非幻想異端的日常
2007年 6月 1日 (金)
 毎日毎日動画の編集。編集した動画を今日アップしようと思ったら、ある問題が発覚したので、やめた。発覚というか、無自覚だったことを指摘されたのだ。

2007年 6月 2日 (土)
 代々木にて、トップシークレットな会話。
 飛び移れる駅馬車が横に並んだという感じ。
 車輪の下で粉々にならぬよう、気をつけたい。

2007年 6月 3日 (日)
 宇井郎監督とともさんに社長室に来てもらい、Reの音楽の打ち合わせをした。とりあえずまだ編集にとりかかってもいないのだが、先に音楽が決まっていた方が編集やりやすい部分もあり、基本の数曲だけでも同時に進めておきたかったのだ。

 宇井郎さんとともさんが帰った後、ぶらっきぃ!さんがやってきた。
 なぜ彼が今日うちに来たのかは、今はまだ秘密なので、明後日の日記参照

2007年 6月 4日 (月)
 一日中、Reの撮影テープをハードディスクに取り込んでいた。朝の9時頃から深夜1時までかかって、すべてのVTRをデータに変換した。本編だけでなく、NG集、撮影前の本読みから打ち合わせ、ロケハンの模様からリハーサルまで、メイキングに使用するものもすべて残らず取り込んだ。これで来週から心置きなく編集にとりかかれる。

 今週末は金が350円くらいしか無くて、昨日は家にあったインディカ米とレトルトカレーでしのいだ。今日はずっとパソコンに向かっていたので、腹が減るとコンビニに行き、ドーナツを買って食った。しばらくしてまた腹が減ると、またコンビニに行き、ドーナツを買って食った。それを1日の間、何度か繰り返した。
 350円ってなかなか無くならないんだな、と思った。そんな崖っぷちの週末。

2007年 6月 5日 (火)
 渋谷のTAKE OFFというライブハウスにて行なわれた「ヒトリシバイナイト38」を観覧。いつもぶらっきぃ!さんが出演する一人芝居の芸人さんたちが十数名集まった数ヶ月に一度のライブイベントである。
 本日ぶらっきぃ!さんはナント、俺の分身である鬼脳さんの書いた名作短編「しのたんとボク」をやった。
 幻想異端文学連盟に掲載されている小説が舞台になるのは初めてのことなので、不思議な感じだった。一昨日ぶらっきぃ!さんが社長室に来て台本と少し演技を見せてもらっていたが、小説を自由に彼の芸風にあてはめたという感じで、おもしろい。観客も思ったより笑っていたようだった。
 イベント後、ヒトリシバイナイトのレギュラーのソーマさんと話した時、「ラストでああくるとは思いませんでした。おもしろかったです」とお褒めの言葉をいただき、ソーマさんのような芸達者の権化のようなかたにそんなこと言われるのは非常に照れた。そんなソーマさんの演目で俺はひと雫、涙を流してしまったのだ。
 とりあえず「ヒトリシバイナイト38」は2日連続なので、今日もやっている。「しのたんとボク」の一人芝居バージョンが見たいお暇なかたはぜひおいでください。受付で「黒田!」と叫べば前売り価格2000円でご入場できます。開場午後6時半、開演7時、渋谷TAKE OFF(東急ハンズの目の前)にて。詳細↓
http://www.remus.dti.ne.jp/~kox/TAKE_OFF7/TAKE_OFF_7.html

2007年 6月 6日 (水)
 ヒトリシバイナイト2日目。ぶらっきぃ!さんの「しのたんとボク」の一人芝居バージョン、今日の方が昨日より出来がよかった。何よりも観客が今日はやたらテンション高く、ちょっとしたことでもゲラゲラ笑うので、かなり盛り上がっていた。しかしラストで大事なセリフを言い忘れ、オチが決まらなかった。でもよかった。
 ライブ後、近くの居酒屋で打ち上げに参加。芸人さんたちとこうして飲むのはあまり無い機会だったので、有意義なひとときだった。

