5.タイムシートの編集・アニメーション
 タイムシートは、登録したリソースをどのような順番でどのように表示するのかを記述する一覧表です。

フレーム:
 タイムシートの左端に縦に並んでいる数字がフレームです。
 CE2はこのフレームの順番に、指定された画像リソースを表示します。

パート:
 タイムシートの上端に横に並んでいるアルファベットがパートです。
 CE2はAパートから順番に指定されたリソースを重ねて表示します。

 フレームとパートが交わるひとつひとつの表欄をセルと呼びます。
 CE2はフレーム毎に、各パートに指定されたセル内の画像リソースを重ねて表示することを繰り返してアニメーションを実現しています。

*0番リソースは何も表示されない透明な画像リソースです。一旦指定した画像リソースをタイムシートから削除したい場合は、そのコマに0番リソースを指定しなおしてください。
*制御コマンドのフレームは実際には表示されず、従って時間もかかりません。

リミテッド単位:
 MMJ2は1秒間に30フレームの画像を表示する、フルアニメーション方式を採用しています。
 しかしながらフルアニメに必要な絵を用意するのは大変な手間がかかるため、TVアニメなどは通常3コマの間同じ絵を表示し続けて枚数を削減しています。
 これをリミテッドアニメーション方式といい、PGEでは「設定」カテゴリ内のリミテッド単位を変更することで再現することができます。
 リミテッド単位は以下の編集内容に反映されます。

1)リソース書き込み
 クリックしたセルから下にリミテッド単位分、選択したリソースが書き込まれます。
2)セルワークス
 範囲指定したセルに対してセルワークスを行った際、リミテッド単位毎に数値が変化します。
 カットの編集

 CE2ではメニューアイコンやプロフィールなど、ひとつひとつのグラフィックリソースを1つのカットとして各々管理します。
 初期状態のタイムシートは3カットが作成されております。これらは自由に増減することができます。

カットを編集:
 カットタブの上で右クリックしてメニューを開き、「カットを挿入」を選択すると新しいカットがその位置に挿入されます。
 パートを削除する場合は、削除したいカットタブ上で右クリックしてメニューを開き、「カットの削除」を選択してください。

カット名の変更:
 初期状態、および新しく挿入したカットは「カット:(番号)」の名前がつけられております。
 これを内容のわかりやすい名前に変更することができます。  変更したいカットタブの上で右クリックしてメニューを開き、「カット名の変更」を選択すると名前入力ダイアログが表示されます。
 適当な名前を入力し、「OK」を選択するとそのカットの名前が変更されます。
 タイムシートの編集

 初期状態のタイムシートは5パート60フレームが表示されております。これらは自由に増減することができます。

パートの編集:
 パート欄の上で右クリックしてメニューを開き、「パートの挿入」を選択すると新しいパートがその位置に挿入されます。
 最後尾にパートを追加したい場合は、バーの一番右側の、何もない灰色の部分で右クリックしてパートを挿入してください。
 パートを削除する場合は、削除したいパート上で右クリックしてメニューを開き、「パートの削除」を選択してください。

フレームの編集:
 フレーム、又はセルの上で右クリックしてメニューを開き、「フレームの挿入」を選択すると新しいフレームがその位置に挿入されます。
 最後尾にフレームを追加したい場合は「フレームを末尾に追加」を選択してください。
 フレームを削除する場合は、削除したいフレーム上で右クリックしてメニューを開き、「セルの削除」を選択してください。
 複数のフレームを挿入したい場合は「複数フレームの挿入」を選択してください。
 ダイアログが開きますので、挿入したいフレーム数を入力して決定してください。
 右クリックしたフレームの上に、入力値分のフレームが挿入され、元のセル以降のフレームは、その後ろに表示されます。
 複数のフレームをまとめて削除したい場合は「複数フレームの削除」を選択してください。
 ダイアログが開きますので、削除したいフレーム数を入力して決定してください。
 右クリックしたフレームから、入力値分のフレームが削除されます。その下にフレームが存在した場合、幅つめされて表示されます。
 入力した値よりも、フレームが少なかった場合は、選択したフレーム以降を削除して、オーバーした数値分は無視されます。
 セルの指定

 タイムシート上において、マウスカーソルはリソース指定と、セルの範囲指定の2つのモードがあります。両者は「セルの情報」カテゴリ内のボタンを押すことで切り替えることができます。

リソース指定:
 リソース指定モード中にタイムシート上でマウスをクリックすると、クリックした位置にリソースパレット上でカーソルのあっているリソースを書き込みます。
 マウスボタンを押したままタイムシート上をなぞると、なぞったセル全てに指定リソースが書き込まれます。

