ふわふわネコ耳とプロレス課外授業
「さあ、くわえてくれよ」
私の目前に突き出された、男子生徒のモノ。
脈打つ力強いそれを、無理矢理押し付けられる。
――ああ……何故こんな事に……
私はあろう事か、札付きの不良達にネコ耳の事を知られてしまったのだ。しかも、隠れて自分を慰めていた事も……
彼等に脅されるがまま、こうして奉仕している。
昔から、こうだ。何かある度に毅然とした態度が取れず、言われるがまま。
私は屈辱の涙を流し、躊躇いながらも舌を這わした。
むっとする臭いが鼻を突く。
それでも私は先端を舐め、くびれ、裏側をちろちろと舌を這わしていく。
「へへ……こっちも頼むぜ」
別の生徒が片手を引っぱり、彼のモノを握らせる。
――熱い……それに、硬くて……
――どくん
心臓が脈打ち、それに呼応して、下腹部に熱い塊が生まれる。
私の中の、淫らな衝動が目覚めた。私の知らない、もう一人の私。
もう、何も考えられない。
目の前のソレを一気に奥までの見込み、手は熱心に擦る。そして、もう片手も三人目の生徒のモノに伸びる……
「へへ……すげぇな、先生。ここをこうすると、エロモードになるんだよな」
くわえたモノの持ち主が、ネコ耳を擦る。
暫く前、突然私に生えたモノ……
ふわふわとした毛に覆われたそれを、男はねちっこく嬲る。
その度に、私の身体を快感が貫いていく。
もう、我慢出来ない。
私の舌は、口を犯す男のモノを貪り、手もその動きを加速した。
「すげぇ……イっちまいそうだ」
男の声が、快楽にうわずる。
一方、私の秘所から熱いモノが溢れ出し……
「うっ……出るぜ、出る!」
「俺も!」
「ッ!」
三人の剛直から放出された熱い滾りが私の身体を汚していく。
「!」
と、同時に私も達していた。
ああ……熱いモノが私を……
淫らな液が、ショーツを重く濡らし、太腿を伝って地面に垂れた。ガクガクと身体が震え、地面に頽れた。
また、変わっちゃう。淫らな私が、また知らない私に……
「あ、ああ……」
「へへ……舐めただけでイっしまうとは、いやらしい先生だな。そろそろいただくとするか」
男達は私の身体を押さえつけ、下着をはぎ取る。
「へぇ……結構奇麗だな。意外と毛も薄いし……」
あ……見られてる……
私は羞恥に震えた。と、同時に身体の芯が被虐に疼く。
「まだ、溢れてくるぜ。もう、ドロドロだな……」
下卑た笑いを浮かべると、男の一人が私の股に顔を埋める。
「どれ、味見だ」
「ンっ!」
突然舌が、肉芽を抉る。容赦なく歯を立て、指でこね回す。
鋭い快感と、痛み。
疼きが大きくなり、私を責める。
「じゃあ、俺はこっちだ」
もう一人が胸をはだけ、ブラジャーをまくり上げる。
「へへ……デカいな。それに、柔けぇ……」
荒々しく揉まれる。そして、先端に、歯を立てられた。
「あぐっ!? 痛い!」
抵抗しようとしたが、押さえつけられる。
「無駄な抵抗はよしな」
指が私の中に侵入してくる。一本、二本……
「へぇ……以外ときついじゃねぇか」
更に、もう一本。
「あぅっ! そんなに乱暴にしないで……」
涙ながらに訴える。
が、聞き入れられないだろう。
「へへ……本当は痛いのが好きなんだろう? かなり濡れてきたぜ」
今度は、後ろにも指。同時にまた肉芽に歯を立てられた。
「!!」
私の身体が跳ねた。
しかし……
「オイオイ、マジかよ。どんどん濡れてくるぜ」
笑いを含んだ声。
そう。私のそこは、苦痛を与えられる度に潤んでいたのだ。
「へへ……アンタ、マゾだな」
「そんな事は……ヒッ!?」
乳首を強く捻られる。
「あ、ああ……」
苦痛と、快感。私の身体を痺れさすもの。私の身体が求めているもの……
「どうだい? これでもまだ違うと言い張るか? 淫乱で、マゾの先生」
