ロンダルキア到着時ということでひとつ。配布元はこちら

ローレシアの王子に33の質問
Q.01 あなたの名前は? その由来は?
ロレイソム・デュマ・レル・ローレシア。由来っつーほどのものはなし。母上が音の響きと字面で決めたらしい。
ちなみにデュマってのは爵位を、レルってのは第一王位継承者であることを表す称号だ。サマはロレ、マリアはロレイスって呼ぶ。もともと愛称として使われてたのがロレイスの方な。
Q.02 あなたの一人称は?
俺。私(わたくし)とかはめったに使わねえなあ。まあそれなりに状況に合わせて使い分けはするけどよ。
Q.03 年齢は?
旅立ち当時は十八歳と三ヶ月ってとこだった。あれから二年は経ったかなぁ……。
Q.04 外見の特徴を教えてください。
黒髪、蒼目。背は現在で六尺三寸(百九十cm弱)ってとこ。筋肉質体型。顔立ちは……サマは凛々しい、マリアはしまりがないとかそれぞれ主張してる。自分の顔じっくり見る趣味なんてねーからわかんねーけど、ローレシアの娼館では身分知られる前からモテてたからそれなりの顔立ちなんじゃねーの?
Q.05 あなたの家族について教えてください。
親父と母上、それと異母妹がうじゃうじゃ。今んとこ男児は俺一人らしい。腹違いの妹どものほとんどは身分が低い女の腹から生まれたとかで養女にされたりしてるのが多いんだけど、何人か妾妃として認められてるのの娘たちには一応面識がある。
Q.06 あなたの王位継承順位は?
さっきも言ったけど一位。男児だし、正妃の子だし、俺が一番年上だしな。……面倒な話だけど。
Q.07 お国自慢をどうぞ。
海にも山にも近くてメシがうまい。サマが言うにはローレシアは第一次産業が主産業なんだそうだ。……なんだ第一次産業って……?
えーと、それと勤倹尚武が奨励されてる気風なんで戦士の国としても有名だ。ローレシア陸軍の強さはアレフガルド1、と自他共に認められている。保有する戦船の数ではデルコンダルに一歩を譲るが、機動力とかちこみの強さでは海軍だって相当だと思うぜ。
Q.08 サマルトリアの王子について語ってください。
ああ? サマぁ? 知るかあんな奴のこと。
ったくあいつは口を開きゃあロレー、ロレーってうっとーしくつきまとってきやがるし口が達者なわりに腕っぷしは弱ぇし蘇生担当のくせに真っ先に死ぬし! 戦闘じゃはっきり言って使えねぇよ、マジで。時々マリアと二人旅の方が足手まといが減っていいんじゃねーかって思う時があるぜ。
……こんなひでぇこと言ってもあいつは平気な顔して『ごめんね、役立たずで』ってにこにこ笑って、それで必死に剣や呪文の練習すんだ。旅のこまごました雑務はほとんどあいつに任せっきりだからいつもあいつが一番忙しいのに、その間ぬって。
あのほっそい身体がぼろぼろになるまで、いやぼろぼろになったってなんにも言わねえで我慢してよ。自分は死んでもいいとかどっかで思ってるくせに、俺たちのことはどんなことをしても守ろうとすんだ。
そういうあいつが、体と心全部でひたむきに俺を求めている。いつもいつもいつも。死ぬほどの苦痛に耐えるのも、体を投げ出してでも俺たちを守るのも、俺たちに尽くすのは全て俺のためのくせに、あいつは全然見返りとか求めねえんだ。尽くして尽くしてぼろぼろになっても、僕のことなんか気にしないでいいよって、僕はロレが幸せならそれでいいよってにっこり笑うんだ。
ほんっとに、バカでグズで間が抜けたのんびり屋で―――
ほっとけねぇんだよなぁ。
Q.09 ムーンブルクの王女について語ってください。
マリアか。あいつはマジにムカつく女だぜ。俺をここまでムカつかせた女はあいつが初めてだ。
んっとに女のくせに生意気だし口悪ぃし高飛車だしよー。俺たち顎でこきつかっといて礼も言わねえでやんの。口を開きゃあ国が、民が、ムーンブルクの再建が、って聞き飽きたってんだよ。
……そーやってどんどん自分のこと一人にしてあとをなくそうと追いこんで追いこんで追いこんで。弓弦みてーにギリギリ張りつめさせて、必死になって現実に立ち向かってる。
あんな弱ぇくせによ……必死になって。そうしなきゃみんなに申し訳ないって思ってんだぜ。ったく……しょうがねえ奴。
……俺の、一番、守ってやりたい奴だ。
Q.10 ハーゴンについて語ってください。
俺たちの敵。マリアだけの仇じゃねぇ、あいつはローレシアの敵、世界全部の敵だ。もうじきぶっ殺す。
Q.11 ご先祖様(勇者ロト、ローラ姫の夫、ローラ姫)について何かコメントがあればどうぞ。
……正直あんまり語りたくねぇ。そりゃ、偉大な人たちなんだろうとは思うけどよー………あれじゃまるで………いや、いいや。
Q.12 精霊ルビス、竜王のひ孫、ラダトーム王について何かコメントがあればどうぞ。
精霊ルビスさまと竜王のひ孫はご先祖様と同じ理由であんまり語りたくねぇけど……ルビスさまはたいした人だと思うな。あ、神様か。たった一人でアレフガルド全部を支えてんだもんな……。
竜王のひ孫も、大した奴ではある、と思う。認めたくねえけど。いい男だと思うしな。あ、それと最近ようやく頭の中であいつと模擬戦やった時に(身体動かしながらな)遅れなくなってきたんだ。次やった時は勝つぜ、ふっふっふ。
ラダトーム王は……自分のやったことの尻拭いはすることになんだから、別にいいんじゃねぇの?
