非幻想異端的日常
2009年 4月 1日 (水)
 ちょっち風邪をひいた。いわゆる風邪気味ってやつだ。

 ひさしぶりに求人広告の注文。紙媒体じたい、取り扱うのはひさしぶりである。
 昔とった杵柄で、原稿はやっつけ作成してしまってもよかったが、二年もブランクが空くと掲載されている広告の傾向も違うだろうし、ここはひとつ最近の本誌を開いてから作成しないとプロの仕事はできないと思い、風邪で辛かったがコンビニに買いにいった。
 広告屋の血はまだ俺の中に脈々と流れてるとみえる。

2009年 4月 2日 (木)
 ネットラジオの収録予定だったが、今度は俺が風邪をひいてまた延期になった。
 医者に行った。ちょっと前から著しく具合が悪かった胃腸の問題もあわせて相談したら、やはり胃が菌に感染していたようで、風邪の薬と胃の感染を抑える薬を処方してもらった。早速飲んだら、すごく胃の調子が良くなった。こんなことなら早く医者に行っとけば良かった。

2009年 4月 3日 (金)
 ネットラジオのCM収録で杉並区のお料理教室へ。考えてきた原稿を講師のMさんと相談して少し変えて、ICレコーダーで収録。
 帰り、Mさんは俺がインド料理が好きなのを知っていて、「今なら荻窪のインド料理ナタラジがランチ千円で食べ放題ですよ」と教えてくれた。今日の昼食はコンビニで安く済ませる予定だったが、その言葉につい誘惑に負けて、ナタラジに突入。
 ここは自然派インド料理で、肉を一切使わず、無農薬有機農法野菜のみを使ったカレーが売りである。以前、編集長と南青山店のディナーを食べたことがあるが、とてもうまかった。ランチで食べるのは初めてだが、ランチもうまい。四種類のカレーは豆、かぶ、大根、野菜、ジャガイモ、ズッキーニなどが入っていて、胃にもたれず、あっさりしているようで味があってどんどん食える。またナンがうまくて、ランチの食べ放題でこのレベルのナンはなかなか無いうまさだった。からだに良くてうまいなんて、最高ですな。

2009年 4月 4日 (土)
★ 映画「グラディエーター」をTSUTAYAで借りて見た。リドリー・スコット監督。
 最後までノレなくて、三回くらいに分けて終始かったるい気分で見た。どんなに映像がキレイでも、よく出来ていても、俺にはただストーリーを映像で説明しているだけの映画にしか思えなかった。
 よかったのは、ひさしぶりにオリバー・リードが見れたこと。昔と変わらぬ骨太な演技で感激した。ついでに、ひさしぶりにデビッド・ヘミングスも見れた。こちらは昔とずいぶん変わっていた。

2009年 4月 5日 (日)
★★★★☆ ギャオで映画「危険な関係」を見た。ジョン・マルコビッチ、グレン・クローズ、ミッシェル・ファイファー、ユマ・サーマン主演。1988年制作のアメリカ映画である。
 この映画はリアルタイムでアメリカの映画館で見たのだが、そのときは英語がわからず内容がさっぱらぱあだった。こうして改めて字幕付きでじっくり見てみると、なんとも良く出来たおもしろい映画ではないか。
 原作は18世紀のフランス文学。大学の授業でやったような気がするが、まったく覚えていない。今回の鑑賞でストーリーを初めて知ったが、俺の師匠のひとりであるサド侯爵の「閨房哲学」とよく似ている。さしずめドルマンセがジョン・マルコビッチ、サン・タンジェ夫人がグレン・クローズ、ウージェニーがウマ・サーマンてところか。ちなみに「危険な関係」の原作者のラクロとサド侯爵は同時代フランス18世紀の作家で、ふたりは7ヶ月くらい同じ牢獄に収容されていたことがあるので、知り合いだった可能性もあり、サド侯爵の読書目録にもラクロの「危険な関係」があったので、ラクロがサド侯爵に影響を与えていたことは想像に難くない。
 話しがそれた。この映画だが、とにかく登場人物がよく描けていて、ジョン・マルコビッチの味のある女ったらしっぷりをはじめ、グレン・クローズの情念に振り回され自滅する悪女、そんなキタナイ大人たちにもてあそばれつつも、恋をもてあそぶことを学んでゆく悪女見習いのウマ・サーマン、小娘の癖にやたら背がデカい(身長180cm)のはご愛嬌である。ついでに乳もデカい。ミッシェル・ファイファーも若くてキレイだった。
 昔なにげなく見ていた映画がいま見たら思わぬ良い映画だったという話しである。