2007年 6月 7日 (木)
★★★ 映画「美しい人」を見た。ロドリゴ・ガルシア監督。
 9話のオムニバスで、9人の女性たちの人生のさりげないひとコマを描いた映画で、人生の行間を垣間みるような演出がおもしろい。
 こういうタイプの映画は好きなのだが、こないだ見たジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」と同じく、おもしろいエピソードもあれば、パッとしないエピソードもある。
 やはりしっかりとしたストーリーがあった上でこういう演出を随所に効かせるほうがおもしろい映画になるんじゃないだろうか。行間だけで90分以上の映画を持たせるのは難しいのかもしれない。
 最初の第1話目を見たときは「こりゃいかん、やられた」と焦ったが、最後まで見たら、やはりこのレベルに留まってしまったのかと、ホッとしたような、残念なような、切ない気持ちになった。
 この監督にはぜひ一本の長編ストーリーものを作ってほしい。


 下関マグロ先生と歌舞伎町で取材。オカマさん10人に囲まれ、壮絶な取材となった。
 帰り、新大久保の韓国料理店ヘルシーハウスで食事。俺は参鶏湯、マグロ先生は石焼ビビンバを食べた。安くてそれなりにうまい店を見つけたな。

2007年 6月 8日 (金)
 妹。

2007年 6月 9日 (土)
 徹夜明け。昼、来客。某システム会社の営業。彼らが提案してくれたのは様々なビジネスに使える有効な手段だが、とりあえず具体的にどう使うか、候補はいくつかあっても今ひとつ定まらず、忙しさの砂に埋もれそうになりながらもひっぱりあげ砂粒を払いつつ、じきに腕が疲れるのが先か、その前に軌道に乗せるのが先かは、俺の精神力と他にやることの微妙な因果関係だけが知っている。

 午後、仮眠。夜起きて、朝まで仕事。

2007年 6月 10日 (日)
 夕方まで仕事。夜、高田馬場はババチョップ。制作中の自主映画の仮編集を見て感想を教えてほしいと、5名限定で呼ばれた者のひとりとして、鑑賞した。実際には3人しか来ておらず、しかも3人とも映画制作に携わる側の人間で、完全な素人がいなかった。あまり参考にならなかったかもしれないが、その後に咲かせた映画制作談義は楽しかった。終電ギリギリに、三国志の入力も落としかねない状況で帰宅。
 帰宅後、めしを食って少しDVDを見ながら寛いだ後、朝までReの編集。

2007年 6月 11日 (月)
 夕方起きて、それからめしも食わずに朝までReの編集。粗編集が七割がた終わった。
 編集した作品を見てみても、もう2年も同じ映画に携わっているだけに客観的に見れないので、自分がいったい何を作ってるんだかさっぱり解らないが、何かを作っている充実感と、やるだけのことはやった達成感みたいなものはある。
 しかしこうして編集してみると俺はまだまだやっぱり固いな。その点、宇井郎さんの監督した部分はやはりベテランだけにこなれてて、編集しやすい。参考になる。
 これらの映像に音楽を入れるのがとても楽しみだ。

2007年 6月 12日 (火)
 朝、少しだけ仕事をして、徹夜明けだったので眠った。目が覚めたら夜の8時だった。起きてまた仕事。
 どうもからだに力が入らないと思ったら、一昨日は牛丼一杯、昨日はドーナツ、そして今日は緑のたぬきしか食っていなかった。食わなすぎだ。
 今日は早めに仕事を切り上げしっかりめしを食おうと思い、米を炊いて炊きあがるまでのあいだReの編集を少し進めていたら、そのまま朝になった。いかんな。編集作業は時を忘れる。空腹も忘れる。
 しかしお陰でReの粗編集がすべて完了した。3日で出来てしまった。尺は40分弱。たぶん本編はもう少し短くなる。
 粗編集が終わったと言っても、これから音楽や効果音を入れたり、細かなところを調整したり、いろいろあるので、まだ折り返し地点といった段階である。