「ああ……」
指が更に増える。私を脅迫する様に……
「どうなんだ?」
「私は……――です……」
「聞こえねぇなぁ」
いやらしい笑み。私を見下す様な……
私を一匹の牝としか見ていない目。
全ての尊厳を剥奪していく目。
「私は、マゾで、淫乱な教師です!」
「言ったな。でも足りねぇな……可愛がって下さい、御主人様、だろ?」
「ああ……」
言ったらお終いだ。でも……
「言わねぇのか?」
指が引き抜かれていく。
「そんな!?」
「へへ……答えは出たじゃねぇか」
「ああ……」
そうか。もう何も考える必要は無い。全てを快楽にゆだね照れしまえば良いんだ。もう、教師の立場なんてどうでも良い。ただ、快楽に溺れていたい……
「可愛がって下さい、御主人様!」
叫んでしまった。
もう、お終いだ。教師としての自分は……
ここにいるのは、牝奴隷の私。快楽の虜になった……
「言ったな。じゃあ、ご褒美だ」
肉芽をつねり上げられ……
「あ〜〜〜〜っ!!」
私は身体をのげ反らせ、絶叫する。
と、同時に私の意識は白濁の中に飲まれ……
今までの私が砕けていく。その殻の下から現れたのは、新たな私……
全てのしがらみを脱ぎ捨てた、裸の私。
「じゃあ、お待ちかねのモノだ。入れるぜ……」
脚をM字に開かせた私に、男が覆い被さる。
が……
「オイ、入れられねぇぜ」
戸惑った様な声。
当然だ。私は膝で男を押さえつけている。彼は、この期に及んで私が抵抗するなど思いもよらなかったのだろう。
「しょうがねぇなぁ……ギャッ!?」
強引に脚を開こうとした顔面に私の掌底がクリーンヒットした。
「こ、このアマ……」
立ち上がり、つかみ掛かってくる。が、水面蹴りで、足をすくう。そして、もんどりうって倒れた所にニードロップ。
鳩尾に突き刺さり、男は完全に沈黙した。
「て、手前ぇ……」
残りの二人がつかみ掛かってくる。
しかし、隙だらけだ。大振りな拳をかわして側面へと回る。そしてその腕を取ると、自分の脇の下に抱え込む様に関節を極めた。肘の関節が伸び切った所にその逆側から、手首を引きつけつつ太い腕に身体を預け、体重をかける。
――ミシッ……
「ぎゃああ〜〜〜!!」
絶叫。腕を抱えて転げ回る。腱が伸びただけで折れてはいない。が、少々みっともない。脇腹に蹴りを入れて黙らせる。
「あ、ああ……」
最後の一人が後ずさる。
「ふふ……さっきは良くも可愛がってくれたわね。せめて、お礼ぐらいさせてくれないかしら?」
挑発する様に、笑う。
「お、おい、教師が暴力ふるっていいのかよ!?」
今更ながらの、抗弁。
「構わないわよ、首になっても。それより、私は教師として今まで何かとしがらみの中で自分を押し殺して生きてきたわ。でも、これからは自分の為に生きていく。だから、これはお礼ね」
私は拳を握りしめ……
――あれから数日
彼等は誰にもあの事を言わなかった様で(当然か)、私は今も教師を続けている。
変わった事と言えば、あの日以来、私は誰に対しても毅然と接する様になった事だ。おかげで生徒にナメられる事もなくなった。
……ネコ耳も無くなってくれれば良かったけど(泣
それと、もう一つ……
「ああ、待って下さいよ〜」
むさ苦しい声が、私を呼ぶ。
来た……
私は脱兎の如く、逃げ出す。
「お姉様〜、また俺達を、あの時みたいに苛めて下さい〜!」
「嫌〜〜!!」
鳥肌が立つ。私は思わず絶叫していた。
どうもあの時、彼等の方がマゾに目覚めてしまった様で……
何故か私を「お姉様」と呼んで慕う様に……
お願い。もうネコ耳はどうでもいいから、彼等を何とかして下さい、神様……
「待って下さい、お姉様〜」
「だからやめれ〜〜!!」(絶叫)
投稿日:2004/11/28(Sun) 12/13改訂版掲載