範囲指定:
 範囲指定モード中にタイムシート上でマウスをクリックすると、そのセルが選択されます。
 また以下の方法で複数のセルを選択することもできます。

1)マウスボタンを押したままにすると範囲指定ワイヤーが表示されます。この状態でマウスを動かして、選択したいセルをワイヤーで囲んでボタンを離すと、ワイヤー内のセルが全て選択されます。
2)セルを選択し、次のセルをSHIFTキーを押しながら選択すると、両者の対角線上に結んだ範囲内のセルが全て選択されます。
3)各フレームの数字欄をクリックすると、そのフレームの全パートが選択されます。
 セルの編集

 セルの各種情報は「セルの情報」カテゴリに表示されます。
 リソース指定モードではマウスカーソルがポイントしているセルの情報がリアルタイムに表示されます。
 範囲指定モードでは選択したセルの情報が表示されます(複数を指定した場合、最後に選択したセルの情報が表示されます)。
 ボックス内の数値を変更することで、そのセルの編集を行うことが出来ます。複数のセルが選択されている場合は、選択したセル全ての情報を変更します。

*どちらのモードでもセルの編集を行うことが出来ますが、リソース指定モード時にセルをクリックすると必ず選択リソースが書き込まれます。
 リソース番号を変更せずに編集を行いたい場合は、範囲指定モードに切り替えてからセルを選択してください。

セルNo:
 選択したセルに書き込まれいてるリソース番号が表示されます。この数値を直接書き換えることで、指定リソースを変更することができます。

位置:
 選択したセルの表示位置が表示されます。左から各X座標・Y座標です。
 この位置情報はリソースが固有にもっているワールド座標が基点になっています。
 ワールド座標が(x50,y50)のリソースを書き込んだセルに対して、(x−10,y−10)の位置を指定すると画面中央から(x40,y40)の位置に表示されることになります。

拡大率:
 選択したセル内の、リソースの表示倍率が表示されます。左から横倍率、縦倍率です。
 初期状態では100で、リソースの原寸で表示されます。0〜1600の範囲で倍率を設定できます。どちらかを0にすると、そのセルは表示されなくなります。
 「縦横比を固定」チェックを入れると、一方の変更がもう一方にも適用され、画像の縦横比率が保たれるようになります。

回転:
 セルの表示角度が表示されます。初期状態は0で、1度刻みで設定できます。
 +の数値は右回転を、−の数値は左回転を行います。また360(-360)以上の数値を入力すると1周して複数回転を行います。
 回転の中央はそのリソースのワールド座標になります。通常は回転が適用されてから、セルの表示位置が適用されることになります(図A)。
 「平行移動後に回転を適用」をチェックすると逆にセルの表示位置が適用されてから、回転が適用されます。そのため回転は、ワールド座標を中心にした円形の移動となります(図B)。

透明度:
 セルを表示する際の透過率が表示されます。初期状態は100で、0〜100の範囲で設定できます。
 透明度を0に設定すると、そのセルは表示されなくなります。
 セルワークス

 あるセルを数秒間にわたって右から左に移動させる、というような演出を実現する場合、ひとつひとつのセルに位置情報を設定していては大変な手間がかかります。
 そのためPGEには、範囲指定したセルに対してある動作を自動で割り付ける、セルワークス機能が搭載されております。

セルワークス実行の流れ:
1)セルワークスを実行したいセル郡を範囲指定します。
2)「設定」カテゴリ内の開始値と終了値を設定します。
3)レートカーブで運動の加速度変化を設定します。
4)実行したいセルワークスを選択します。

開始値と終了値:
 セルワークスの開始値と終了値を設定します。これらの値は実行するセルワークスによって数値範囲の制限が決まります。
 制限を超えた数値をセルワークスに適用すると、エラーダイアログが表示されて処理が中断します。

*各セルワークスの数値範囲
  座標移動:−2048〜+2048
  伸縮:0〜1600
  回転:−2048〜2048
  透明度:0〜100

レートカーブ:
 一定の割合で運動させるのではなく、徐々に加速させたり減速させたりしたい場合は、レートカーブで運動の加速度を設定します。
 レートカーブ画面は左下が開始値、右上が終了値を示しています。その間のグラフ線が加速度変化率を表しています。
 初期状態ではレートカーブは直線で、等速度で運動を行います。
 レートカーブをドラッグして上下に動かすとグラフ線が移動します。
 左上に動かすと徐々に減速していくよう、右下に動かすと徐々に加速していくように、各セルに運動を割り当てます。