2007年 6月 13日 (水)
☆ コンビニで「ペプシアイスキューカンバー」というのを見つけた。その名の通り、キュウリ味のペプシだという。どんなものかと。ジンジャエールだって生姜なわけだし、アリなのかな、こういうのも、と思い、買って飲んでみたが、ひとくち飲んで全部捨てた。
 これって、本当にキュウリのしぼり汁に炭酸と砂糖を入れただけのような…。正気か、ペプシ!?

2007年 6月 14日 (木)
 銀行。銀座。銀シャケ。

2007年 6月 15日 (金)
 千葉にて打ち合わせ。その他いろいろあって、一度に4つ、ホームページ制作の注文がきた。それとは別に、管理しているホームページの大きな更新がふたつ、きている。忙しくなるときは一気にくるのだ。理不尽だ。


★★★ ピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー映画「光と闇の伝説 コリン・マッケンジー」を見た。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンがドキュメンタリー映画をつくっているとは、知らなかった。この映画を見終わった今も、にわかには信じ難い事実だったりする。
 内容は歴史に埋もれたコリー・マッケンジーなる、映画の黎明期に偉大な功績を残した映画作家を追ったもの。誰も知らない、知るわけの無いことだが、実はコリー・マッケンジーは誰よりも早くトーキー映画を作り、カラー映画を作り、長編映画を作ったというすごい人物なのだそうだ。
 クライマックスは、コリー・マッケンジーが撮影して最後の1カットを残して中止になった長編大作「サロメ」のロケ地である巨大なセットをジャングルの奥地からピーター・ジャクソンが発掘し、その遺跡の地下深くに眠っていた未編集の「サロメ」のフィルムを編集して、ついに完成させるという劇的なもの。事実は小説より奇なりとはこのことだ。
 この映画の最大のチャームポイントは実はまだあるのだが、それはこれからこの映画を見る方もいると思うので、あえてここには書かない。とにかくこの映画を見て、偉大な映画監督の仕事に触れていただきたいと思う次第である。

2007年 6月 16日 (土)
 鬱病で実家で静養していたテステス助監督がようやっと東京に復活し、本日Reの編集についての意見をもらうために事務所に来てもらって鑑賞した。
 編集が終わってから人に見せるまではずっと気が気じゃなかったが、まあ概ねよく編集されているようで、ひとまず安心。しかしまだまだ直すべき箇所は多い。


 ひさしぶりにシャルロット・ゲンスブールの映画でも見てみようかなと、「アンナ・オズ」を借りてきてみた。
★★★ シャルロット・ゲンスブールと言えば、20代の頃の俺にとって最も特別な女性タレントで、今ではほとんど興味が無くなってしまったものの、やはりこうして彼女の顔や声やあの頃と変わらぬ独特の雰囲気に触れていると、気持ちは20代に逆戻り、なんともいえない心持ちになる。俺にとって特別な存在ではなくなっても、彼女の存在に触れているときだけは今でも彼女はやっぱり俺にとって特別な存在であるし、一般的に言っても彼女の演技やムードは他の女優には無い、特別なものがあることも確かである。
 さて映画だが、これは大変やっかいな作品だ。俺はこういったフランス映画の独特の抽象的な作りかたが好きではないのだが、実に緻密に伏線や象徴性が張り巡らされた物語だけに、どうしてもそれらの要素すべてを把握したいと思うあまり、映画への思い入れは一回見れば十分だと思いつつも、何度も繰り返し見てしまった。それでもやっぱり数回見ただけでは解し尽くすには奥の深すぎる映画だ。本筋は単純なんだがな。
 それにしてもシャルロットは良い女優さんになった。15年ぶりにシャルロットの姿が見れただけでもこの映画を見た甲斐はあった。

