香港映画「クローサー」が見たい。金を払ってまで映画館に見に行きたいと思った映画は久しぶりである。これは「チャーリーズエンジェル」の香港版パクリみたいな映画で、3人のアジア系美女が繰り広げるアクションといった内容。3人トリオのひとりがカレン・モクで、他は「少林サッカー」のビッキー・チャオ、そしてスー・チー(知らん)。特にカレン・モクの女刑事役は一番の注目といえる。
「クローサー」公開に先駆け、なにげなくカレン・モクの映画が見たくなり、レンタルで「夢翔る人/色情男女」というのを借りきた。
数年前日本で公開されちょっと話題になった映画で、売れない映画監督がポルノ映画をいやいや撮影するはめになり、苦悩の末、最後にはポルノ映画制作に情熱を燃やすようになるという素敵な映画だった。「エド・ウッド」や「蒲田行進曲」のような“映画制作の映画”の例に漏れず、映画への愛情がいっぱいつまった作品で、映画ファンには楽しめる内容だ。カレン・モクは主役ではなかったが、可愛かった。
ちなみに主役の女優はカエルみたいな顔した女で、最初は馬鹿なポルノ女優というキャラだったが、このポルノ出演を通じて、最後は真の女優魂に目覚めるという、なかなか味のある役どころだった。ヘアヌードなども披露していて、見事なボディを惜し気もなく曝け出してくれている。なんでも彼女は本当に元ポルノ女優で、この映画で評価されて一般映画のスターになったらしい。
「夢翔る人/色情男女」を見た後、もう1度インターネットで「クローサー」のオフィシャルサイトにアクセスしてみる。
主演のスー・チーのプロフィールを見ていて、出演作品に「夢翔る人/色情男女」があるのを見つけた。「あれ、この女優も出てたんだ。どこに出てた子だっけ?」と暫く写真を見て考えていて、はたと気がついた。このカエルのような顔だちは、主役のポルノ女優を演じた女優ではないか。これが近頃ないくらいびっくりした出来事なのだった。ずいぶんと立派になったもので。
とりあえず今週中には見に行こう。