2005年
3月
11日
(金)
歯医者に行った。右下に大きな虫歯があったので、先週削りに削って穴をあけられ、型を取り、仮の詰め物を入れられていた。今日はここにちゃんとした銀の詰め物を入れてくれる予定だった。
まず仮の詰め物を取り、ぽっかり空いた穴にプシュッと空気を吹きかける。これがマジで痛い。むちゃくちゃ痛い。チュイーンよりも抜歯のときよりもはるかに痛い。この数ヶ月歯医者に通っていて、これが一番痛かった。
そして銀の詰め物を入れる。ややサイズがキツい。
「きついですか?」と歯医者さん。
「きついです」と僕。
銀の詰め物を取り、サイズ調整をする。それを再びかぶせる時にまた、神経がむき出しになった穴にプシュッと空気をふきかける。俺は痛くてしょうがない。なかなかサイズが合わず、噛み合わせもおかしくて、なんども外しては調整し、空気を吹きかけてかぶせ、が繰り返された。痛くて痛くて両手が空をわしずかみにしていた。
最後に歯医者さんがおもむろに言った。
「どうもサイズがなかなか合わないのでもう一度型を取らせていただいて、来週もう一度やりましょう」
そして先週と同じように型を取り、再び仮の詰め物がかぶせられ、今日の治療は終わった。どうやら来週もまた痛い思いをすることになりそうだ。
帰る時、受付で「今日はお代は結構ですから」と言われた。当然だ、と俺は心の中でつぶやきつつ、歯医者を後にした。
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