あとがき。

 うっわーこの色のあとがきページ書くのなんかすっげー久しぶりー。こーいう新しいジャンルの小品ホモ書くのって、最近全然やってなかったからなー。やりたいなーとは思ってたんですが。
 さて、それはともかく、今回はSW2.0リプレイ、『新米女神の勇者たち』の主役級キャラとその弟くんがちょーっとだけ兄弟の枠を越えてるかな? ってくらいにいちゃいちゃするお話です。
 自分のあくまで個人的な印象ですが、リプレイがどっかんどっかん発売されるようになってシリーズもジャンルも増えて、それに伴い二次創作も増えて(ネットでまともにリプレイ二次創作が読める日が来るなんて……!)。のみならず男×男二次創作も見られるようになって! と、古参リプレイファンとしては本当に我が世の春と言いたいような時代がやってまいりました。
 リプレイの中でも萌え的なというか、カプ的なというか、そういう描写が増えたように思えたり。昔と今を比べてどちらがいいとか言う気はないですが、少なくとも自分の購読意欲的には幸せな時代になったなぁと思います。
 本当にねぇ、いろんなリプレイで男×男カプがファンの間で普通に書かれるんですよ……? ちょっと前まではマジありえない事態ですよ。ああ幸せ。こーいうリプレイの傾向はやっぱきくたけ氏のダブクロリプレイからって印象があるなー……。
 ちなみに自分の好きカプはですねっ、オリジンだったら真神×隼人ですね! なんつーか一巻読んだ時から隼人にもやもやと受属性を感じてはいたんですけど、真神との運命的殺し愛っぷりにもーうおおお! となってしまいましたよ!
 もちろん藤崎×隼人も好き。自分バイザーキャラってあんま好みじゃなかったこともあり、最初聞いた時はええ? って感じだったんですが……考えてみれば非常にアリですね、アリアリですよ。ものすげぇテンプレなオフィスラブBLができる!
 それにねー、デザイア! あれ作品としても非常に面白いと思うんですが(朱香の可愛さは異常)、最初に読んだ時あまりのやおい臭にめまいがしましたよ。もちろん九鬼氏とブレイクエンドくんのことですが。一途で一生懸命な主人公系正義の味方くんを飄々とあしらいつつこっそり評価している悪の組織の最強エージェント……こ、好みすぎる……! だからもー二巻のブレイクエンドくんの大出世っぷりが嬉しくてねぇ(真理子の再登場&ロイス結んでたのも自分的には非常に嬉しかったのですが)。
 ただ、自分ルージュ……というかアリアンロッドに苦手意識があったせいで、読むのが遅れちゃって、リプレイホモの王者とも言うべきクリトラにはハマってないんですよねー。読んでおおこれは確かにと思ったんですけど。ちょっと寂しい。
 アリアンロッドに本格的にハマりだしたのはサガからですねー……なんつーか、自分アルピィが非常に好みの男女カプなんですよ! 可愛くてほわほわしてる守られ系のお姫さま、それと偶然出会う無頼のめっちゃ強い若い剣士! それが運命の坂を転げ落ちるよーに生死を共にし、剣士がお姫さま第一の騎士となるとかもうっ! しかもそのお姫さまが実はめっちゃ強い殺意の女王で、世界をひっくり返すような王器の持ち主とかきたらもう無条件降伏するしかありません。フェリタニア・メルトランド連合王国とかすげー……次の話超楽しみ……。
 で、そんな中で妄想してしまう男×男カプったらテオアルです。命懸けで弟子にしてもらうため剣豪に喰らいつく男の子とかなんて好みな……! テオ師匠もいちいち好みのキャラしてましたしねぇ、アルも本当にいろんな意味で師匠大好きですし、かつてそういう過去があったとしても微塵も違和感がない。
 あ、あとナーシアとアルの絡みも好きです。アルの女難の一人である苦手な女、でも幼馴染の妹弟子。なんのかんので放っておけない。直接対決で勝ってくれてよかったぁぁ……。
 とにかく本当に、いろんな作品が綺羅星のごとく生み出されて、二次創作もけっこうあったりして、リプレイ男×男同人誌とかも読めるようになって、本当に幸せな状況なのですが。
 そんな中で自分が一番お気に入りなのがSW2.0リプレイ『新米女神の勇者たち』なのです。
 これはねー、もう秋田みやび氏の新作というだけで嬉しくてしょーがなかったんですけど、なんつーか……主役級のキャラが男! というのが非常に嬉しくてね、男キャラスキーとしては。いやイリーナ大好きですけど、マイフェイバリットリプレイヒロインですけど。
 しかもそのキャラジークがもういちいちいいキャラしてるというか……すげぇ器でけぇ! みたいなところを最初からごくさりげなく見せてくれるじゃないですか! 女将の料理しっかり食うし、悪っぽいとこを見せつつも当然みたいな顔してコボルド探しに行くし。
 なんというか言葉ではうまく表現しにくいような微妙な悪さと人間くささと誠実さと現実を見据える能力のバランスがね! もうなんというかすごく、若いのに英雄っぽい! と思わせてくれるのですよ!