Q.13 一人旅の方が好きですか?
んー……一人旅してた時間よりも二人旅三人旅の方が圧倒的に長ぇからなぁ。今となっちゃ一人旅ってどんな風にしてたか思い出せねぇや。
俺は今の旅の仕方、わりと気に入ってるぜ。
Q.14 仲間と旅するようになって変わったことはありましたか?
メシがうまくなった。野宿がしやすくなった。言い合いをする相手ができた……とか、案外そんなとこかもな。
Q.15 宿で一つしか空き部屋がなかったらどうしますか?
そりゃ、マリアに譲って俺たちは床だろ。たまにマリアが特別扱いしないでとかごねることはあるけどな。一番体力がねぇのがあいつなんだから、少しでも疲れとっといてもらわねぇとこっちの方が困るしな。
ベッドが二つあったら……最初の頃は俺もサマもお互い相手を寝かそうとしてたんだけど(俺はサマの方が体力ねぇからって理由で、サマは主戦力の俺が体力をきちんと回復させた方がいいって理由で)、最近はジャンケンして負けたほうが寝るようにしてる。なんか、変な話だけどそっちの方が勝つぞって気合入るからだとさ。
……一緒に寝ないのかって? いや、それは、まあ……なあ?
Q.16 自分が世間知らずだと思ったことはありますか?どうしてですか?
俺としては自分は世間を知ってると思ってたんだが……城の外の暮らしってもんを本当は全然知らなかったんだって旅に出てから気づいたな。そーいうのを知ったのは、素直によかったと思う。
Q.17 父王(ローレシア王)をどう思いますか?
好色。色魔。何人の女に手ェつけてんだてめぇは。男の愛人までいるって知った時は俺は本気で世を儚んだぞ。
そのくせ王としては名君って呼ばれてて、俺もそれをある程度認めなきゃなんねーのがめちゃくちゃ腹立つ。俺は絶対こうはならねぇ。
……母上が納得して、とことん親父だけを愛してるから、俺の親父はこいつだけだって認めてはいるけど、な。
Q.18 魔法が使えないことについてどう思いますか?
素質がねぇってんだからしょうがねえ。ちっと気にしてた時もあったけどな、俺は俺のできることをやるしかねぇだろ。サマとマリアがいてくれんだしよ。
それに俺には天下一の剣の才能があるからな。努力もしてるけど。
Q.19 あなたの趣味は?
剣の修業は趣味とかじゃなくて、人生の一部(それも大きな)を占めるもんになっちまってるからなー。あとは遠乗りぐらいのもんか。水泳とか。ま、身体を動かすことならたいてい好きだぜ。
Q.20 ボケ役ですか? ツッコミ役ですか?
ツッコミだろ。
……と思ってたんだけど時々マリアにあなたはオオボケよと言われる。具体例を挙げて説明されるとそんな気になってくる時もあるが……俺はボケじゃねぇ!
Q.21 パーティの財布の紐を握っていますか? 経済状態は?
財布を管理してるのはサマ。高い武器を買う時以外金に困ったことねーから、経済状態は悪くねぇと思うぜ。まあ魔物を倒しゃあ財布の中に金が増えてく旅だからな。
Q.22 あなたのモットーは?
モットーって言うほどのもんじゃねぇけど。嘆いたり落ちこんだりすんのはのはやれることを全部やってからだ、ってのは思ってるぜ。
Q.23 あなたの長所と短所は?
んなもん自分で語るもんじゃねえだろ。え、なんでもいいから答えろって? しょーがねーな……長所は強いこと、短所は頭が悪ぃこと! これでいいか?
Q.24 これだけは絶対に許せないということは?
