あとがき。

 建築探偵シリーズ第二弾。今回も予告通り翳×蒼です。
 いやあ今回はなんというか……楽しかったーっ!
 ホントにすごくスラスラ書けましたよ。カゲリもカズミもものすごく思うように動いてくれてねー。筆が乗るっていうのはこういうのを言うのでしょう。二次創作の神様、ありがとう!
 生意気なこと言ってごめんなさい。でも正直な気持ちです。さらに言うなら今回の作品ははっきり言って自信作です。自信作ゥ! 恥ずかしい台詞ですが一度くらいは言ってみたいですからね!
 ストーリー展開は書く前からだいたい決まってて(まあたいていの作品はそうなんですが)、決まってる部分は思った通りに書けて、決まってない部分は書きながらどんどんアイデアが浮かんできたし。詰まることがほとんどないこの幸せ! ああ、いつもこうだったらいいのに……。
 あと非常に嬉しかったのが濡れ場を楽しんで書けたこと! 実を言うと自分普段は濡れ場ってかなり苦手で(さんざんエッチシーン書いといてなんですが)、あんまり楽しくないのですよ。どうしてもパターン限定されてきちゃうし、エロさの追求って難しいし。すごく体力使う。
 でも今回は蒼の感情をメインで書いていったせいか、いつもは辛い行為の描写がもう楽しくて楽しくて! 今回は可愛くエロくなったと自負しておりますよ!
 分量見てみたらけっこう長かったのに、ちっとも長く感じませんでした。ほとんど最初から最後までずっと楽しかった! ありがとうカプ萌えの神様、カゲリカズミ、篠田真由美先生(こんなとこに名前出してすいません……)! 自分は今とても幸せです!
 ……見苦しい自慢しまくって申し訳ありませんでした……猛るパッションを思いきりぶつけたかったの……今後まずこんなことはないでしょうし勘弁しておくんなまし。もう終わりですからね。

 翳×蒼をやるなら避けては通れぬ、蒼が翳に過去を話すというシチュエーション。自分は二人が恋人になってからにさせていただきました。
 なぜかというとその方が自分が楽しいから。もう恋人同士だったら翳がその話を受け入れた時スムーズにエッチができるでしょ? 自分はなによりもカゲリとカズミがいちゃいちゃしているところが書きたいので、仲直りというか、これで間違いなく恋人同士だねエッチというのをやってほしかったのですよ(自分やはりエッチを書くのは苦手でもエッチしてくれないと楽しくないようです)。
 翳が蒼の話を聞かされてどう感じるか。自分はちょっと考えて、すぐ京介たちに妬きまくるに違いない! と確信しました。
 もちろん蒼のすさまじく重い体験にショックを受けもするでしょうけど、『angels〜』で書いてあったように、聞かなきゃよかったかも、と思いかけはするけど思わないんですよ、翳は。不満言いで器小さくてヘタレだけど、いざという時には筋を通す、それがカゲリのいいところ。
 でもすぐ受け入れるという風にもいきませんよね、翳は。器小さいから。でもカズミのことが本当に好きだから、受け入れようとはするはず。そんな彼が納得いかない部分ってなんだろうと考えて、自分がナンバーワンじゃないってことが悔しかったんだろうと思ったわけです。
 そりゃー曲がりなりにも恋人が自分より好きな人がいると知れば心穏やかではいられんわなぁ(妄想妄想)。しかも自分なんかが立ち入れる絆じゃないと感じたら辛いですよね。
 でも同じになる必要はないですからね。カズミはカゲリに京介になってほしくて話したわけじゃないんですから。カゲリが京介にはなれないように、京介だってカゲリにはなれない。カゲリにはカゲリなりの、薬師寺香澄との歴史があるわけですからね。そこらへん、かなりストレートに名前に象徴させさせていただきました。
 カゲリにとって蒼はどこまでもカズミ。カズミにとってカゲリはオンリーワン。作品で書いた通りのことだろうと自分は思っています。原作でもずっと蒼はカゲリにはカズミと呼ばれ続けることでしょうしね。それを今の蒼はごく普通に受け入れられるでしょう。それに幾分かでも寄与したのがカゲリだということを自分は主張したいです。

