0.はじめに
 PGE2とはペナルティゲームエディターの略です。
 PGE2は同人サークルGENESYSが開発した麻雀ソフト「MMJ2」の罰ゲームを作成・編集するためのツールです。
 「MMJ2」に最初から用意されている数々の罰ゲームも、全て本ツールで作成されております。また本ツールで作成した罰ゲームは、簡単に「MMJ2」に登録することができます。
 ぜひ本ツールを使ってあなただけのオリジナル罰ゲームを作成し、「MMJ2」をパワーアップさせてください。

*当初罰ゲームは「おしおき」と呼ばれていましたが、「何も悪いことしてないのにおしおきは変だ」との内部意見により、罰ゲームに変更されました。
 どうしておしおきと呼んでいたのかは、多分元になった某ゲームの影響だと思われます。
 罰ゲームの作り方

1)素材を用意する
 罰ゲームの元になる、画像や音声などの素材を準備します。
 PGE2は画像はPNG形式、音声はWAVE形式をサポートしていますので、それぞれの形式を作成できるエディターソフトで素材を作成してください。

2)素材を登録する
 作成した素材をPGE2に登録します。PGE2は素材を全てリソースパレットというウインドウで一元に管理します。

3)タイムシートを作成する
 罰ゲームは基本的に1カットのアニメーションですので、まずタイムシートを記述してアニメーションカットを作成します。
 記述といっても画像や音声の表示する順番を決めていくだけです。
 もちろん、それ以上の高度なセルワークスも再現可能です。

4)制御コマンドを挿入する
 罰ゲームを罰ゲームにするためにはボタン連打やキャラクターのメッセージなどの演出を作成しなければなりません。
 PGE2はタイムシートのしかるべき位置に「制御コマンド」を挿入することで、これらの機能を実現しています。

5)完成!
 「MMJ2」が使用できる実行形式でファイルを作成して完成です。このファイルをMMJ2の該当フォルダ内にコピーすれば、今までの罰ゲームに加えて、あなたが作成した罰ゲームも選択できるようになります。
 PGEからPGE2への変更点

●リソースのドラッグ&ドロップでの登録(リソースパレット)
 リソースファイルをドラッグして、リソースブラウザの登録したいサムネイル上でドロップすることで、直接リソースを登録できる様になりました。
 複数のファイルをまとめて登録することも可能です(ドロップしたサムネイルから、ドラッグした順番にリソースファイルが登録されます)。

●ズームに合わせて位置を移動(タイムシート・セルの情報)
 従来はセルの拡大率を変更した場合、そのセルのワールド座標を中心にして拡大縮小が行われておりました。
 このチェックを入れることで、画面の基点(X400・Y300)を中心にして、拡大縮小が行われる様になります。結果として、ワールド座標そのものが、拡大率分変化するようになります。

●コメント(タイムシート)
 タイムシート上での右クリックメニューに「コメントの追加/コメントの変更」が追加されております。

●メッセージスタート・メッセージストップの追加(制御コマンド)
 この2つの命令は必ず対で使用します。
 メッセージスタートコマンドは、メッセージコマンドと同じく、メッセージウインドウを開いてメッセージを表示します。
 ただメッセージコマンドが実行中タイムシートを停止させてしまうのに対し、メッセージスタートコマンドはメッセージ表示と同時に以降のタイムシートを進行させていきます。
 タイムシートはメッセージストップコマンドまで来ると、停止します。
 メッセージを全て表示し終わり、メッセージストップコマンドまでタイムシートが到達していると、ボタン押下を待ち、ボタンが押されるとタイムシートの再生を再開します。
 また、メッセージ表示中にボタン押下を受けた場合、メッセージの全文が一気に表示され、タイムシートはメッセージストップまでジャンプしてボタン押下を待ちます。

 メッセージスタートコマンドとメッセージストップコマンドの間に、メッセージに対応する口の動きのアニメを入れれば、いわゆる「口パクアニメ」が再現可能です。