女子供、老人をいたぶる奴ら。見つけたら速攻ぶん殴る。ぶった切ってもいいんだけどサマが『そういう奴らは一瞬で殺すなんて楽な罰じゃダメだよ』って言うんで、殺しはしないようにしてるぜ。
Q.25 苦手なものは?
城にいる時は気づかなかったんだが、俺は基本的に女が苦手みてーだ。まあ城では娼館の女以外ほとんど滅多に近づきもしなかったからな。
なよなよしてるしすぐ泣くしそのくせ押しが強ぇし。男だったら絶対ぶん殴ってる。
まー男じゃなくて女なんだから、守ってやるけどな。
Q.26 恋人、または好きな人はいますか?
…………恋人は、いねぇけど。
好きな奴……ってもなぁ……そもそも好きってなんだ? どっからどこまでが特別じゃない好きでどっからどこまでが特別な、恋人にやる好きなんだよ?
……守ってやりたい奴はいる。大切にしてやりたい奴もいる。
けど美人に誘われたら抱きたいって思うし、そーいうちょっとした接触で興奮したりもする。
ガキや動物見てちょっと可愛いっつーか、愛おしいとか思っちまう時もあるし、怪我してる奴や死にそうな奴見たらなんとしても助けてやんなきゃとか思う。
そーいうの全部乗り越えて、ただ一人に捧げる好き――それって、なんか凄えよな。
……その対象に、なってんだよなぁ、この俺が……。
もうじき、ケジメつけなきゃなんねぇな、とは思う。向いてねぇと思うしうまくやれる自信もねぇけど、あいつらの想い無駄にすることはしたくねぇし――俺の手で幸せにしてやりたいって思うのは、世界中であいつらだけだし、な。
Q.27 装備にこだわりはありますか? 最強装備は?
強い武器ならなんでもよかったんだが。ロト系装備にはその力を知った以上ある程度こだわんなきゃなんねーと思う。
最強装備は今んとこ、稲妻の剣とロト系防具だ。
Q.28 こだわりのアイテムは?
そーだなー……邪神の像かな。あれ見てると、なんか妙な気分になってくんだよ。なにもかもぶっ壊してやりたいような、逆になにも感じないような。頭ん中ごちゃごちゃしてくる。そーいう気分になることめったにねぇから。……いい気分じゃねぇけどな。
Q.29 今まで行った中で一番お気に入りの場所は?
お気に入り、つーのとはちっと外れてっけど、世界樹のあるあの島。これでサマが助かるのか、って思うと……不覚にもちょっと涙が出そうになった。……言っとくけど本気で泣いてはいねぇぞ!?
Q.30 これだけは絶対人に負けないと思うものは?
剣の腕と、ここ一番の時のど根性。俺に勝つ自信のある奴ぁどっからでもかかって来い!
Q.31 生きてて良かったと思うことはありますか? どうしてですか?
そりゃやっぱ腹減ってる時のメシや眠ぃ時のベッドだろ。
……そーいうのとはちょっと違うかもしれねぇけど、俺が生きてることで救われてる奴らを見た時、俺が生きてて、助かってよかったって思うな。こいつらを泣かせないですんだって。
……あーくそ、なんでこんなこと言わなきゃなんねーんだ。
Q.32 旅が終わったらしたいことは? 一つだけ教えてください。
娼館でどんちゃん騒ぎ――つっても、いまさらそのへんの女は抱けねぇだろうな。
Q.33 ズバリ、パーティメンバーの中で最強なのは?
………サマ。
喧嘩すりゃ俺の方が絶対強ぇとは思うんだが……なんつーか、底が知れねぇっつーか……あいつが本気で怒るとマジ怖ぇんだよ!
なんか、あいつが本気で俺を殺そうとしたら、俺勝てなさそうな気がする……。
サマルトリアの王子に33の質問
Q.01 あなたの名前は? その由来は?
サウマリルト・エシュディ・サマルトリアです。サウマリルトが個人名、エシュディが洗礼名。洗礼名っていうのは神職にある人間が赤ん坊が生まれた時に授ける名前で、ルビスさまから授けられた名前ってことになってます。信仰心豊かだった初代のサマルトリア国王が定めた風習で、強制したわけじゃないけど今では国民の間にも浸透してるよ。
神様がつけるものだから洗礼名には特に由来はなし。個人名の方は、父上が考えた百以上の名前の中から、母上が直感で選んだものだそうです。
ロレはサマって呼んでくれます。………ロレがつけてくれた、僕だけの愛称。えへへ。
Q.02 あなたの一人称は?
僕。状況に応じて私とかも使い分けます。
Q.03 年齢は?