2009年 4月 6日 (月)
 「背中(仮)」のロケハンでカメラを持って六本木を徘徊。
 だいたいロケするコースは決まった。

 夜はその足で俺が脚本を書いた(まだ書き直しが入るらしいので過去形はふさわしくないが)マシュ〜監督の新作「アネモネ」の最初のスタッフ&キャストの顔合わせおよび本読み。場所は中野。
 初めてお会いする方ばかりだったが、知ってる人もいた。特にスタッフにやっさんがいたのは驚いた。肝心のアネモネ役はまだ決まってないが、その他のメインキャストは揃っていて、どの方もイメージに合っていた。
 本読みではちょうどロケハンの帰りでカメラを持っていたので脚本を書き直す際のイメージの参考に撮影した。主演の方の演技が脚本の段階で想定されていたイメージをいい感じにぶち壊していてとてもいいと思った。
 本読みの後は、近くの居酒屋で親睦会。
 とりあえず自分で脚本を書いておりながら諸要素によりどんな映画になるんだかわからない感じで実に楽しみだ。

2009年 4月 7日 (火)
 午前中、虎ノ門でミーティング。そして銀座でお手伝い。午後イチで新橋で集金。

★★★☆ 川島雄三監督の日本映画「しとやかな獣」を見た。若尾文子主演。1962年制作。脚本は新藤兼人。
 赤川次郎の「ひまつぶしの殺人」みたいな家族の物語で、お話しはほとんどマンションの一室で繰り広げられるのだが、相変わらず川島雄三のスピード感のある演出っぷりにまったく飽きずに見れた。
 カメラワークや照明など、映像がなかなか斬新で、とくに父と母がずるずるそばをすすってる横で息子と娘が毒々しい夕焼けをバックに踊り狂うシーンはものすごく印象に残った。ところどころに入る象徴的なシーンもいい。ちらっと出てくるミヤコ蝶々がまたいい味だしてる。
 やっぱり昔の日本映画はよいな。

2009年 4月 8日 (水)
 池袋で撮影の仕事。公私ともに撮影はひさしぶり。
 今週末の「背中(仮)」のクランクインのウォーミングアップとばかりに撮った。

2009年 4月 9日 (木)
★★★★ ギャオで映画「完全なる飼育 香港情夜」を見た。これはずっと前に竹中直人が主演して和田勉が監督した「完全なる飼育」のシリーズ第三弾である。ちなみにこのシリーズは六作までつくられており、どれも男が美女を誘拐して監禁して、飼育しているうちに愛が芽生えるというパターンを繰り返している。はっきり言って最初の一作だけでじゅうぶんなのだ、こんな映画は。同じパターンで何度も焼き直す必要がどこにあるのかわからない。
 そんなわけで、多分つまらないと思って見たのだが、ところが、これがなんと傑作だった。しかし不思議なことではない。出来がいい可能性もあるとは思っていた。なぜなら、これは日本映画でありながら、タイトルをみても察しがつくように、香港の監督と香港の男優を雇ってオール香港ロケで制作された、まるきりの香港映画なのだ。しかもその理由というのがヨコシマ極まりなく、主演の伊藤かなが当時17歳の高校生だったため、法律が厳しい日本ではベッドシーンもオールヌードもさせられない。せっかく脱げます濡れ場オーケーですって17歳のピチピチ現役高校生の女優さんが言ってくれてるんだから、もったいない、よし、そうだいっそ香港で撮っちゃおう、ということらしい(俺の想像半分入ってる)。
 まあそんなわけで、普通ならおもしろくなるはずのないこの手の映画が、傑作になってしまったのだ。香港映画のレベルが高いとは言わないが、この手のネタを生かす才能は日本人よりはずっとあるに違いない。もちろん運の良さもあるだろう。主演の伊藤かなの魅力と迫真の演技も大きいと思う。
 とにかく人間がよく描けていて、前作までにあった「監禁されて何で愛が芽生えるんだ。これは犯罪助長じゃないか」と文句のひとつも言いたくなるようなくだりがひとつもなく、最初は単なる犯罪者と被害者だったふたりが、次第に理解を深め、愛を育ててゆく過程が説得力あふれる映像で描かれている。主演の伊藤かなが名演で、ヌードもまぶしく美しく、ベティブルーかと思うような強烈なベッドシーンもあったりして、どこまで監禁映画ごときが憎いことをやってくれるのかと感心するばかりだった。
 日本映画はこの作品を見て反省しないといかんと思う。

