーにへにへしながら見ていくと、やはりどーしてもそっち方面の創作意欲がむらむらと湧いてきてしまったわけです。自分は基本的に女の性を持つ相手にはエロ方面に煩悩が働かないので、王子エロ。王子がいやらちく喘ぐところを書いてみたいっ! って思っちゃったので書いてみたわけです。……やっぱり謝るべきかしら……。
 いやしかし実際、これって本当に健全な小説なんですよ、少なくとも自分的には。ホモでもないしエロもあんまりない、あくまで性教育小説ですからね。……18禁ですけど。いやあくまで行為をそういう風に感じる人が多いだろうということで18禁にしてるだけで、エロじゃないんですよ〜……。気持ち的には。
 少なくとも、アディムとしてはエロとかホモとかいう気持ちは全然ないです。子供が愛しすぎて押し倒したいだの抱きたいだのとかいう気持ちに暗黒進化したりするようなことはアディムにはありません。彼の中にあるのはあくまでただひたすらに溢れんばかりに湧き起こっている子供たちへの純粋な愛だけなんです、マジで(近親相姦願望なんてアディムにゃーありませんよ)。
 それでなんでオナニー指導なんだって思われるかもしれませんけど。これはなんと言いますか、あれです。親が子供が可愛くて可愛くて赤ん坊の体全体をしゃぶったりするようなことがありますよね? あれと一緒。可愛いないい子だなと思うから愛情表現の一種としてああいうことをやっているわけで……って説明すればするほどドツボにはまる気がする……。
 まーアディムにもセデルにもやましい気持ちは欠片もないということさえわかっていていただければ。……自分はやましい気持ちをどちらかが抱いているというのも嫌いじゃなかったりしますがね(ぼそ)。
 でも、その場合でも双方にお互いに対するこれでもかっ! ってばかりの親子愛がなかったら嫌だなぁ。基本は我が子我が親に対する純粋な愛情だと思うんですよ。もーたまんなく好きって感じの。少なくとも主人公の側はそうじゃなきゃヤダ。
 なぜかっつーと自分が子供に対する愛情がさまざまな愛情の中で一番強いと感じているからだろうなーと思うんですよ。子供に対する愛情ってホントすごいですからね、もう無条件なんです。とにかく生れ落ちた瞬間からただひたすらに愛しくて愛しくて可愛くて可愛くて、もう体全体であーい! って感じなんですよ。
 少なくとも自分は子供が生まれた時そうだった。……DQXの中で(笑)。
 なのに我が子を子供として愛せないっていうのは、愛してくれる子供に倍する愛情を返して上げられないっていうのは、どーしても人としてどうよ、と思っちゃう。悲しいですよ悲しすぎますよ、親子が互いを愛せないっていうの。自分はせめてDQXぐらいでは互いに思いきり愛しあってほしいなあ、親子として。どんな形でもいいから。
 たまに嫁を愛しすぎて子供まで愛が回らないとかいう主人公見ますが、自分はあれも好きになれません。嫁は嫁で好きでいいんだけどさ、そーいうのと子供に対する愛って別もんでしょ? 別バラでしょ? 違うところから出てくるものでしょ? だから嫁しか見えてない主人公見ると、あなたの愛はそんなに貧しいんですかって言いたくなる。自らの血を引くものを大切にいとおしんであげられなくて何が男だ成人だって思いますけどね、自分は。
 うーん、でもぶっちゃけちゃうと、自分が子供たちのこと大好きだから子供たちが大好きな主人公も好きだから、子供たちを愛してない主人公が悲しいだけかもしれませんね、もしかしたら。あんまり偉そうなこと言えない。
 ていうか、自分正直嫁よりも子供たちが愛しいので。ゲーム中でもそうでしたし、小説書いててもそう。嫁は(ビアンカにしろフローラにしろ)最愛の人〜♪ 花嫁さ〜ん♪ っていうよりは生涯の伴侶、共に歩いて老いていってもいいなと思える人って感じなんです(これはまんま自分の結婚観だったりする……)。
 だからというべきか、MY主人公アディムは嫁であるビアンカに情熱でもって接しません。むろん好きだし一緒にいたいと思ってるんだけど、世界で一番愛してる僕の恋人……と言うよりは隠してない小説に書いてあったように家族の一員として見てる。
 アディムは家族がほしかったんですよー。花嫁じゃなくて。一緒に歩いて老いていってくれる人が。もっとたくさん家族を作ってくれる人が。ビアンカと結婚したい、じゃなくて家族になりたいって書いてるでしょ? 幸薄い生涯を送ってきたアディム(主人公はみなそうですが)は、誰かを幸せにしたいという気持ちもあるけどそれ以上に帰ってこれる場所がほしかったんじゃないかなぁと……最初にあの小説を書いたときはそんなこと思ってもみなかったけど今読み返したらハマっててびっくりしている自分は思ったりするわけですよ。
 あーでもDQXをこーいう遊び方してる人って少数派なんだろうなー……こうも家族や子供について語る人っていうのもあんまりいないよね……別にいいけど。どんなにマイナーだろうが自分は子供愛で突っ走りますぜこれからも。
 ……なんか、隠してない小説のことばっか語ってしまった気が……。まーいいや。隠してようが隠してなかろうが自分のDQXは子供親子家族愛だから。

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