旅立ち当時で、十六歳になったばかり。まだ成人の儀も済ませてませんでした。
Q.04 外見の特徴を教えてください。
栗色の髪、翠色の瞳。中肉中背の、一般的には華奢って呼ばれる体つきをしてます。旅を始めてからは筋肉ついてきたと思うんだけど。まあレベルアップによる強化は外見には影響しないけど……。
あと、たいていの人に僕はとてもきれいな顔をしてるって言われます。僕も鏡で自分の顔を眺めてみてそうなんだろうなと思います。……なんか自慢してるみたいでいやだなぁ。
僕はロレの顔の方がずっとずっとカッコいいと思うんだけど。
Q.05 あなたの家族について教えてください。
父上と母上、それに妹が一人。それ以外に親戚はほとんどいません。
Q.06 あなたの王位継承順位は?
一位です。
Q.07 お国自慢をどうぞ。
水と空気がきれいな、豊かな森林資源を持つ国です。やや寒冷な気候もあいまって牧畜が盛んで、サマルトリア産のチーズは世界でも有名。でも主要産業は林業と鉱業です。
宗教国家というわけじゃないけど、初代国王が宗教関係の設備を多く作ったから信仰心豊かな人が多いかも。
それと関連してか医療が盛んで、魔法技術ではムーンブルクに一歩を譲るけど、薬学生理学も含めた総合的な医療では名実共に世界一。世界中からたくさんの病人がサマルトリアに集まってきます。
軍事的にはけして最強とは言えないけれど、機動力を重視して組織された遊撃部隊はちょっとしたものだと思うな。森や山での戦闘術を徹底的に訓練しているから、世界に名高いローレシア陸軍でも勝つには相当苦労が必要だと思うよ。……ていうか得意のゲリラ戦を仕掛けたら不可能じゃないかな、壊滅させるの。
それと気風として、向学心が強い。全ての学問において最高だとは思わないけど、外からも積極的に学者や技術者を招き入れているから、研究をするには居心地がいい場所だと思います。
……そんなとこかな。
Q.08 ローレシアの王子について語ってください。
え!? 語っていいの!?(わくわく)
えーとねー、まずすごくカッコいい人! それは見た目だけじゃなくて、ううんもちろん見た目もハンサムですらっとしてるけどたくましくて動作もきびきびしててすっごくカッコいいんだけど、なんていうかもう内面とかそーいうのも含めた魂からしてもうすっごくカッコいいんだよねーv
第一にすごく強いの。もちろん戦闘での強さは比類ないくらいなんだけど、それだけじゃなくて、心も体もバランスよく強いんだよね。若木のように折れることのないしなやかで強靭、そして健全で生命力に溢れた心、それに裏打ちされた身体の強さ。その逆もしかり。健全な肉体に宿る健全な精神って感じかな。
もちろん強いだけじゃなくて優しくもあるんだよ。困ってる人はなんのかんの言いつつ放っておけない、お年寄りや女子供は当然のように守る。男だよねー。不器用だからその優しさが相手にうまく伝わらないこともあるんだけど、そーいうとこも無骨な男って感じがして可愛いんだv
可愛いって言えば照れ屋なところ。本人は絶対に認めようとしないんだけどロレってもーすっごい照れ屋なんだよーv 困っていた人がいたら当然のように助けるくせにその人に感謝される時なんかすごいぶっきらぼうなの。どう受け答えすればいいのかわかんないんだよ。っくーっ、もーホント可愛いよねーっ!
それに義理堅いっていうか……仁義に厚いんだよね。自分を慕ってくれる人は邪険にできないし、腹の立つ人でも同情すべき点があったりしたら冷酷にはなれないの。そーいうところに僕たちは救われたりもしてるんだ……いつも迷惑かけて、ごめんね、ロレ。
いつでも真正面からぶち当たっていくから傷も多いんだけど、そんなのに負けずに戦いぬくロレは男らしくて本当にカッコいい。傷ついても、苦しんでも、自分の懐に入れた者には結局は優しくしてくれるんだ。
僕は、ロレが大好きだよ。
あ、大好きって言えばねー、ロレはねー……(以下えんえんと続く)
Q.09 ムーンブルクの王女について語ってください。
いろんな意味で、きれいな女の子だなって思います。
容姿ももちろんだけど、心も魂もとても純粋できれい。自分では自分のことを醜いって思っているみたいだけどね。愛する人々を殺されて、帰る場所を奪われて、それでもなお復讐の暗い歓喜に心をゆだねず、自分の心が復讐に染まっていることを嫌悪するっていうのは、本当に気高い魂の持ち主だって証だと思う。
辛い過去を背負いながら自分を追いこんでただ一つの目的のために戦う、一見強く見えるけれど本当はとてもか弱い、守ってあげなければいけない女性です。
ロレが好きになるの、すごくよくわかるな。男性ならほとんどの人が彼女に惹かれると思うもの。
……少しぐらいは、嫉妬もするけどね。
Q.10 ハーゴンについて語ってください。
