ビリー

発行:白夜書房

価格:600円

内容密度 ★★★  
マニア度 ★★★★★
すごい度 ★★★★ 
怪しい度 ★★★  
お買得度 ★★★  
 発行が昭和58年というふる〜い雑誌で申し訳ないが、この『ビリー』を抜きに鬼畜の原点は探れない。

 エロ本なのにフリークス。ホモ同士のフィストファックもすごいが、なぜ屍体が載っているのか。そのあたりが実にコアで素晴しい。
 エロ本だけに様々なグラビアが載っているのだが、残念ながら一般人のズリネタとは程遠い代物ばかりで、まさに“スーパー変態マガシン”の名に恥じない按配になっている。

 もはや根っからの興味本意だけで突っ走っちゃってるような編集姿勢が感じられ、またそこが実にアットホームで好感的だ。それだけに内容もエロ本らしからずグラビアではなくネタと文章で読ませてくれるんである。

 これくらい勝手に、そして読者と共に作られている本というのはもはやこの時代にはミニコミ以外にありえない。やっぱり昔のエロ本は素晴らしい、ということになるなあ。

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鬼畜本というのはこのあたりのエロ本からその原点を見出すことができる。そのあたりを極めていくと『Jam』や『HEAVEN』等で知られる巨匠高杉弾氏などに辿りつくのだが、その頃の本などもう滅多に手に入らないし、こんなHPでそこまで探求したところで意味もない。そのへんは『QuickJapan』等に詳しいので読んでみよう。
なし
 1997/03 putdown
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