 だから個人的にはジークモテモテっぷりが嬉しくてしょうがないのです。ルーを嫁扱いしてくれた時はもうたまらんかった……ホーリィも可愛いしねー、ソラもなんのかんので仲間だしねー(自分的にはジークはソラを守る対象ではなく頼りになる仲間だと思っているからこそあの言動なんだと思う)。
 しかもその上メッシュに対するフラグの立てっぷり! なんというか、秋田みやびさんホモ嫌いなのにこんなに自分にサービスしてもらっていいの……? みたいな気持ちになりましたよ! メッシュがジークのことめちゃくちゃ大切で大好きっつーかもー命魂懸けてお仕えしてるってのがありますけど、それに対してジークがぞんざいに扱ってるようでいてしっかり応えてくれるのがねー。メッシュが大変なことになった時にはうろたえるし全力で助けるし。なにするにも息ぴったりなこの二人のいちゃいちゃシーンは、読んでいて幸せな気持ちにならずにはいられません。
 ですが、自分がこれ以上ないくらいときめいたのは、そんなジークさまの弟であるベルハルトくんとの絡みなのでした。
 なんつーか、ジークに弟がいるって知った時にですね、仲悪いと嫌だなー、って思ったんですよ。自分仲良し兄弟好きだし。ジークに王器を感じている自分としては、弟をいじめるとかそんな器のちっちゃいことしてほしくない。
 そしたら! なんですかあのベルくんの可愛さは! 絵に描いたようなツンデレっぷりとお兄ちゃん大好きオーラは! 素直になれないけどお兄ちゃん大好きとああも表しまくってくれるなんて……秋田みやび氏のリプレイでこんな子が出てくるなんて……!
 それをジークがしっかり受け止めて『可愛い奴め』と思ってくれたのがもう本当に嬉しくってねぇ……仲良し兄弟妄想がフルバーストで、この二人のこれまでの人生とかニヤニヤ妄想して、いつかはこの二人で話書きたい! って思ったのですよ、ベルくん初登場時から。
 それが延びに延びてこんな遅くになってしまったわけですが……八巻でまた仲良し兄弟っぷりを見せつけてくれて、これはなんとしても今書かねば! という想いに急き立てられたというのにもう九巻発売も間近とは。いやはやまったく自分が情けない……。
 自分としては、ジークさまはモテモテハーレムを築いてくれればいいというか、いろんなキャラに惚れられてくれればいいと思っているので、作品内でもそんな感じにしました。あと、ジークが上流階級のお坊ちゃまというのも個人的にはかなりのときめきポイントなので、そこにも気合を入れたつもりだったり。
 話の展開としては当初から考えていた通り、ベルくんのジークへの憧れを主軸にオナニー指導メインで。ただ八巻での展開と話の流れで、今現在でもジークとベルくんのそーいう絡みを作っておきたかったのでしごきっこくらいさせちゃいました。
 ジークとしては『ベルは可愛いけど血の繋がった弟だし手ぇ出しちゃまずい』って思ってるのが公式(笑)なので、そういう感じに。ベルくんはお兄ちゃんが大好きで大好きで憧れまくってて、お兄ちゃんのやることならなんだって受け容れちゃうイメージがあるのでそういうノリと……あと、個人的に『お兄ちゃんがこっちを向いてくれない』って思っているイメージがあるので、そういう感覚で話を進めました。
 長くかかってしまいましたが、かろうじて九巻発売に間に合いましたし、ずっと宿題になってたことを書けた、という意味では満足してます。……あ、ちなみに題名の意味は、ベルくんが『お兄ちゃんのどこが好き?』って聞かれた時に、心の中ですぐに思いつくところ、です(笑。もちろん素直にそんなこと言いはしない)。

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