……どんな理由があろうと彼のしたことは許されることじゃないと思います。少なくとも人間側の視点に立てばね。あれだけの数を殺戮した事実は決して消せない。
……でも、僕は彼にとても興味があります。ムーンブルクを滅ぼしたのはなぜなのか。破壊神を信仰し、現出させようとしているのはなぜなのか。
単純に世界を支配下におきたい、という欲望ならとてもわかりやすいけれど……もし、本当になにもかもを滅ぼしたいという想いが根源なのだとしたら――
そのたちの悪い想いがなぜ生まれたのか、その行き着くところはどこなのか、僕はとても知りたい。
Q.11 ご先祖様(勇者ロト、ローラ姫の夫、ローラ姫)について何かコメントがあればどうぞ。
それぞれに、偉大な人だと思います。辛いこと苦しいこと、いろいろあっただろうに自分のすべきことをやり通した。
僕も、あの人たちのような退かぬ心を持ちたいと思います。
Q.12 精霊ルビス、竜王のひ孫、ラダトーム王について何かコメントがあればどうぞ。
ルビスさまも竜王のひ孫も、出会えたことは神話や伝説を体感するこの上ない機会だったと思います。すごく楽しい一時でした。ルビスさまは神と言う存在を感じるってことで、竜王のひ孫は自分の近しい血のルーツを感じられたということで。
ルビスさまとお会いした時はそのとてつもない力に圧倒されたけど、竜王のひ孫はもっと身近に、話が合って楽しいっていうのもありました。遠い兄弟っていうのもあって。
ラダトーム王については、絶対に許さないというのが正直な感情です。王族としての義務は伊達や酔狂で課せられたものではないのに。王族として与えられてきたその衣食住に権力、全てが国民の誰より重い責任を負っているがためなのに。
見つければなんとしても国民の前に引っ張り出して裁きを受けさせるつもりです。個人的には死すら生温いと思ってますけど。
Q.13 旅で一番印象に残った人は?
ルプガナのぱふぱふ娘さんや市長さんの孫娘さんも印象深いですけど……やっぱりデルコンダル王。今のところ『出会ったらとりあえず殺す』リスト筆頭です。
Q.14 ベラヌールで呪いを受けましたか? 受けた人はその時の感想をどうぞ。
僕の中の昏い部分と明るい部分との長い長い戦い。絶息の苦しみや神経を走る激痛との戦いもこたえましたけど。
……勝てたのは、ロレのおかげです。
Q.15 宿で一つしか空き部屋がなかったらどうしますか?
僕はその時体力が一番低くなっている人がベッドを使えばいいと思ってます。今のところはマリアで固定ですけど。
でもロレはベッドが二つあるときでも一緒には寝てくれません。なんで? 別に僕へんなことなんかしないよ?
Q.16 自分が世間知らずだと思ったことはありますか? どうしてですか?
人と話している時に時々。常識の違いとかを感じて。特に……旅に出て大好きな人ができたから。今まで感じたことのないいろんな感情の扉がどんどん開かれていくのを感じるにつけ、自分は本当になんにもわかってなかったんだなーと思います。
Q.17 剣と魔法どちらが得意ですか?
魔法です。もちろんマリアにはかなわないんだけど、魔法はちゃんと唱えられさえすれば効果が決まってるから。僕戦闘の時は算術みたいに頭の中で計算しながら戦うから、はずれのない魔法の方が相性がいいみたい。
あと便利魔法とかいろいろあるしね。僕はパーティの便利屋さんだから。
Q.18 よく死にますか?
はい。とてもよく、とはいかないまでも、そこそこよく死にます。
Q.19 あなたの趣味は?
薬草の調合と古文書の解読。でも学問に関することならたいてい好きです。文献調査とか大得意。
Q.20 ボケ役ですか? ツッコミ役ですか?
ロレがいうにはボケ役で、マリアがいうにはツッコミが鋭いそうです。つまりボケもツッコミも状況に応じてこなせるマルチタレント――というほどお笑いに敏感でもないですね。
Q.21 パーティの財布の紐を握っていますか? 経済状態は?
お財布は僕が預かってます。ロレもマリアもそういうこまごましたことは苦手だし、なにより僕はパーティの便利屋だから。こういうところでしか役に立てないから、二人がそういうことが苦手で助かった――なんて言っちゃいけないですよね。
経済状態は悪くないです。常に余裕をもって買い物するようにしてるから。足りなくなったらサマルトリアまで帰って新調合の薬草でも売りさばけばいいし。
Q.22 あなたのモットーは?
『人生万事塞翁が馬』。どんなことでもきちんと最初から最後までつきあわなければその本当のところなど見えてきはしない、という意味も含めて。
Q.23 あなたの長所と短所は?
長所は自分の分をわきまえていること。短所は極端なこと。ロレ絡みになると人が変わるって、マリアによく言われます。
Q.24 これだけは絶対に許せないということは?