2007年 6月 17日 (日)
 高田馬場ミニシアター・ババチョップにて自主映画の上映会およびワークショップ。
 今日上映された作品は小原茂樹監督の「カワカナイカサブタ」と、マシュ〜監督の「紅葉」、あと自殺志願の女子高生を追ったドキュメンタリーなど、数作。
 「カワカナイカサブタ」は小原さんからビデオを貰っていたので見ていたが、ビデオで見るのとぜんぜん印象が違った。恥ずかしながら、ビデオで見たときは、ひとつのビデオテープに3つ入っている中の最後の一本で、最初の2本がバカ映画だったため、このやたら真面目な映画はテンション的に乗り切れず、あまり楽しめなかったのだった。しかし今日、改めて大きな画面でじっくり見てみたら、これがなかなか。うまい。よく出来てる。中身は無いが、感覚で突っ走ったような作り方がクールに決まってバッチリだ。やはり天才なのかもしれない、小原さん。
 「紅葉」は先月、野方区民ホールでの上映会で見たばかりだが、何度見ても映像の綺麗な美しい映画だ。前回、寝不足で眠くて少し寝てしまったので、今日ちゃんと見れてよかった。やっぱり今朝5時台に起きたので眠かったが。
口裂け貞子 女子高生のドキュメンタリーは一緒に来ていた大道寺が感動して泣いていた。
 上映会の後のワークショップはネットラジオの公開録音で、自主映画の監督たちが集まって座談会のようなことをやった。俺は眠くてシアターの隅で寝ていた。その後、特殊メイクで遊んだ。大道寺が喜喜として実験台に座り、口避け女のメイクをしてもらっていた。ついでにカツラもかぶって、口裂け貞子である(画像参照)。それにしてもヤバいな、この画像。

2007年 6月 18日 (月)
 俺ももう少しオトナにならないといかんなあ。と、数ヶ月前を思い出してみて、しみじみ今になってそう思うような出来事が今日あった。

★★ 招待券で「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を見にいった。パート1を見ていなかったので、パート2は話しがさっぱり解らなかった。未だにパート1は見ていないし、パート2もほとんど忘れたので、この3作目もほとんど話しは解らなかった。
 海に船が浮かぶシーン、特に海上戦のシーンの映像がすごかった。ジャック・スパロウのキャラは2作目と変わらず、ジョニー・デップの役作りは良いものの、イマイチ魅力的に決まっていない。脚本の問題だと思うのだが、ルパン三世みたいに出来なかったのかね。2作目よりはドタバタが少なく、ジャックの登場シーンも多かっただけに、不満が残る。
 ひとつ西部劇みたいなショットがあって、そこだけは萌えた(画像)。

2007年 6月 19日 (火)
 宇井郎さんがReの編集のチェックにやってきた。いろいろ言われるかと思ったら、だいたいこんなもんでよろしいようだった。後は音楽の勝負でしょうか。


 映画「ギフト」を見た。サム・ライミ監督。ケイト・ブランシェット主演。
 最近テレビでスパイダーマンを見たりして、サム・ライミってやっぱり凄い監督だなあとしみじみ思っていたりして、ついでにケイト・ブランシェット主演の映画をいくつか見る機会があり、いい女優さんだなあと思ってたりして、ふとこのふたりが組んだこの映画を見たくなって借りてきてみた。
★★ ホラー映画かと思ったら、普通のサスペンスで、見ている途中でどうやらこれは推理ものらしいと解ってきて、犯人は誰かなと考えながら見ていたが、推理ものなんだからストレートに「こいつ」が犯人てことは無いし、かと言って「こいつ」が犯人だとかそこまではひねってないだろうし、しかし「こいつ」が犯人てのも微妙だし、だいたい「こいつ」あたりが犯人だろうと思ってたら、やっぱりそうだった。犯人が読めても素晴らしい映画はたくさんあるが、この映画の場合は、犯人と同時に映画の程度も読めてしまうという点で、ダメだと思う。それから登場人物全員がアタマ悪くて見ていてじれったい。
 変な意味じゃなく、ケイト・ブランシェットのパンチラのシーンだけは素晴らしかった。サム・ライミの演出力とケイトの女優魂が光ったリアリティのある1コマである。