 さて、もうひとつのテーマというか、むしろこれがメインなんじゃないかと思われるカゲリカズミのセックスシーン。ある程度大人の付き合いなら男同士だろうと女同士だろうと男女だろうと絡んでくるこの話題。自分は二人の愛の営み(恥ずっ)を記録するつもりで、気合と力と根性を入れて書きました(書いたつもり、と書くべきか……? でも自信作と言いきった以上……)。
 なんていうか、このカプって初のショタじゃないホモカプ作品なんですよねー。自分は魂がショタな人なので、どうしても少年キャラに目がいっちゃうので、ジャンル問わずで。蒼は初期はまあショタと言えなくもないですし、現在も可愛いですけど。この作品はすでに二人とも二十歳越えてますからねー。うわー、ヤオイだよボーイズラブだよ。自分毎日のようにボーイズラブ作品をネットで読んでますけど、こういう少年じゃない人同士の恋愛を書くのって初めてです。
 しかもカゲリカズミって考えてみたら年下攻なんですよね。うわあ、なんか本格的にボーイズラブだ。メンズラブというにはちょっと若いですがね。
 なんつーか……楽しいですね〜。普段読んで受け取る側だった作品の構想を形にできるって楽しいわ。ある程度成熟した人間同士の恋愛物語ってこんなに楽しかったのね……。
 ああ、濡れ場が楽しかったのってそのせいかも。エロじゃなくて恋愛物語。あんなこともこんなことも全ては愛ゆえに……自分の書いてるエロは愛あるやつの方が多いと思うんだけど、それとの違いは……なんだろう。
 まあひとつには蒼が恥らいながらもかなり積極的にセックスを楽しんでいるということがあるかもしれないですねー。自分が何に興奮するかとかを赤裸々に告白。こんなエッチな蒼蒼じゃないと思われる方もいるかもしれませんが、彼だって立派な成人男性ですし。もちろんそういうことに興味が薄いということはあるでしょうけど、ちゃんと好きな恋人ができて、セックスもしてたら、自然と性欲も湧き出てくるだろうと思うのですよ。エッチな自分をちょっと後ろめたく思いつつも、気持ちいいことを好きになるんじゃないかなーと。恋愛とセックスのコンビネーションは無敵ですし。
 今回も行為の準備とか、やり方とか、感覚とかリアルに書いたつもりです。資料にもあたりましたよー。知らないことが結構多くてびっくりしました。
 しかしまあ本当にこの二人ラブラブですね〜……ヤってる最中も。お互いにお互いを気持ちよくさせようとしてて、お互いのことちゃんと気遣ってて。ああ可愛い! この二人可愛い! ここまでラブラブでいちゃいちゃなセックス&カップルは初めて書いたかも〜、少なくともセックスをここまで双方楽しんでるのは初めてだな。蒼視点を挿入したのはカゲリが自分のことを受け入れてくれたことに対する喜びと、蒼もカゲリとのセックスが好きで、すごく楽しんでるんだよー、興奮してるんだよーということを書きたかったからなんです。達成できてましたでしょうか?

 翳×蒼の次回作は〜……未定です。今のところネタがないので。
 でも自分の持ちカプで唯一ショタじゃないボーイズラブが書ける作品であるので、こんなことしたいなー、あんなことしたいなーと妄想はもやもやと浮かんでくるのですが。現代ならではのイベントとかもあるしねー。ボーイズラブの王道いけるよねー。
 誰かがネタとか送ってきてくれたらその通りの書くかも……ついでに感想とか送ってくれたらとっても嬉しいかも……。
 ……すいません自分こういう露骨な感想欲しがり文好きではないんですが、今回ばかりは白状します……感想欲しいです! 非常に!
 一応『自信作』なので反応が気になるんですよー、聞きたいんですよおうおうおう。
 もちろん面倒くさかったら放っておいてくれていいんですが。感想書く気にさせられなかった自分が未熟だったってことですもんね。
 ああもういくらフォローしてもみっともないもんはみっともない! 閲覧者の皆様にはこんな阿呆な愚痴など気にせず、読んでいただけたら嬉しいです!
 それで楽しんでもらえたらもっと嬉しいです!

 ※読み返してみたら本気で調子乗ってますね……本当に申し訳ありません、ハイになってたんです、気分のままに書いちゃったんです。お気に触った方、どうかお許しくださいますよう、伏してお願い申し上げます。

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