課せられた責任を果たさない者。
Q.25 苦手なものは?
僕のことを心から愛してくれる人……あ、ロレ以外だよ、もちろん。
Q.26 恋人、または好きな人はいますか?
――います。生まれて初めて大好きになった、どんな人にも代えられない、世界でただ一人愛してるって思える人が。
Q.27 装備にこだわりはありますか? 最強装備は?
こだわりはないですけど……隼の剣は気に入ってます。通常の二倍攻撃できる効果もですけど、デザイン的にも。
最強装備はそれ+ミンクのコート、力の盾、不思議な帽子――一回水の羽衣って着てみたいなって思うんですけど、あれって女物なのかな?
Q.28 こだわりのアイテムは?
ロトの印。神話と伝説を体感できる、すごく貴重なアイテムだと思います。ロレは使ってショックを受けてたみたいだけど。
Q.29 今まで行った中で一番お気に入りの場所は?
リリザの街です。………大好きな人に、会えた場所だから………。
Q.30 これだけは絶対人に負けないと思うものは?
………誰にも負けない! って自信を持って言えるものっていうと………ロレへの想い、しかないかなぁ………。うわ、なんだかバカップルみたい。ごめんね、ロレ。でも僕はそれだけは本当に誰にも負けないって言い切れるんだ。
――それこそ、マリアにさえ。
Q.31 生きてて良かったと思うことはありますか? どうしてですか?
ロレが、僕のしたことで幸せになってくれた時。
Q.32 旅が終わったらしたいことは? 一つだけ教えてください。
………なにかあるかな。旅が終わったら僕の人生も終わる、なんて馬鹿な考えしか浮かんでこないけれど。
Q.33 ズバリ、パーティメンバーの中で最強なのは?
ロレだと思います。戦闘能力もそうだけど、僕もマリアもロレが好きだから。惚れた方が負け、って言うでしょう?
ムーンブルクの王女に33の質問
Q.01 あなたの名前は? その由来は?
マリア・テューラ・イミド・クスマ・ムーンブルク。マリアが個人名でムーンブルクが家名、間の三つが称号名です。地位や席次、魔術的階位を表します。
マリアというのはムーンブルクの女性にはよくある名前なので、由来などは特にないと思います。
Q.02 あなたの一人称は?
私。
Q.03 年齢は?
ムーンブルクが滅ぼされた時、十七歳と一ヶ月でした。
Q.04 外見の特徴を教えて下さい。
髪は薄紫、瞳は真紅。よく痩せていると言われます。女性的な魅力に欠けた体型ということなのでしょうね。
背丈はムーンブルク女性としては平均のつもりですが、一般的に見て低い方だという自覚はあります。
顔立ちは……可愛らしいというにはほど遠い、酷薄な印象を与える顔立ちだと思います。舞踏会などでの貴族たちの賛辞も、『妖しいほどに美しい』だの『月の光のごとく研麗な』だの、冷たい印象を強める言葉ばかりでしたから。
Q.05 あなたの家族について教えてください。
近しい血縁者は……父様ただ一人だけです。母上は私をお産みになった時に亡くなりました。縁戚はやたらと多いです。
――すでに全員、死亡していますけれど。
Q.06 (ムーンブルク城陥落前の)あなたの王位継承順位は?
一位です。ただ一人の王の実子なので。
――一人でも別にいたら、また違ったのでしょうけど。
Q.07 お国自慢をどうぞ、またはムーンブルクが復興するとしたらどんな国にしたいですか?
特色としては、まず魔法国家ということでしょうか。実践魔術、魔力付加の技術、魔法知識、全てにおいてムーンブルクの魔術師連合は世界のトップでした。
よって国民の間でも魔法具の使用は日常化していたようです。農業、林業、工業、ほぼありとあらゆる分野に適応した魔法具が開発され、使用されました。よってどの分野も産業は活発だったように思います。他国に魔法技術を研究されぬため、魔法具の輸出はされませんでしたけど。
気候は温暖で、水も豊かなので、紡績業が盛んでした。伝説的なテパの織物にはかないませんけれど、通常手に入るものではムーンブルクの絹織物は最上質であると自負しています。
ベラヌール地方から輸入された稲作もいくらか行われていました。食糧事情は豊かでした。
ムーンブルクを復興するなら……どのような国にしたい、という具体的な目標は立てていません。というより、首都と魔術師連合は滅びても国民はまだ存在しているのですから私がどのような国にしたいといってその通りになるものではないと思います。
ただ、以前のムーンブルクのように、誇りに凝り固まり自分の地位を守ることに汲々とする、そんな閉じた国家にはしたくないとは強く思いますが。
私としては、ムーンブルクという国家が組織としての形を取り戻せるように、そしてできることなら以前より優れた組織となれるように、がむしゃらにやるしかできないと思っています。
Q.08 ローレシアの王子について語ってください。
腹の立つ人です。ええ、本当に!
