かまいたちの夜×3 プレイ雑記


ついに完結編ですね。そのためか、なんだかオマケが豪華でした。

懐かしき第1作目の、ペンション『シュプール』でのメインストーリーが遊べます。
スキー場のペンションに閉じ込められた主人公達は殺人事件に巻き込まれていく。
自分たちの中に、犯人がいるかもしれないという恐怖に耐え、謎を解き明かす!

初代『かまいたちの夜』はSFCだけどPSやアドバンスにも移植されています。メインストーリーの他にも種類豊富なエンディングが楽しめたことで、当時から大興奮でした。
スパイ編とか、悪霊編とか、迷宮編とか、いろいろ遊べて飽きません。
特に、名物ちょっとエッチな「ピンクの栞」とかが非常に楽しい(笑)


まだ記憶に新しい2作目の、監獄島の『わらべ唄』のメインストーリーも遊べちゃいます。
前作のメンバーが、とある島に訪れて、またもや連続殺人事件に巻き込まれていきます。
ミステリーにホラー要素が追加されていて、ちょっと恐い。
ストーリーは正直なところ、『シュプール』のほうが面白かったとは思いますが、独特の持ち味がある。
映像の美しさは見事でした! それだけに恐怖心や不安感も煽ってくれます。

PS2で販売されている、この『かまいたちの夜2』も、メインストーリーの他に別ストーリーや栞がありました。
できれば別ストーリーの蟲編は、もうちょっとボカすというか、見えないようにしてほしかったけどね。虫系が苦手な私にはツライ展開でした〜っ。
ピンクのしおりは、本当にピンクな世界でした。素敵すぎ。笑かしてもらいました。

※【かまいたちの夜×3】の『シュプール』や『監獄島のわらべ唄』は、メインストーリーのみ抜粋なので、別シナリオや各種しおりは遊べません。
あとメインストーリーのエンディングも、いくつか削られてます。
気になるなら前作も購入を・・・ってことなのでしょうね。その商魂たくましさが素敵です(笑)


・・・実は最初、これもまた全部クリアしないと今作『トリプル』が遊べないのかと勘違いしていたのですが、そんなことはありませんでした。前作をプレイしていない人や内容を忘れてしまった人のための救済処置という意味も含まれているのかも。

でも肝心の、『真相編』の内容が。
本格推理ゲームというより、ファンサービスディスクに近い仕様だと思いました。

内容は、鎮魂のために祈祷しようと集まったメンバーが、またもや殺人事件に遭遇する。

犯人は誰なのか、どんな仕掛けがあるのか。その謎を解き明かしていきます。

主人公が複数いて、シナリオを進めていくと好きな主人公を選んでプレイできるようになるシステムで、それぞれの言動が他の主人公にも影響していき、それによって物語の展開も変化していくというのは興味深いです。

ところどころに、お笑い要素を混ぜて重い空気だけにならないよう気遣ってる点もいいと思う。

ただし前作や前々作と比べると、かなり薄味というか・・・ちょっと、ものたりない。

どうして今回だけ、別ストーリーが無いんだろう? せっかく完結編なのに。

相変わらずピンクのしおりは笑えたけど、紺のしおりは1話だけみたいですし。金のしおりを出してもエピローグが少しハッピーに変化するだけ、というのは寂しいです。

トリプルと何処かで連動してるかと思って、『シュプール』と『わらべ唄』も全エンディング制覇したけど、特に変ったところは見当たりませんでしたし。

もしかして私が気づいていないだけで、なにか他に要素があるのかなぁ。うーん?

でも紺の栞は出現方法が面白いですね。内容は心理的に怖かった。
これを観てから、そういう視点でプレイして行くと、いろいろ納得できる部分も多々あって驚愕しましたです。

香山さんが敵と戦うシーンで、店の割引チケットで切り抜けようとしてたのは笑った。
また敵のほうも「何パーセントだ?」と値切り交渉してくるところが素敵すぎ。
いいのか、それで。リーズナブルな交渉だなぁ。

香山さんも香山さんで、自分の命が危険にされされても商売魂を剥き出しにしているところが、ある意味では立派です。

印象に残った登場人物紹介

【矢島透】

主人公。好奇心が旺盛で無邪気な性格が愛しい好青年。真理を愛しているけれど、なかなか思いを告げることが出来ないらしい。
推理をする思慮深さや、真理を守ろうとする大胆な行動力は兼ね備えているのにね。
世の中そうそう巧くはいかないのです。ガンバレ透!

【久保田俊夫】
優しくて思いやりがある、といわれていますが結構ナーバスというか情緒不安定なところもある。
妻を心から愛していて、その苦しみを緩和させようと頑張っている姿が男前!
仕方ないんだろうけど荒んでいて考え方が暗いので、いまひとつ感情移入はしにくいです。
でもピンクのしおりで一番、笑わせてくれるのは彼だと思う。もぅ大好き!

【香山誠一】
大阪で経営を頑張っている商売人。いつも仕事のことを考えているけど、わりと気さくで面白い人だと思います。
女運は、かなりいいね。春子さんは清楚で優しく料理上手だったし、夏美さんは明るくサッパリした気性。
しかも、どちらも香山のことをそれなりに愛していた様子。
図々しくて強引な性格をしてる香山だけど、根が善人なのでその辺りが愛される秘訣なんだろうか。

【啓子】
ぽっちゃりした外観どおりの大食漢。お菓子は常備品であり、精神安定剤という認識を持っているようです。
親友だった可奈子と、その恋人である美樹本さんに心乱されてます。
普段おっとりした性格をしているけれど、頭の回転は速くてポジティブ。

【可奈子】
美樹本さんと付き合うようになってからは、自分達の幸福に陰を落とす啓子の存在を疎んでいる。
臆病でヒステリックで利己的だけど、美人なのでモテるみたいですね。
ただし美樹本さんのプロ視点で観るとグラビアのトップを飾れるほどの素材ではないらしいです。
って、こんなことを言われた過去があるというのに惚れたというのは、プライドが高そうな可奈子にしてみれば珍しい気がします。
でも純粋な愛に生きる姿は、一生懸命で可愛いとも思いました。

【美樹本洋介】
フリーのカメラマンという商売柄からか、観察力や行動力が優れています。
喧嘩慣れしていて強いことと、なかなかの男前で口が巧いためか女にモテる。
キザなところが俊夫さんの癇に障るみたいですが、美樹本さんも俊夫さんに対しては、なんとなく冷たい気がするので、お互い様なのかもしれない。

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