2009年 4月 10日 (金)
★ TSUTAYAで借りて荒川良々の初主演映画「全然大丈夫」を見た。目当ては荒川良々ではなく、ちょっとだけ出ているこれが映画初出演の鳥居みゆきである。
 鳥居みゆきを目当てに見たのだから、鳥居みゆきが良ければそれでよいのだ。と、自分を納得させたくなるような出来だった。
 まぁとにかく鳥居みゆきは良かった。それと、鳥居みゆきが出ているシーンで蟹江敬三が歌うお米の歌が良かった。

2009年 4月 11日 (土)
★ ギャオで真木よう子主演の日本映画「ベロニカは死ぬことにした」を見た。
 しかしまあ、なんて恥ずかしい映画だ!
 フェリーニやグリーナウェイや「アンダーグラウンド」みたいなヨーロッパの退廃的な雰囲気の映画の見すぎ。制作者の安易な趣向がだらしなく透けてみえるような作風がまず恥ずかしい。あと内容がセックスだのオナニーだの、くだらないシモの話しが後半えんえんと続いて、これまた恥ずかしい。
 こんな映画を作ってよく恥ずかしくないな。俺は見ているだけで恥ずかしかった。それより、一番恥ずかしいのはこんな映画に出演させられた俳優さんたちに違いない。

2009年 4月 12日 (日)
 明日は「背中(仮)」のクランクインなので、バイトのついでにカメラを持って朝早くから六本木に行ってロケ地の下見をした。コースをすべてまわり、いろいろと計画をたててきた。ほぼ一年ぶりの映画の撮影なので気合い入っているのだ。

2009年 4月 13日 (月)
女学生の背中 オムニバス自主映画「背中(仮)」のクランクイン。本日はオムニバスの第二話「女学生の背中」を撮る。出演は女学生役のNさんにオッサン役の小野さん。スタッフは大縁会でお世話になっている愉快さんにこないだババチョップで知り合ったオオクラさん。助監督にシアンを呼んでいたのだが体調がすぐれず休みになり、愉快さんに助監督をやっていただいた。大蔵さんは第二カメラマンをやっていただいた。どちらも初めての経験らしい。
 朝9時からはじまり、夕方18時終了予定だったが、思ったよりさくさくと撮影は進んで、なんと予定よりも2時間早い16時に終了した。
 すべて順調だったというとそうでもなく、午前中はまだスイッチが入りきらなくて、ちょっとだらだらしたところもあったし、トラブルもあった。後になって撮り直したいと思うところや撮っておきたかったと思うようなところもあったが、それはどんな撮影でも必ずある。逆に思った以上の画もたくさん撮れたし、皆の協力で良い映画になりそうな手応えも感じた。
 この調子でがんがんいきますぜ。

 撮影の後、その足でもうひとつの自主映画「アネモネ」のリハーサルにかけつけた。自主映画の制作現場を二件ハシゴなんて、俺にとっては贅沢な一日である。
 今日はヒロインのアネモネ役候補の女優さんが演技テストもかねてきていた。会ってみたらイメージにぴったりで、脚本を読ませてみたら、演技未経験ながら天性のものを感じ、ちょっと慣れたら心配なさそうだった。マシュ〜監督も気に入って、その場で即決。
 こちらも順調そうである。

2009年 4月 14日 (火)
★★★★ ギャオで韓国映画「シングルズ」を見た。なんとなく再生ボタンを押したら、おもしろくて最後まで見てしまった。ポイントは主演のチャン・ジニョンの女優としての魅力。同窓会で好きだった彼と再会して緊張しまくる演技なんて最高だった。
 ヒロインがふたりいて、チャン・ジニョンに比べるともうひとりのほうはちょっと弱いかなと思っていたら、そっちも見ていくうちにどんどん良くなっていって、最後にはもう同じくらい輝いていた。韓国女優、おそるべし。