女を馬鹿にしているというより、眼中に入れていないとしか思えません。口は悪いし無礼だし節操はないしだらしないし、ローレシアの方たちは王子にどういう教育をしてきたのかしら。あんな人がローレシアの王子として世界中を回ってきたことを考えると、人事ながらローレシアの国民が気の毒になります。
………なのに、どうしてあの人はこんなにも私の近くにいるのかしら。あんなちゃらんぽらんな人なのに。
どうしてあの人は、私が辛い時にいつもそばにてくれるのかしら。私が人知れずやったつもりのことを、きちんと見ていてくれるのかしら。
不器用で無愛想でぶっきらぼうな言葉しかかけてくれない人なのに、一緒にいると、なぜか、胸が騒ぐ………。
Q.09 サマルトリアの王子について語ってください。
とても優しい人だと思います。怖いくらい。
人が苦しい時にほしい言葉を必要なだけ与えて去っていく人。そのくせ自分はなにも求めない。なぜなのかしらとずっと思っていたのだけれど、他人になにも求めていないせいなのだと最近ようやく気づきました。
でも、ロレイスに関する想いだけは――本当に、容赦ないほど真実だから。私は彼を尊敬しています。なぜあそこまでひたむきに、誰かを想えるのか。
そして、彼は男なので。私がどうしてももらえない、ロレイスの信頼を自然にもらえていることはとても嫉妬を覚えます。私には、ロレイスは背中を預けてはくれないから。
Q.10 ハーゴンについて語ってください。
私の仇、世界の敵。正直、誰よりもなによりも憎いと思います。なんとしてでもこの手で葬って、父様の墓前に首を捧げてやりたい。
……憎しみだけで戦っては、いけないとわかってはいるけれど。
Q.11 ご先祖様(勇者ロト、ローラ姫の夫、ローラ姫)について何かコメントがあればどうぞ。
彼らの冒険の詳細を知った時には、正直げっそりしました。これは血筋なのかしら。冒険に出るとそういうことになる、という。やめてほしいなと心から思うのだけれど。
ローラ姫、心からご同情申し上げます。
Q.12 精霊ルビス、竜王のひ孫、ラダトーム王について何かコメントがあればどうぞ。
ルビスさまにお会いできたことは感動しました。アレフガルドの母、私たちの遠い祖先。そして今や世界を守る唯一の精霊神。心も体も打ち震えました。
竜王のひ孫は……サウマリルトから聞いたことはとても驚きでしたけれど。彼と話し合えたことはとても勉強になりました。
ラダトーム王は、私は王として認めません。父様は私たちを逃がすためだけに命をかけたというのに。自分一人で逃げる王など、王と呼ぶに値しないと思います。
Q.13 旅で一番印象に残った人は?
ローレシアの王妃さまでしょうか。『妹の力』というものを初めて実感しました。あんなやり方もあるのですね……私には真似できませんけれど。
Q.14 宿で一つしか空き部屋がなかったらどうしますか?
私がベッドを譲られるのですけど……私だけ特別扱いされるのに耐えられなくて、私も床で寝ると主張することがたまにあります。いつも私が一番体力がないのだからという正論に説得されてしまうのですけど……。
Q.15 性別を意識してしまうことはありますか? どんな時ですか?
ほとんどいつもです。歩く時の歩幅や、視線の高さ、体力などなどで。
なにより、ロレイスが何度言っても女性――この場合は私を『守るべきもの』としか認識してくれないので(サウマリルトはそうでもないのですけど)、共に戦うことができる男性がたまらなくうらやましく感じるときが多々あります。
――私は、女でよかった、女に生まれてよかったと思いたいのですけれど。
Q.16 自分が世間知らずだと思ったことはありますか? どうしてですか?
旅をしていると自分が温室育ちであることを実感することばかりです。状況に応じた振る舞い、礼儀作法、生活に必要なこまごまとしたことなど、そういうことを私はまったく知りませんでしたから。
Q.17 犬になっている間どんな暮らしをしていましたか?
犬になっている間のことはほとんど覚えていません。ムーンペタに逃げてきた兵士に飼われていたそうですけど。なんだかいつもお腹をすかせていたような記憶があります。実際食事はほとんどさせられなかったそうです。
Q.18 あなたの旅は敵討ちが目的ですか?
……そうですね。ムーンブルク再興の障害を取り除くため、とか世界を守るため、という建前はありますけれど、どうしてもそういうものはお題目にすぎないように思える時があります。
私の旅がそういう側面を持っていることも確かなのでしょうけど……最も感情に即するならば、私の旅は敵討ち以外のなにものでもありませんね。
Q.19 あなたの趣味は?