2007年 6月 20日 (水)
 西新宿にて打ち合わせ。ついでに本屋によって、最近文庫になった高島俊男先生の「漱石の夏やすみ」と松尾スズキ監修の季刊誌「本人」の03号を買った。前者は夏目漱石が学生時代に友達の正岡子規に「ほら、俺はこんなに漢文がうまいんだぞ」と自慢するために書いた漢文の旅行記の現代語訳で、夏目漱石の作品としてはかなり貴重なものである。しかも高島先生の訳がまた素敵すぎる。後者は目下俺が最初から最後まですべての作品を読むに耐える唯一の貴重な文芸誌である。


★★★★ 映画「ピクニックatハンギング・ロック」を見た。1975年制作の、この世で唯一の神隠し映画である。
 美少女が岩山でピクニックの最中に神隠しに合うという、ただそれだけの映画なのに、妙にひきつけられる、なんともいえない美しくミステリアスな映像、詩的で哲学的な会話、そしてどこへともなく消えていった美少女たちのはかない面影。
 これは、この世に存在する他のどの映画にも似ていない孤高の名作だと思う。こんな映画があったんだなあ、30年以上も前に。これからの人生、たくさん映画を見ていって、千本に一本はこんな映画に出会えたら幸せかもしれない。

2007年 6月 21日 (木)
★★早起き。
ドーナツ。
仕事。
スーパー。
鯖の味噌煮の缶詰と卵ごはん。
韓国映画JSA。
動画取り込み。
YouTube。
寝。

2007年 6月 22日 (金)
 食休みに、Reの仮編集を見直しながら、しげしげとノートをとった。先日、宇井郎先生に確認してもらい、いろいろとためになるアドバイスを頂いたので、修正に向けて準備をしている。とりあえずまた編集ソフトをいじるのは音楽が出来てからの予定なので、暫く幻想異端文学連盟の雑誌制作の方に一時的にとりかかれそうだ。その後でぼちぼち新しい映画の企画でも進めるか(協力者募集中)。

2007年 6月 23日 (土)
 TSUTAYAに行った帰りに西新宿のインド料理タージマハールにてバイキングの少し遅めの昼食をとった。ここは以前一度だけ来たことがあるが、あまりうまくなかったので足を運んでなかった。最近ランチだけでなく、1日中バイキング形式にしたようなので、味も少しは変わったかもしれないかなと、ひさびさに行ってみた。カレーは4種類。ひとつ、豆カレーでよく南インド料理でも出てくるようなのがあって、南インド料理ほどはうまくなかったが、悪くない。あと野菜カレーがカレーというよりシチューのようなまろやかさで、サフランライスにかけて食ってると、小学校の頃の給食を思い出して何やら懐かしかった。マトンは辛いので味見程度でパス。チキンカレーはよくある味で、それなり。それぞれは安っぽいが、全体のバリエーションとかバランスはよく、それなりにうまかった。立地も良いし、ランチは4時までやってるし、やはりいいな、ここ。