2009年 4月 15日 (水)
 午後、「背中(仮)」に出演していただく小山さんと待ち合わせ、脚本を渡して軽く説明した。

 夜、圭くんがやってきた。彼は高校の親友で、ひさしぶりに会った。

2009年 4月 16日 (木)
 池上にあたる♪ちゃんに会いにいく。
 一緒に大森まで行って、ラーメンとチャーハンで腹ごしらえした後、古着屋で「背中(仮)」の天使役の衣装を探す。ちなみにあたる♪ちゃんは家族以外で電車に乗れたのは数十年ぶりとのこと。なにげに記念すべき日なんだそうだ。衣装はいいのが見つかった。
 次に蒲田に行って、やはり「背中(仮)」で使うクリーチャーの材料を物色。こちらは特に良い物は見つからなかった。
 ついでにカラオケボックスでネットラジオ第三回の収録。今日は歴史についての話題で、ネタが尽きなくてやたら時間がかかり、本当は二回分収録したかったのだが一回分だけでおわりにした。
 夕食は蒲田の昔なつかしい洋食屋みたいなところで定番の海老フライとカツを食った。最後にドトールでコーヒーを飲みながらミーティングして帰った。

2009年 4月 17日 (金)
★★☆ TSUTAYAで借りてアメリカ映画「トランスフォーマー」を見た。
 CGがとにかくスゴかった。今まで見たアメリカ映画のCGで一番スゴかったかもしれない。だからなんだと聞かれたら、別にと答えてしまいそうだが。
 オモチャのシリーズの実写映画化だけに、ストーリーも昔なつかしい日本のアニメみたいな子供向けっぽいもので、この種のアメリカ映画にしては比較的好感がもてる。実際日本のアニメでも放映されたしな。覚えてないが。
 どう考えてもこの映画がかかえる一番の問題は、味方のトランスフォーマーが弱すぎることだと思う。

2009年 4月 18日 (土)
★ TSUTAYAで借りて日本映画「転々」を見た。ケッ作「亀は意外と速く泳ぐ」を監督した三木聡監督の作品である。
 どうも最初から三浦友和の演じる借金取りのキャラの中途半端さが気になって気になって、なかなかノレなかった。途中から小泉今日子と吉高由里子が出てきて、吉高由里子がなかなか楽しい演技でおもしろいキャラを演じていたが既に手遅れで、それまでに下がりきったテンションを直すまでには至らず、結局最後までノレずに終了。
 同じ監督で同じ作風で同じような映画なのにこの歴然とした差はなんとしたことだろう。ひょっとしてもう飽きたのかな?

2009年 4月 19日 (日)
★★★ ギャオで香港映画「アンナ・マデリーナ」を見た。金城武主演の恋愛映画である。ヒロインは好みのケリー・チャン。その他チョイ役だが今は亡きレスリー・チャンや、ケリー・チャンよりもっと好きなアニタ・ユンも出ている。
 前半はなかなかよかったが、後半40分はめちゃめちゃいらない。お話をつくったら一本の映画には短すぎたので、ムリヤリ余分なストーリーを付け足した、そんな感じ。
 後半は見なかったことにして、星みっつ。

2009年 4月 20日 (月)
 予定がなくなったので、一日中事務所で編集作業。
 動画編集に関してちょっとわからないことがあって、調べたりなんだりで実際の作業はほとんど出来ずに夜になった。夕食はガーリック・ライスと玉子ご飯を食べた。
 夕食後やっと落ち着いて、先週撮影した動画の取り込みをやった。
 ついつい根を詰めて深夜までかかってしまい、ひさしぶりに夜更かしした。

2009年 4月 21日 (火)
 午前中、友達の紹介で、神田にある友達の知り合いの知り合いの某制作会社に行く。新しい取引先にとのことだったが、そこの社長さんが俺ととことん合わない人で、話し合いはまったくお互い話しにならないといった結果でさようならだった。
 仕事を経験値と直感だけで右から左へこなしている俺にとって、あまり細かいことをあれこれ言われるのは性に合わない。先方はトラブルのときの予防線を綿密に張り巡らしているつもりなのだろうが、その細かさそれ自体が、俺にとってはまさにトラブルなのである。
 細かいというのは、例えば名刺を渡してそこに書いてあった俺のメアドを見て、アットマークの左が「asano@***.jp」ではなく「info@***.jp」になっているのをして、「会社の代表のメールアドレスと名刺に記載する個人アドレスが一緒になっているなんていい加減な会社だ」などと指摘してくどくど言われたりするようなことである。そんなことでいちいち文句を言われるような取引先とはとてもじゃないが付き合えない。
 しかし不愉快な気分になったわけではなく、お話じたいは価値観の違いを楽しめてとてもおもしろく且つ有意義だった。紹介してくれてよかった。後で友達に早速お礼の電話をした。