秘密にしていますが、実は詩作です。下手の横好きですけれど、ムーンブルクが平和だった頃は恋愛詩などを手遊びに作っていました。
……今作る詩はみんな叙事詩ですけど。
Q.20 ボケ役ですか? ツッコミ役ですか?
ロレイスがボケで、サウマリルトもロレイスと一緒にいるとボケボケになるので、私しかツッコミ役がいません。
Q.21 パーティの財布の紐を握っていますか? 経済状態は?
そういう細かいやりくりは苦手で……というか城にいた頃はお金を払ってものを買うということをしたことがなくて、今でも慣れなくて……いけないいけないとは思いつつもついついサウマリルトに任せてしまいます。経済状態は、悪くはないのではないでしょうか。必要なものを買えなかったことはほとんどありませんから。
Q.22 あなたのモットーは?
『他山の石、以って玉を攻くべし』。
Q.23 あなたの長所と短所は?
長所は……一度決めたことはなんとしてもやり通すこと? でもこれは融通が利かないとかわがままとかいう短所にもなるし。
短所は、カッとなりやすいことでしょうね。特に敵討ちのことになると。
Q.24 これだけは絶対に許せないということは?
立場が上の者が下の者を傷つけること。絶対に許されることではないと思います。
Q.25 苦手なものは?
……周りの人たちに陰口を叩かれること。
Q.26 恋人、または好きな人はいますか?
……好きな人………。そう言ってしまっていいのかしら。でも、今の私がそばにいてほしいと思うのはたった一人だし……。
そうね。ええ、好きな人はいます。
Q.27 装備にこだわりはありますか? 最強装備は?
こだわり、というほどのものはないけど。実用的な観点から動きやすい装備を選びます。私はなんの呪文をかけるにしろ敵の先手を取らなくてはならないから。
最強装備は雷の杖、水の羽衣、不思議な帽子、というところね。
Q.28 こだわりのアイテムは?
五つの紋章でしょうね。それぞれ強力な魔法の産物だから。魔術師のはしくれとしてじっくり研究してみたかったアイテムです。
Q.29 今まで行った中で一番お気に入りの場所は?
マイラの村かしら。やっぱり温泉は魅力的。
Q.30 これだけは絶対人に負けないと思うものは?
魔法。ありきたりだけれど。これがなければ私の存在価値がないから、現在進行形で全力で打ちこんでいます。
Q.31 生きてて良かったと思うことはありますか? どうしてですか?
……一度。ローレシアの城で、死にそうになって、もうダメだと思った瞬間、ロレイスに助けられた時。あの時私は父様のことやムーンブルクの殺された民のことを忘れて、自分が生きていることが嬉しくてしかたなかった気がする……。
Q.32 旅が終わったらしたいことは? 一つだけ教えてください。
ムーンブルクの復興です。私にはそれ以外に道がありませんから……でも、もし、かなうなら……いえ、なんでもありません。
Q.33 ズバリ、パーティメンバーの中で最強なのは?
……サウマリルトのような気がします。彼はなんのかんの言いつつ最後には結局自分の意志を押し通してしまいますから。
質問に答えてくださった方へ
Q. よろしければ最後に一言どうぞ(キャラクター、設定に対する思い入れ等何でも)。
……ロレサマでこの質問答えてる方ってどのくらいいらっしゃるんでしょうねェ。自分のDQUはロレサマを中心にして回ってるのでこうなっちゃうんですけど。でも、設定を固めていく作業は本当に楽しかったです。他の方との比較も面白いし。
ロレはとにかく無骨な男、という感じで。牡臭く。時代遅れのマチズモに凝り固まった、というよりそれがごく自然に身体に染みついてる男。サマに片思いされてることに全然気づかないっていう設定から自然にこうなりました。マリアの複雑な想いとかにもまるで気づかない、この鈍感男がぁ! と殴ってやりたくなるようなヤツですが、自分実はこいつ相当気に入ってます。馬鹿だけど男してる男って好きだ。攻だしね。
サマは……自分的にはこの話の真の主人公でもあるキャラなので、できることなら小説で語りたいと思います。でも健気なだけじゃないという片鱗は垣間見えたかと思うんですが、この質問で。アンバランスだったり極端だったりする、実はかなりたいした性格なんですよ。
ムーンブルクの王女、マリア。彼女は……実は非常に印象深かった小説のイメージにかなり影響されています。不幸で健気、思いつめるタイプ。自分が生き残ったことを非常に重荷に思ってる、自分に自信がない(でも客観的に見て超レベル高い)繊細な、けれど誇り高い少女。サマのライバルとしてだけでなく、ヒロインとして主役の一人を張れるようなキャラにしたつもりです。
まあ、こんな奴らですが……これからの活躍を楽しんでいただけたら幸いです。

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