これぞ近郊電車の走りか? JR東日本403系&415系

 まず、この辺のシリーズの小難しいおはなしをば・・・

 昭和30年代、都市圏の電車は、特急用に151系(→181系)、急行用に153系、通勤用に101系なんて感じの車両が出そろいまして、その中間というか、ちょっちローカルな方の電化用に、今まで「直流1500v」だったのを、「交流20kv」でやろうという格好になりました。

 いろいろな意味で、交流の方が優れてる部分はあるそうなんですが、直流なら架線の電気をそのままモーターに持ち込めますし、私の目から見た感じでは一長一短であります。 ただ、本数が多くならないだろうローカルエリアの場合、電圧は高い方が無駄が少ない(オームの法則がそう申しております)そうで、電圧を2萬ボルトにするのは必要な事だったようです。

 交流電化は、九州地区、北陸地区、常磐線・・・この辺が早かったようであります。特に常磐線は、筑波山に「地磁気研究所」なる施設がある関係で、直流で電化すると研究施設に影響がでるからやめれ! というハナシがあったそうで、そういうしがらみがなかったら、水戸、勝田あたりは黙って直流電化だろうなぁ・・・って感じなんですが、実際のトコは取手〜藤代の間で、直流→交流に変わってるんだそうです。

 で、交流といことは、周波数なんてモンがありまして、富士川を境にして右が50ヘルツ、左が60ヘルツと決まっております。整流器の関係でその辺のトコは結構厳密みたいでして・・・

 九州地区用は、421系、常磐線には401系が入りました。

 で、113系ネタにも振ったと思うんですが、パワーが足りなくなったのと、パーツの共通化(全国レベルでの)をはかるべく、モーターのパワーを上げた、423系、403系が出たのでありました。

 その後、場所によってクルマ変えると面倒ってのがあったんでしょう・・・特急用にもあるんですが、「3電源」対応ってヤツで、コレさえあれば電線あるかぎり日本全国ドコでもおっけ〜仕様415系ってのが開発され、最近まで作られてました。

 常磐線方面は、現在415系と残党の403系がハバ効かせておりますが、平成16年度には、そろそろ「E531系」なる新型が入ってくるようになるそうで・・・東海ガオの403・415系はなくなっていくそうであります。ただ、ステンレス車体の1500代に関しては生き残るそうで、交直流カム軸制御車が全滅ってワケでもないんですね・・・

(H16.3.20)