3.タイムシートの指定 |
タイムシート概説 続いて、タイムシートにアニメーションを記述します。リソースパレットの2番リソースをクリックして選択しておき、その後にタイムシートにフォーカスを合わせてください。 ![]() タイムシートは画面の下半分がタイムシート、上半分がコントロールパネルで構成されています。 タイムシート上でカーソルは2種類の働きをします。 リソース指定モード: タイムシートにリソースを書き込むためのモードです。このモードでタイムシートのセル上をクリックすると、そのセルに選択されているリソース番号が書き込まれます。 マウスボタンを押したままタイムシート上をなぞると、なぞったセルにリソース番号が書き込まれていきます。 範囲指定モード: 既にリソース番号が書き込まれたセルの情報を変更したり、後述するセルワークスを行う範囲を指定するためのモードです。 このモードでセルをクリックすると、そのセルが選択された状態になります。またボタンをおしたまままカーソルを動かすとワイヤーが表示され、範囲選択が可能になります。 モードの切り替えは、モード切替ボタンを押す毎に変わります。 ボタン名は「現在選択されているモード」を表しています。つまりボタン名が「リソース指定」になっている場合、モードはリソース指定モードです。その状態でボタンをクリックするとボタン名が「範囲指定」に変わり、モードも範囲指定モードになります(上記画像では範囲指定モードになっています)。 *タイムシートの縦軸を「パート」、横軸を「フレーム」と呼び、両者が交差するひとつひとつの表欄を「セル」と呼びます。 本チュートリアルではどのセルなのかを特定するのに<フレーム・パート>セルと表記します。左上のセルは「A1セル」になります。 |
リソースを書き込む ![]() 起動時のタイムシートはリソース指定モードになっています(範囲指定モードになっていたら、ボタンを押して切り替えてください)。そのままカーソルをA1セルに合わせてクリックしてみてください。 A1セルに2番リソースが記入されました。このまま、Aパートには全て2番リソースを記入します。起動時の初期設定ではフレームは60あるので、60フレーム目まで全て2番を記入します。 ![]() あまり早くカーソルを動かすとPGEが追随できずに、記入が飛び飛びになってしまうことがありますので、ゆっくりなぞっていってください。 ![]() 再びタイムシートに戻って、今度はC30セルからC60セルまで5番リソースを記入します(Bセルを開けるのは目パチアニメを入れるためです)。 さて、単純ながらもアニメーションができましたので、一旦動かして確認してみましょう。 ![]() まず「オートリピート」のチェックを入れてください。これでアニメーションを繰り返していつまでも再生し続けます。 では再生してみましょう。アニメーションコンソールの右の再生ボタンをクリックします(もうひとつとなりの再生ボタンはテストプレイのボタンです。これを押しても再生はされますが、オートリピートには対応しておりません。ご注意!) プレビューウインドウにアニメが再生されましたか? MMJは秒間30フレームでアニメーションを再生します。PGEも初期設定は秒間30フレームです(コントロールのスライダで変更することもできます。が、とりあえずはMMJと同じ速度で作っていきましょう)。 先ほど、60フレームのタイムシートにそれぞれ30フレームづつ、ヨミが首をふるリソース画像を記入しました。 つまり1秒ごとにヨミが首をふるアニメが延々と繰り返されているはずです。 ストップウォッチをもちだして正確な秒数を測る必要はありませんが、それでもあきらかに1秒以上の時間がかかっている方はいらっしゃるでしょうか? もしそうなら、それはあなたやPGEの不備ではありません。あなたのパソコンでは処理が間に合わなくて、表示スピードが遅くなっているのです。 PGEはアニメーション製作ツールですから、確認のためにスピードよりも常に全てのセルを表示しきることを優先しています。 しかし多少のセルを飛ばしてでも、実際の速度でアニメを確認したいという場合もあるでしょう。 その場合は、コントロールの「フレームスキップ有効」のチェックを入れてください。表示速度があがって、実際のMMJの再生画面に近づきます(その分、表示はちょっとガクガクすることになります)。 ![]() 以下の通りにタイムシートに各リソースを書き込んでいってください。 ・B1セルに3番リソース ・B2、B3セルに4番リソース ・D1〜D15セルに8番リソース ・D31〜D44セルに8番リソース 間違えて記入してしまったら、0番リソースを選択して、間違えた場所に書き込んでください。0番リソースは透明なので、消しゴム代わりに使います。 ただしく記入されると右画像のようなタイムシートになります。 もう一度再生してみましょう。目パチと足踏みが入り、さっきより動きがにぎやかになりました。これで前半、タライが落ちてくる前のアニメは完成です。 さてこれで完成となると、もうひとつの目パチのパーツはどこで使うんだ?と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。 実は、もうひとつの目パチのパーツは使いません(笑。ためしに記入して再生してみてください。目パチがうるさすぎて、なんだかびっくりしてる人のように見えます。 ついでに全体がちょっと間延びしているじゃないかと思われた方は鋭いです。実は話を簡単にするために、ここでは最初に用意されている60フレーム全部を使いました。 このアニメを使用した当サークルの拙作「ちょもらんま大王」ではもっと短いフレームになっています。腕に覚えのある方は、ぜひちょうどいい速度に短縮してみてください。 |