JR東海が打ち出してきた万能ディーゼル車 JR東海キハ75系

 国有鉄道が無煙化(脱 SLって意味d(^-^)ねっ!)を図ってきた流れとして、列車本数の多い幹線などは電化して、電気機関車なり電車なりを走らせて対応、比較的ローカルな区間は、ディーゼル車を走らせて・・・という方向性でいきました。

 ディーゼル機関に関しては、標準化という名のもとに、本当マジ同じタイプのエンジンを使い続けてきたもんで・・・特に一般車に関しては全然高速化できなかったんですね・・・特急仕様に関しては、あまりにもってんで、キハ181系あたりからターボ付エンジンなんかをやるようになり、だいぶイケるようになりましたが・・・

 一般車も、キハ65以降ですかね?・・・まともになったのは・・・

 と言うわけで、個人的には、名車と言われてるキハ58系なんかも好きになれなかったりしております・・・

 まままま、それはともかくとしまして・・・そのキハ58系やら40系やらも、大分古くなって参りまして、その代替って形で新型のディーゼル車が出てまいりました。それがキハ75系になります。

 ローカルなトコ用は、レールバスに近いスタイルのキハ11系が、特急用は、キハ85系が活躍してましたが、ちょうど中間のトコがなかったですよねぇ・・・

 ってことで、関西線〜紀勢本線方面用に出まして営業を開始・・・基本的な編成は固定2両になります。 その後、武豊線と関西・紀勢本線仕様で増備・・・増備分は、もともとなかったおでこのトコのライトがつきました。

 腰下まわりはキハ85系(特急用)と同じなので、エレェ速いですよ♪ 120キロ運転ももちろん対応♪

 ってことで、JR西日本直通の急行なんかも、キハ58&65系を駆逐してこの車両になっちゃいました。

 なお、やっぱりこの車両も東海ガオなんですよね・・・運転台の窓がサイドに回り込んでるの・・・

 ここからが2012年に乗車しての素直な感想としてのこの車両のインプレッションです。

 伊勢に遊びに行くべく乗車したキハ75系の快速みえ号・・・↑のネタの通りいやぁ速いですねぇ♪ 出足に関しては多分電車には勝てないかなと思いますが高速域の伸びという部分は電車に対してほぼハンデなし♪ GPSの速度計で見た感じでもいい感じの速度が出ておりました。まぁ、それもそのはず、思えば名古屋〜伊勢方面は隣に大手民鉄が幅をきかせておりまして、この大手民鉄、近鉄はやっぱりそれのためにしっかり資本投下してあることもあり豪華絢爛の特急はガンガン走ってるわ、電化されてるからスカスカ走っていくし複線だから本数もバッチリという部分もあり、ローカル線の枠から出にくいJRとしてはかなりのハンデになってると思います。

 しかし、単線区間が結構多い関西線にほとんど単線の参宮線、紀勢線というこのハンデを最大限払拭するべく気合いを入れてやってくれてる! という、シュミな連中的には新幹線以外やる気あるか? と批判されがちなJR東海の、本気ってヤツを垣間見させて貰ったなぁと思えるなかなかナイスな列車でありました。コレを卒なくこなすためのカミンズエンジン装備のマシンと、それのためにいろいろ苦労して作製しただろうダイヤ、そのがんばり感をすごく感じられたものでありました。

 現在、これの後継とも言えるキハ25形というのが武豊線に入っており、その余りが快速みえの増結分に回ってるという状況ですが、楽に乗れる指定席ありのこの快速、とっても快適なものでありました。

(2012.1.15)