2007年 6月 24日 (日)
 朝7時頃目が覚めて、いい天気だったので、Reの最後の撮り残し、空のショットを撮りにカメラと三脚かついで出掛けた。空と言っても、左から右へとなるべく広範囲に渡ってパンしなきゃいけないので、新宿ではビルが邪魔して撮影できない。そこいらのビルの屋上を当たってみてもよかったが、最近はどこも自殺だなんだで管理が厳しく徒労に終わる可能性も高いので、散歩がてら、小田急線に乗ってよさげな駅を探した。登戸の駅で電車の窓から多摩川の河川敷をみつけ、降りてそこで撮影した。
 さすが新宿と違ってひろびろと空がひろがっている。だんだんおもしろくなってきて、2時間くらいずっと空を撮り続けた。カメラを向ける度、雲が形を変える。なんだか雲がポーズをとってるみたいだ。
 新宿に戻り、さらに新宿中央公園で捨てカットの撮影。噴水あたりを中心にあちこち木々や木々の隙間から顔を覗かせる高層ビルや空を撮影した。これらを使って編集に少し間を持たせてメリハリつけられたらなと。

2007年 6月 25日 (月)
 昼、ぶらっきぃ!さんが出演した演劇・劇団くりびつてんぎょうの旗揚げ前公演を鑑賞。場所は渋谷のザナドゥ。内容は3話のオムニバス形式の短い演劇で、思ったよりクオリティ高くておもしろかった。場所が劇場ではなく、舞台付きのバーで、飲みながら気軽に鑑賞できるところもよかった。ただ劇場でないだけに、音響が悪く、セリフが少し聞き取りづらかったのが難点。あと酒を飲みながらだったので、少し居眠りをしてしまったが、まあこれはいつものことだ。いつでもどこでも寝てしまうのはある意味、俺の特技である。

 夜、俳優の愉快さん主催するクリエイターたちの月一度の飲み会「大縁会」に出席。ここに参加するのは数回目だが、毎回新しい知り合いが出来るのがなかなか楽しい。参加者はだいたい俳優さんが多い。今日も有意義な出逢いがあり、ひさびさにお会いする素敵な方々もいて、充実したひとときをすごせた。

2007年 6月 26日 (火)
 恐怖の給料日。銀座で打ち合わせ。ふたつの点と点がひとつに結ばれたその線上で、少しだけ遠ざかった未来への道しるべを探すかのように、携帯メールの返事を打ち込んでいた。そんな月曜日の午後。

2007年 6月 27日 (水)
 長い付き合いのA社のSさんに事業を一緒にやりましょうと提案され、こちらも最近経済的に大変だったこともあり、本日からA社に出向することになった。しばらくは自分の会社経営とA社の役員という形で二足のわらじを履くことになる。まあどうなるかわからないが、とりあえずやるだけやってみよう。
 しかしこれって、何気にかなり人生の転換期だな。

2007年 6月 28日 (木)
疲れた。

2007年 6月 29日 (金)
 最近YouTubeで昔好きだった音楽を検索してしげしげと見ている。とくに二十歳すぎくらいによく聞いていたパンク・ニューウェーブ路線がおもしろい。当時はCDでしか彼(彼女)らに触れる機会がなかった。もちろん彼(彼女)らがテレビに出るわけもないし、ビデオがレンタルにあるわけでもないし、ライブにやってくるわけもない。こうしてインターネットで彼(彼女)らの生きて動いている姿が見れるなんて、あの頃の俺が見てたらどれだけ感激したことだろう。こんなときだけインターネットってすごいな、と思う。
ninahagen.jpg 本日の発見はかのドイツ・パンクの女王、ニナ・ハーゲンがパンクに花咲く前の、まだ普通の歌手だった頃の動画。後のパンク精神の一端は垣間見えるものの、初々しいことといったらない。
 1974年といったら、まだ19歳だね。

http://www.youtube.com/watch?v=WFrO6dEGR5s

 この曲ほしいのだが、検索してみたらドイツのAmazoneでしか売ってないみたいなので、誰かドイツ語できる人、おらんかな。

2007年 6月 30日 (土)
 出向先の会社で思いがけぬ人と7年ぶりに再会。思い入れの無かった人だけに、その出会いは思いがけぬものになり、思いがけぬ出来事だけに、思いがけぬ思い入れもまた生まれるのだった。


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