名車211系を東海風に直すと・・・211系5000代

 まず、211系って電車が基本的に優れてるというおはなしは、JR東日本のそれでハナシを振らせてもらったのでよかったらご参照ください。

 さて、国鉄末期に最後の切り札よろしく出て来ました、界磁添加励磁制御をひっさげたこの型の電車、東京口の東海道線と東北・高崎線でまず活躍しておりました。 軽量化された車体に、お金かからずしてデキのいいこの制御は、直流区間で営業している鉄道屋にはおいしくみえたことでしょう・・・

 さて、JR東海エリアでも4両2本が国鉄時代のウチから入ったのですが、後々を考えてでしょう・・・Mc+M+T+Tcという、高崎線風の組成で出て来てる関係上、Mc210という型番が東海にたったの2両というレアカーがあったりしますがどうでもいいことです(笑)

 さて、JRの時代になりまして、中京圏でも結構古い車を抱えておりまして、それをある程度一新したいってことで、JR東海らしい新車を買うことになったってのが、この5000代ということになります。

 組成はそれまでのとほぼ一緒なんですが、それまでの仕様と変わってくるってのが・・・

・冷房がインバータクーラーというタイプで中くらいのサイズが2つ載ってる
・カオの部分として、運転士がいない側と貫通路の窓が大きく取られている(東日本車とくらべてね)
・スカートが少しゴツいかな?
・一部、行き先表示をLEDにしてみた・・・
けど、ウマくいかなかったようで幕式に戻る

 あと、内装なんかも違ってきてるとか、トンネルの大きさが特に小さい身延線に入れるような対応をしてる車両があったりするとかあるそうですが、パッと見チェックが入るのはこのくらいだと思います。

 で、特におもしろいのが、行き先表示のLED・・・ 結構他社に先駆けて幕よりいいんじゃないか?と発光ダイオードの行き先をやってみたようですが、評判悪かったのか使い勝手悪かったのかわからないんですけど、途中で幕式に変更して、元々ついてたのも幕を無理矢理入れてるんですよねぇ・・・

 で、それが新幹線にも及んでおりまして(笑) 西日本の500系も700系3000代も行き先はLEDなんです、東日本もE1系以降のJRブランドの新幹線はみぃんなLED方式なのにもかかわらず、東海だけ、700系がずっと作られてきて、かたくなに幕式だったわけなんですが、この電車のLEDの表示がいかに調子ワルかったのか? ってのを、こういうトコでかいま見られたりするのがハナで笑えます♪

 名古屋地区の211系と言えば、大体この窓の大きなカオの5000代タイプが標準で、他に、213系のシステムを使った1M方式の6000代なんてのもありまして、活躍中であります。

 その後、最高速120キロ対応の311系・313系に主役は任せ、117系とともに名脇役に転じて頑張ってることと思います。

(H17.9.25)