2009年 4月 22日 (水)
 市役所に用事があったので、実家の川越に帰った。母に会い、一緒に墓参りをし、寿司を食った。最近、母は金縛りにあったらしい。
 川越の帰り途中寄りたいところがあったのだが、めちゃめちゃ仕事が忙しかったのでまっすぐ事務所に戻って仕事した。

2009年 4月 23日 (木)
 小岩でミーティング。我が社で制作したシステムについて先方の社員一同集まってあれこれ協議した。ついでにCM制作の話しもちらっとしてきた。最近マルチメディアコンテンツ制作事業の開拓に燃えている。
 夜、ちょっと行きたいところがあったのだが、めちゃめちゃ仕事が忙しかったので事務所でずっと仕事した。

2009年 4月 24日 (金)
 銀座と新橋。

★★★★★ ギャオで園子温監督の日本映画「気球クラブ、その後」を見た。園子温監督作品としては、こないだ見て感銘を受けた「紀子の食卓」の次作にあたる。だからか、作風が「紀子の食卓」みたいにイイ。これまで園子温監督の映画は「自転車吐息」「うつしみ」「自殺サークル」「夢の中へ」「奇妙なサーカス」「ハザード」と見てきたが、はっきし言ってどれも退屈で好きじゃなかった(「うつしみ」はまぁまぁだったかな)。ってことは「紀子の食卓」から何か変わったのだろうか。作風がモロ俺のツボになってきた。
 タイトルに「〜その後」ってついてるから何か他の映画の続編かと思ったら、違うらしい。しかし内容は確かに気球に熱い青春をぶつけた若者たちのその後の話しで、こういう人生の瞬間を切り取ったような映画っていいな、と思えるような素敵な映画だった。
 切り取られた瞬間は風船のように永遠の時間の中を漂っているのである。しかし漂っているだけじゃなく、確かに何かが終わり、何かが変わった。このしっくりくる曖昧さはなんだろう。さすが園子温監督は詩人なのだな。
 忘れられないシーンがたくさんある。俳優の演技も、映像も、音楽も、忘れられない。忘れられない映画である。もっとこういう映画が見たいと思う反面、この映画さえあれば、じゅうぶんとも思う。そんな、何度も見たくなる映画だった。

2009年 4月 25日 (土)
 午前中。法務局。都税事務所。
 午後。バイト。

2009年 4月 26日 (日)
 午前中。某所で面談。早めに行って書類をもらって近くの喫茶店で記入したが、それでもすべての書類が揃わっておらず、二週間後に再度アポをとる。

2009年 4月 27日 (月)
 天野ん家でロケハン。現地であたる♪ちゃんとスカイプをつないで協議したが、俺としては文句無しにここに決まりだった。同じ日に公園の撮影もやりたかったので、近くの公園を案内してもらったら、ここもバッチリだった。(後日談:結局、天野の家族に撮影許可がおりずにここは断念)

 その足で天野も一緒に大縁会に参加。「背中」のキャストが三人も参加しておった。

2009年 4月 28日 (火)
 築地で長時間におよぶ打ち合わせ。その後、六本木で少しバイトした。

2009年 4月 29日 (水)
 午後イチで渋谷の集金。いったん家に帰って仕事して、夕方、池袋で集金。
 夜はレナさんが渡米するので夜長さん主催のいってらっしゃい飲み会。場所はうちの近所のNSビルのアジアンキッチン。料理は思ったより辛かったがうまかった。レナさんはおよそ二年ぶりに会ったがぜんぜん変わってなくて嬉しかった。変わらない仲間とひさしぶりに飲むのはよいものだ。

2009年 4月 30日 (木)
 「背中」第九話「芸人の背中」と第十話「天使の背中」のリハ&打ち合わせ。俳優の石田さんと小山さんがうちの事務所にやってきて、あたる♪ちゃんもスカイプで演出補として参加しつつ、まずは「天使の背中」の本読み。ちょっと気合い入れて演技指導をやったので、思ったより長時間かかったが、ねばっただけの成果はあったと思う。その後「芸人の背中」の打ち合わせ。このエピソードはある程度ドキュメンタリータッチで行うことにしたので、事前にふたりに内容を考えておいてくれるよう連絡しておいた。とりあえずネタ見せしてもらったら、もう調整なしでこのままいけそうだったので、後はふたりで自由に考えておいてもらうことにして、本番まで俺はチェックしないことにした。良い作品になりそうだ。


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